「ジャッカー電撃隊行動隊長、番場壮吉。・・・よろしく」
概要
第23話より登場する、ジャッカー行動隊長。年齢は32歳とされる。
それまでの指揮官だった鯨井大助長官(ジョーカー)がニューヨークに栄転、後任として隊長に着任した(それ以前はアメリカで独立調査員として活動していたので事実上の入れ替わりという事になる)。
人物
行動隊長らしからぬ白いスーツやソフト帽に虹色のリボン、ステッキが特徴的。年齢を重ねた直後もこの衣装を着こなせている。神出鬼没かつ変装の名人で、「白い鳥人」の異名をとる。性格はキザそのものだが、敵陣に先回りして変装した敵の正体を看破したり(いつの間にか体重計を仕掛けるという工作まで行っている)、変身前でも結構強い有能な指揮官である。女性にも優しい好漢なのだが、悪人であれば躊躇なく戦えるだけの分別は弁えている。
番場の着任と共に愛媛支部からやってきた姫玉三郎とは仲が良く、彼が作るカレーやラーメンが好物である他、玉三郎と共に作戦に参加する事もしばしば。
快傑ズバット・早川健と並んで、宮内の「ヒーロー番組出演作品」での個性を語る伝説となっている。番場と早川は彼しか演じられないと言っても過言ではない。
アトミック魔女との戦いでビッグワンの姿でジャッカーを支援する形で初登場。ジョーカーの席に不遜な態度で座る彼の姿に大地や東からは反感を持たれ、スパイ容疑を掛けられたが、ビッグボンバーの配備がきっかけとなって程なくして隊長として認められた。
ジャッカーの4大エネルギー、核に電気に重力、磁力を併せ持ち、手にした武器ビッグバトンで必殺技ビッグワンフィニッシュを炸裂させる。他のメンバーとは違い、強化カプセルがなくても任意に変身出来る。変身前ではバラを投擲することもあり、『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では爆弾として使用した。
ちなみに、ジャッカーメンバーを名字で呼んでいる数少ない人物である。
劇中での活躍
OP/EDとアイキャッチ
ビッグワンが登場する第23話よりOP/ED映像とアイキャッチが変更。それまでは、放送開始と共にタイトルロゴが現れていたが、第23話より「ビッグ,ワン!」「ジャッカー!!」の掛け声からロゴと主題歌がかかる。これは、『大戦隊ゴーグルファイブ』から始まるタイトルコールの元祖といえる。
OP映像では、随所に番場のシーンが挿入される。なお、彼だけテロップは赤字になっている。
OPのラストシーンでは、カードの中で4人が歩くシーンの後に番場の決めポーズで終わっている。
EDは、胸に挿した薔薇をジャッカー4人に投げつけるシーンが追加された。
アイキャッチは、Aパートでビッグワンのマスクに4人が映るイラスト(黄色の部分にはピンクのハートクイン)。
Bパートでは、ビッグワンの下で駆け出す4人のイラストになっている。
変装
劇中では17種類の変装を披露した。中でも第29話は、鉄の爪との変装合戦(のみならず、隙あらば相手を殺そうと狙う本気の殺し合いでもある)を繰り広げ視聴者の目を釘付けにした。
第24話:奇術師
第26話:クライマー(戦闘員)
第27話:アドルフ・ヒトラー(どこから調達したのかジープと運転手(玉三郎)付き)
第28話:老科学者
第29話:ホテルのボーイ→眼帯をつけた運転手→虚無僧→紙芝居屋さん→清掃作業員
第30話:インドの蛇使い
第31話:女神輿の担ぎ手
第32話:老婆(演:春田三三夫)→クライマー→カメレアン大隊長→ビン底メガネのお巡りさん
第33話:姫玉三郎→カウボーイ
第35話:シャイン(ボス)
VSゴレンジャー:釣り人
VSガオレンジャー:修行僧、ヤバイバ
以降の作品での活躍
『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』(1978年)
前半は、鯨井と共にデスクでの捜査がメインとなる。後半は四天王ロボに苦戦する2大戦隊を救うために登場。
最後は鉄の爪を倒すために一芝居打って、美味しいところをかっさらっていった。
『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』(2001年)
23年ぶりの登場となる今回は、レッドファルコン・メガピンク・ギンガブルー・ゴーイエローからなる「ドリーム戦隊」のリーダーとして登場、ガオレンジャーに「戦士の魂」を伝授した。
「一度倒された者など、我々の敵ではない!」
演者が同じ新命明や三浦参謀長も流用映像で登場している。
『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』(2011年)
10年ぶりの登場となる今回は、アカレンジャーと共にレジェンド戦隊のリーダー格として登場。12人の番外戦士を率いて戦った。
今回は、変身後と残留思念のみで変身前のアクションシーンはなかったが、熱い正義感はいまだ衰えておらず、他のレジェンド戦士と共に若き戦士たちを激励した。
「ありがとう、天装戦隊。そして、海賊戦隊。地球人でなくとも、誰かを愛し、大切なものを守ろうとする心は同じだ。」
エピソード
- 演じた宮内洋は丹波哲郎とは師弟関係にあり、息子である桜井五郎(スペードエース)役の丹波義隆から主演作を奪った形になったため、「やりづらさを感じた」と述懐している。
- これが影響しているのか定かではないが、以降の特撮作品で宮内が出演する際には司令官ポジションなど『変身しない』役所が多くなっていった(それでも正木本部長がフィギュア化されたりと別格感は漂わせていたが)。
- レッド以外のセンターは長らく番場壮吉のみだったが、第45作『機界戦隊ゼンカイジャー』では同じくホワイト基調の五色田介人/ゼンカイザーが主人公として登場している。
- 「TVBros」平成23年6月11日号によると、ビッグワンという役については、「少々の恥ずかしさはあるが、自分にしかできない」と語っている。
- 『海賊戦隊ゴーカイジャー』においては第3話でジョー・ギブケンが、第10話でルカ・ミルフィが、映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』ではキャプテン・マーベラスが変身した。
- 『獣電戦隊キョウリュウジャー』第43話では、賢神トリンが人間態を披露したが、その姿は番場壮吉に似ていた。これはおそらく「鳥人」繋がりであろう。
関連イラスト
関連タグ
第1次ドリーム戦隊
- ビッグワン/番場壮吉 リーダー
- レッドファルコン/天宮勇介 剣の戦士及び赤き戦士代表
- メガピンク/今村みく 戦隊ヒロイン代表
- ギンガブルー/ゴウキ(星獣戦隊ギンガマン) 力の戦士代表
- ゴーイエロー/巽ダイモン 技の戦士代表