ガオエレファント
がおえれふぁんと
1000年前の巻物(※)に記された5体のパワーアニマルの内の1体でもあり、かつての戦いで地上から戻れなくなった後、奥山市の臥象山にて長い眠りについていたところを、現代に至りテトムの祈りに応えて復活。ガオホワイトをパートナーに選ぶ形で戦列に加わった。
単体では猛スピードで繰り出す突進を武器とする他、設定上では鼻からの放水も可能である。また、腕や足など精霊王の一部を構成するのではなく、単体の手持ち武器として百獣武装されるという、他のパワーアニマルとは一線を画した役割を担うのも特徴の一つであり、その際にはボディを前後に分割・変形することで、鼻と後半身が蛇腹剣「エレファントソード」に、鼻を除く前半身が盾の「エレファントシールド」となる。
後述の通り、構造上組み合わせられるパワーアニマルが限られているという点に加え、作中では早期からパワーアニマルが続々登場し、そちらの出番も確保せねばならないという事情もあったため、登場からまもなくして武装状態での技が通用しなかったり、物語中盤の一時期には狼鬼によって強奪され「魔獣」として使役されたりと、その扱いは必ずしも良好とは言い難い。
とはいえ、デフォルトでガオエレファントを構成パーツに含む精霊王も複数存在し、これらは劇場版や物語終盤など要所で活躍していることから、少ないながらも印象的な出番が与えられているのもまた確かではある。
(※ この巻物は頼恩寺なる山寺付近の祠に安置されていたものであり、シュテンによって奪われかけながらもガオレンジャーがこれを入手し、(虫食いだらけで断片的な情報しか得られなかったものの)パワーアニマル探索の手がかりとして活用された。ガオエレファントの宝珠もこの巻物とともに安置されていた石の中に封じられており、復活に際してその姿を現している)
「百獣合体 ガオライオン&ガオエレファント」(2022年7月発送)に通常カラーが、「百獣合体 ガオナイト」(2022年1月発送)にブラックバージョンがそれぞれラインナップされた。
ブラックバージョンは、放送当時に発売された「DX超合金 百獣合体DXガオナイト」に付属したガオエレファントを再現したものであり、商品展開の都合上当時品とは逆に、通常カラーよりも先行して商品化される格好となった。
百獣武装時のエレファントソードの刃については、変形用の他に作中演出をイメージした蛇腹状のもの、それに無可動・スタイリング重視の薄めのもの(「ガオライオン&ガオエレファント」のみ)が付属、パーツ差し替えにより様々なシチュエーションを再現可能となっている。
デザイン段階では元々、ガオジュラフなどのようにムチ状の武器を備えた腕そのものに変形するものとされていたが、その後早い段階で装着型の武装への転換が図られたものと見られる。
またガオエレファントとは別に、100体のパワーアニマルのうちの一体としてマンモスをモチーフとした「ガオマンモス」も設定上では存在する。こちらも作中への登場に向けて検討用のデザイン画稿が起こされており、当初は他のパワーアニマルの格納を前提とした巨体の持ち主として考えられていた他、電動歩行ギミックを搭載し、単体でガオケンタウロスのような4足型形態へ変形する……という案も検討されていた。
ゲキエレファント パオンマル キューブエレファント:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、ゾウをモチーフとした巨大戦力達。特にゲキエレファントはガオエレファントによく似ている。