概要
アニメ『ふしぎの海のナディア』に登場するグランディス一味が駆る万能戦車。六輪のホイールと機体前後に装備された計4基のシリンダーが特徴。ハンソンによる発明。
「グランディス・タンク」の略称だが、グランディスだけは「カトリーヌ」と呼ぶ。
テントウムシのようなずんぐりした丸っこい、愛らしい見た目もさることながら、陸上走行と水上航行、巨大なバルーンを展開しての空中飛行が可能で、後に潜水航行も可能になる、夢とロマンの塊のような乗り物。主武装は単装60mm榴弾砲。
物語中盤・ネオ・アトランティスの空中戦艦のスーパーキャッチ光線によりピンチに陥った際、ノーチラス号からスーパーキャッチ光線接合部破壊のために発進し、サンソンの銃撃により成功するが、バルーンを撃ち抜かれて行方不明となる。
ナディア、ジャン、マリーとグランディス一味とはレッドノアで再会・放浪を経てN-ノーチラス号に合流する。
物語終盤にはN-ノーチラス号科学長の協力でレーザー砲を搭載し、前後シリンダーからのジェット噴射による飛行機能を追加するなどの様々な改良が施され、ネオ・アトランティスとの決戦で活躍。危機に晒される母艦を救うべく、ハンソン自らが遠隔操作で自爆させ、その役目を全うした。
なお、戦車を「タンク」と呼ぶのは第1次大戦時の秘匿名に由来し、19世紀が舞台の本作で戦闘車両を「タンク」と呼ぶのは本来おかしいのだが気にしてはいけない。
放送当時に『グランディスのタンク グラタン』という名前で玩具が発売され、最近ではぬいぐるみ化されるなど定期的に商品化される。
派生作品では
『劇場版ふしぎの海のナディア』では、船型のグラタンが登場しているが、性能面においては先代のグラタンには劣る。
小林弘利による小説版後日談のシリーズ「ナディアストーリーズ」では、後継機となる陸水空対応スーパーカーである「グランディス・スーパーカー」略して「グラスパ」が登場した。ただし、この車はあくまでも移動用を主眼として開発されているため攻撃用の武装が存在しない。
ゆえにグラスパは第1作『ジャンとナディアのいちばん長い日』での最終決戦による戦い(とサンソンによる荒い運転と運用)によって早々とスクラップになってしまった。そのため第2作となる『ふしぎの森のマリー』では改良の上で新造された「グラタン二号機」(2代目カトリーヌ)が登場している。
『スーパーロボット大戦X』では数少ない味方戦力として登場。
アシスト能力に向いており修理装置(カスタムボーナスで補給装置が追加)され終盤飛行とジャミング能力の付与と状況に応じて柔軟に動け、更に3人乗りとアシスト能力は高い。
弱点は火力の低さ。武器は主砲とキング型爆弾を使っての突撃しかない。おまけにグランディスとサンソンはバリバリの攻撃編成のためユニット性能とかみ合わない…ように見えるが、実は今回は最強武器の攻撃力を5500に固定する強化パーツのエクストラアームズがある。エクストラアームズによる攻撃力固定を加味しても、補正値を上回るのは3周目以降かつ性能アップ後になるため、入手できればエクストラアームズを装備して武器には手を入れないのも手。
また、グランディスのエースボーナスで獲得資金が増える上、グランディスが気合をSP10で使えるので、プラーナコンバーターを持たせて資金とTacPを稼がせるという運用も可能。この運用をする場合はMAP兵器が無いことが実にもったいないのだが…