CV:福井裕佳梨
概要
本作のもう1人のヒロイン。第2部より登場。名の由来は英語の「Near(近い)」。
螺旋王ロージェノムの実娘で王都第1王女。生まれてからずっと獣人たちの中で育ち、王都を出た事がなかった為、外界に対する好奇心が旺盛な世間知らずのお嬢様。「○○ってなんですか?」とよく質問をする。口調は敬語だが、語彙はあまり豊富ではない。
性格
どこかふわふわとしており天然。キタンの尋問に対して逆に質問攻めにして負かしてしまうほど。
純真無垢で、周囲の空気を読む能力に欠けている。しかしそれ故に、思ったことはハッキリと言う性格で、己の意見や信念を曲げない強い意志と人を惹きつける魅力とを兼ね備える。
容姿
とてもカラフルな特殊な髪の色と、クローバーの紋章が瞳孔に浮かび上がっている特徴的な瞳を除けば、他は人間と変わらない容姿をしている。当初、髪型はロングヘアーだったが、敵に捕獲された際にヨーコの狙撃が髪を掠めて散切り頭になり、戦闘終了後にヨーコに整えてもらってショートカットになった。第3部では再びロングヘアーになっている。
かなり華奢な身体付きだが、淑女のたしなみとして王宮で一通りのスポーツ教育は受けている為、運動能力は数々の激戦を潜り抜けてきたヨーコよりも高い。
料理下手
料理が致命的に下手で、ロシウを病室送りにした程であるが、本人に悪気はない。屈託のない笑顔で料理を作るため誰も面と向かって「不味い」と言えなかった上に、味音痴で無敵の胃袋を持つシモンとブータが「美味い」と食い続けた為、大グレン団の調理主任という役職に就いてしまう。その為料理下手という自覚も持っていない。
…外部出演の『第2次Z破界篇』においてこの料理下手イベントが再現。その味はジロン・アモスが「酸っぱくも苦くも無く痛い」と表現し、厚井鉄男が「マズイ」と叫んで口から光を吐きつつ巨大化…しそうな雰囲気になる程(厚井鉄男を担当したのは味皇と同じ藤本譲氏)。
この惨状の中平気でガツガツ食べるシモンを見て明神タケルも「おれは…愛の金字塔を見ているのか…」と〆ている。
正体
実は反螺旋族「アンチスパイラル」の遺伝子を偶然持って産まれた人物であり、アンチスパイラルの一族でもある。
劇中での活躍
初登場
地上の支配者である螺旋王・ロージェノムの実の娘であったが、螺旋エネルギーを産み出しかねない存在である感情が産まれ、自身の存在意義を聞いたことによってロージェノムに見限られ、コンテナに詰め込まれて「姫捨て谷」に捨てられてしまう。ここをシモンに発見され保護された。当初は大グレン団メンバーから疑惑の目を向けられており、尋問にも掛けられていた。
しかし、四天王アディーネの来襲の際に父・ロージェノムに捨てられたことが判明。そのまま始末されそうになるが、メンバーに助けられる。これがきっかけとなりメンバーと打ち解け、仲間として受け入れられた。
シモンとの関係
地上で最初に出会った人間であり、「姫捨て谷」で武器も何もない無防備ながら必死に助けてくれて、常に自分を助けようとしてくれたシモンを信頼している。
シモンはカミナを失ったショックから抜け出せず暴走し、周囲から見放されかけていた。そんな状態でもニアは常にシモンのそばに居続け、懸命に励まし続けた。
四天王グアームに捕えられた仲間を助けるべくシモンは復活し、大グレン団のリーダーに就任。シモンにとってニアの存在は大きなものとなり、ニアもシモンに対しての恋心を抱いていく。
ヨーコとの関係
ヨーコは螺旋王の娘であるニアに対して複雑な感情を抱いており、ニアが正式に仲間となった後も距離を置いていた。水着回ではヒロインの座を賭けて一騎打ちを展開。その直後のアディーネとの対決と断髪式を経て良き友として友情を結んだ。
決戦
王都「テッペリン」攻防戦では人類に対して圧政を敷くロージェノムを問いただそうとした。シモンとロージェノムの決戦に参戦、その行方を見届けている。
幸せな生活
テッペリン陥落から7年経ち、ニアはシモンや仲間達と平和な生活を送っていた。シモンが公務が忙しくて一緒にいる時間が減ってしまったことを悩んでいた。シモンからのプロポーズを一度は断っているがそれは天然な性格からであり、最終的に受け入れている。
メッセンジャー
プロポーズ直後に人類の数が100万人に達し、アンチスパイラルの「人類殲滅システム」が発動する。それと共にニアの螺旋因子の中に潜伏していたアンチスパイラルの因子が目覚め、「メッセンジャー」として覚醒。感情の無い冷たい目をした女となり、全人類に対して宣戦布告し、シモンの呼び掛けも通用しなかった。
地球圏での決戦ではシモンとヴィラルの前に生きた壁として立ちはだかる。しかし、シモンの心からの呼び掛けにニアとしての心を取り戻し、シモンが必ず助けに来てくれることを信じながらアンチスパイラルの本拠地へ連れ去られていった。その際にシモンに託した指輪は本拠地に乗り込む際の道しるべとなった。
最終決戦
本拠地に乗り込んだ大グレン団に圧倒的物量を誇る敵の包囲殲滅作戦が待ち構える。次々と仲間達が倒れていく絶望的な状況の中でもニアはシモン達を信じていた。アンチスパイラルに殺されそうになるが多元宇宙迷宮を脱出したシモンに救出され、ようやく想い人と対面する。
最終決戦では「天元突破グレンラガン」に搭乗。シモンや仲間達と一緒に戦い、遂にアンチスパイラルを撃破。人類と宇宙を守り抜いた。
ようやく平和を取り戻したが、アンチスパイラルによって作り出された仮想生命体であるニアは、もはやこの世に存在できない存在となっていた。結婚式にてシモンと互いの永遠の愛を告白した後、笑顔で消滅していった。残された指輪は花で満たされたニアの墓標へと手向けられた。
スーパーロボット大戦では
いわゆる「スパロボ補正」でも彼女を完全に助けることは難しいのか『第3次Z』や『CC』では、エンディングまでは生きているが、余命が僅かとなっている。
だが、『X』では、ブルーウォーターの少女の力により、消滅は免れないが、消えるまでに80年はかかると、ほぼ人間並みの寿命を持つことができた。
関連イベント・企画
【企画】ニア*コレ【280%】(終了済み)
関連イラスト
関連タグ
作中関連
ノノ(トップ2):制作会社、担当声優が同じ。後に『第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇』で共演。
タイアップ関連
儚さという点や、人工生命体という悲しい宿業に共通項を見出したと思われる。