曖昧さ回避
カミナとは、
- GAINAX製作のロボットアニメ『天元突破グレンラガン』の登場人物。→ 本稿で解説。
- ニンテンドーDS『風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』の登場人物。→ カミナ(風来のシレン)
『天元突破グレンラガン』のカミナ
CV:小西克幸
「漢の魂、燃え上がる。
度胸合体 グレンラガン!
これより、このメカの名は
グレンラガンだ!!」
「いいか、シモン…忘れんな。
お前を信じろ!俺が信じるお前でも無い、
お前が信じる俺でも無い、
お前が信じる…お前を信じろ!!」
概要
情熱的で野心にあふれるチームリーダー的存在。17歳の頑強な肉体を持った青年。
むやみにロマンを追い求める・何事も気合で解決すると思っている・どこか能天気な性格だが、同時に人を強く惹きつける魅力・リーダーシップも持ち合わせている。
主人公・シモンの兄貴分であり、魂の兄弟(ソウルブラザー)と呼んで信頼している。性格の全く違う二人だが、絶妙のコンビネーションで立ちふさがる敵や困難にぶちあたって行く。
弱みは人に見せないタイプだが、どんな困難に当ってもそれを乗り越える強さを持つシモンを深く信頼し密かに憧れていた。また年相応にスケベでもあり、第6話ではシモンすら引くような潔すぎる決断の風呂場への覗きを行っていた。
水色の髪と全身に彫られたタトゥーと赤いグラサンが特徴。常に上半身裸であり、腹にはさらしを巻いている。父親の形見である真紅のマントとドクロの指輪を常に身に着けている。
ジーハ村村長から奪い取った日本刀が武器であり、当初はガンメン相手にこれで挑もうとしていた。
第1部の主人公的な存在。弟分シモンを引っぱり、成長に大きく影響を及ぼした。また、ヨーコ・リットナーとは言い合ったりもするが両想いの関係であり、夫婦漫才のようなやり取りが出来るベストパートナーである。
劇中での活躍
地上に出るまで
小さい頃に父親と共に地上に出たことがあり、この時は地上に旅に出る父親を見送ることしか出来ず、この際の思いが後の性格・行動に繋がっていったとのこと(シモン談)。
その後成長し、ジーハ村では悪ガキ達と一緒に暴れており、村一番の暴れん坊として知られていた。地震の脅威に怯え狭い地下で縮こまるように暮らすジーハ村の閉塞感を嫌がっており、村から飛び出し地上に出たいと思っていた。
そんな最中シモンが「コアドリル」と小型ガンメン「ラガン」を発見。さらに地上からヨーコ」とガンメンが落ちてきた。カミナはシモンとヨーコと協力してガンメンを撃破。そのまま地上へと出て行った。
グレン団結成
地上に出たカミナ達はガンメンに襲われたところをダヤッカらリットナー村のゲリラに助けられる。ゲリラのアジトに向かう途中で戦死した人の骸骨を発見、暴言を吐きながらも埋葬する。来襲した獣人との戦闘中に敵ガンメン「グレン」を気に入ったとして強奪(起動時カミナはモニターに映った頭蓋骨…眼前にある「死」に怯え、過呼吸を起こしかけている)。
身もフタもない話だがガンメンの起動には網膜認証が必要であり、乗り込んですぐはグラサンを付けていた為に認証されていなかった。ガンメンが揺れてグラサンが取れた後に顔を上げたことで網膜認証が完了。フルボッコにされながらもなんとか起動させ、シモンとのコンビネーションで敵ガンメンを撃破した。しかし、埋葬した人物の正体が遺品のマントとドクロのチェーンから自分の父親だということを知ってしまう。
その後食料の調達に向かい、そこでヴィラルと遭遇。そのままガンメンでの戦闘になる。一度はフルボッコされ完敗する。その戦いでシモンが怯えきってしまうが、カミナはシモンのことを信じ戦いに臨んだ。再度来襲したヴィラルとのリベンジ戦も圧倒されるが、それでもなお立ち上がる。その姿に奮起し復活したシモンのラガンと合体し、「グレンラガン」へと進化。みごと逆転勝利した。
その後シモン・ヨーコ・リーロンと共にグレン団を結成。後にロシウ・ギミー・ダリーを加え、戦艦「ダイガンザン」発見時にキタン・ダヤッカら各地のゲリラと合流し、グレン団リーダーとして獣人に挑む。
さらばアニキ
獣人の前線拠点である戦艦「ダイガンザン」を発見したグレン団は戦艦を奪い取ることを決意。決戦前日にヨーコの本当の気持ちを受け入れるが、この光景をヨーコに片思いしていたシモンに見られてしまう。
ダイガンザン攻防戦では失恋のショックが癒えないシモンはラガンの力を発揮出来ず、グレン団は劣勢に陥る。更にカミナは四天王・チミルフとヴィラルの猛攻を受け瀕死の重傷を負ってしまう。しかし、カミナは重体の体にムチ打ちシモンの所まで行き、闘魂注入と男の信念を伝えることでシモンを奮起させ、グレンラガンへと合体。必殺技「ギガドリルブレイク」でチミルフを撃破、ダイガンザン奪取に成功した。
しかし、カミナは既に力を使い果たし満身創痍の状態であり、「あばよ、ダチ公」の言葉を残しこの世を去った。墓には愛用の日本刀とマントが墓標として掲げられた。
この時の合体シークエンスではグレンのパイロット席にいるカミナの生体反応が無く、真っ黒である。
第2部では
カミナがこの世を去り、大グレン団が結成され、この大グレン団が四天王・グアームの罠で大ピンチの際に、シモンが尚も前を向き続ける姿を見たヨーコがカミナから聞いた話として再登場する。
過去に地面に生き埋めになってしまった際に誰もが絶望し、自身も諦めかける中、脱出するべく黙々とドリルで掘り続けるシモンの姿にカミナは勇気付けられ、「アイツの背中に笑われねぇ漢になる」と誓ったという。ちなみにシモンはこの事故ではカミナの鼓舞し続ける姿に奮起させられたと語っており、お互いがお互いに勇気付けられていたということになる。
第4部では
大グレン団はアンチスパイラルから世界を守るべく戦いを挑む。人の心のスキに入り込む多元宇宙迷宮に捕らわれたシモンの前に再び登場。シモンを激励し、散って行った仲間達と共に多元宇宙迷宮脱出に大いに貢献した。
「あばよじゃねぇ、一緒だろ?」
また、自身の思い人であるヨーコとも再会。生前叶えられなかった10倍返しを実現した後、戦場に向かうヨーコを見届けた。
カミナの墓はエピローグでもなお朽ちることなく立ち続け、世界を見守り続けている。
漢の中の漢
常に前を向き突き進み、己の信念を曲げず、仲間を信頼し励ます姿、劇中でもあふれ出るそのカッコよさ・熱さから世界三大兄貴の一人として挙げられている。
カミナのアニキっぷりは是非アニメ本編を見て確認してほしい。
ちなみに
スパロボシリーズ初出演である第2次Z破界編では竜馬・シェリル・ゼロに出会い頭に喧嘩を吹っかけている。
竜馬とは狩り勝負の後に和解し良き友人となり、シェリルとは本気の歌を聞かせてもらった事で乱入してきた獣人を気迫と見得で追っ払ってから和解。…ちなみに乱入時のカミナの口上は、原作脚本家の中島氏書き下ろしだったりする。
ゼロとは本能的に彼が嘘をついていることを感じ取るも、作戦中のトラブルで完全な地下街崩落が発生しなかった所を助けてから、互いに黒の騎士団特別団員・グレン団ヒラ団員の称号を送りあっている。
「あばよ、ダチ公」は32話のシナリオ終了後にDVEで流れるニクい演出となっている。
中断メッセージでは小西キャラ兄貴3名が集まって身内自慢。お前らそんなに兄弟が好きか。
なお、劇場アニメ「プロメア」ではガロ・ティモスというキャラクターがいるのだが、容姿がツンツンの青髪で上半身裸・性格も漢らしく…とキャストこそ異なるもののカミナの兄貴に実にそっくり。
監督の今石氏と脚本家の中島氏はいたくカミナを気に入っているようである。