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ストレイト・クーガー

すとれいとくーがー

サンライズ製作TVアニメ&週刊少年チャンピオン連載漫画作品『スクライド』のキャラクター。同作の看板キャラの一人。
目次 [非表示]

情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!そしてェなによりもォ——————速 さ が 足 り な い !!


人物編集

CV:津久井教生


HOLY隊員。元ネイティブアルターで、荒野側にいた頃はカズマとは兄弟のような間柄だった。アルター能力は「ラディカル・グッドスピード」。

常に「速さ」を求めており、口調や行動、アルター能力にその信念が見てとれる。21歳。

TV版ではコミカルなギャグ要員とも思える言動が目立つが、漫画版では打って変わってシリアスなキャラクターとして描かれている。

人の名前をよく間違えると称しているが、実際はカズマや水守と言ったクーガーにとっての大切な人物にのみにしか描写されていない。


かつてはネイティブアルターであり、カズマの戦いの師匠でもあった。

身寄りのないカズマにとっては唯一の家族とも言えるような存在であり、ロストグラウンドでの生き方や教訓など数々の生きる術を教え込まれている。

カズマの使用している「衝撃のファースト・ブリット」という技は元々クーガーの物でカズマのアルター能力である「シェルブリット」もクーガーが名付けた物である。

荒野側を離れる際にカズマと一方的に別れており(作中の描写から前触れもなく突然いなくなってしまった模様)、彼からは再会時に恨み言を言われ快く思っていないような態度を取られていたがクーガー本人は一向に相手にしておらず、開き直ってすらいる。

しかし、決別したというわけではなくお互いに自分の道を進みながらも協力し合うなどかつての関係が無くなっているというわけではない。

弟分のカズマと一緒にいたネイティブアルター時代は最強と呼ばれたアルター使いだったが、インナーの人々の生活への介入を控えると言うジグマールとの契約の下、ホーリーに入隊。本土で精製を受けており、その際にほんの少しだが「向こう側」を垣間見ている。

何気に精製で向こう側を視る事が出来た数少ないアルター使いでもある。


HOLY隊長マーティン・ジグマールに対し、「一般社会でのアルター能力者の地位を確立する為、違法行為を働くアルター能力者をアルターで鎮圧・弾圧する」という方針に一定の理解を示しある程度の信用を置いている。

ある時は水守の件で命令違反を犯し、ジグマールと対立しつつ、またある時はホーリー内の機密を漁る無常矜侍の部下を捕らえ、ジグマールに差し出すなど、己のルールを優先させながらも最後までジグマールの部下であり続けた。

他の隊員たちと違い、ジグマールがネイティブアルターを本土に送り、”精製”などの人体実験に提供していることなども自身の過去から知っている。

またジグマール自身も初期のアルター能力者として実験を受けたことも踏まえ、彼を信じている一方、彼も本土に利用される側に過ぎないと考えている。

彼がジグマールを信頼しつつも完全に頼りにしない態度は、ここから来ていると思われる。

ジグマールもまたクーガーを高く評価し、抜け目無いがゆえに頼もしい男として、いざという時の切り札として扱っている。

HOLY時代でもその強さは健在で作中最強のアルター使いと称され、その能力はカズマ劉鳳を同時に相手取り圧倒するほど。


速さは文化だ編集

文化に並々ならぬ興味を示し、独自の文化論を主張している。

文化の象徴といえる読書を好み、暇さえあれば何かを読んでいる。時々に応じ本の内容に寓意が込められている事もある。

彼の持論によれば「速さこそ文化の基本法則」であり、速いことが優れているということなのだという。速さを極めているだけに、風力・温度・湿度を一度に何の計測器も使わず全て確認できる。


使用アルター編集

ラディカル・グッドスピード編集

曰く「どんなものでも速く走らせることができます!」とのこと。

通常、アルターは一人につき1種類しか発動させることが出来ないが、具現化系と融合装着型の二つのアルターを完全に使い分けることができる。劇中の描写内で他にやってみせたのは具現化系と融合装着型のセットで発現させるジグマールと覚醒後に融合装着型へと能力を進化させた劉鳳だけである。

詳しくは該当記事にて。


人間関係編集

桐生水守:出会った当初から惚れ込んでおり、度々、彼女を手助けする。ホーリー所属の役得で彼女へ重要な情報を提供したりもした。彼女の前ではしばしば早口で持論を捲くし立て、大抵は呆れられ迷惑がられている。当の水守は劉鳳を好いていたが、本人は片思いだけで満足げでそれを文化の神髄とまで称した。

カズマ:かつての弟分。HOLY隊員となってからは一応敵同士となるのだが、明確な敵対行動は行わなかった。とある事情からカズマが戦意喪失した際には彼を叱咤し、手助けし続けるなど今でも良き兄貴分として在り続けた。

カズマ自身も反抗期のような態度を取っているが、彼を今でも兄貴として慕っている事がわかる。

だが、自分の前から突然居なくなったことに対しては根に持っている様子。

劉鳳:HOLYの同僚。仲が良いという描写は無かったが、信頼されておりそれなりに仲良くやっていた模様。終盤で行動を共にした際にはカズマ同様に無茶をしようとする劉鳳に対して『み"の"りさんはどうするんだ!!』『み"も"りだ!!』『そんな事はどうでもいい!!』という傍から見ると凄まじいシュールギャグのようなやりとりを行っていた。


名言編集

スクライドの人気キャラクターの一人であると共に、主人公であるカズマと劉鳳に負けず劣らず名(迷)言を発した事で有名である。

速さが足りない!!』はその中でも特に有名であり、某笑顔動画で一度は聞いた事がある人も多いのではないだろうか。

TV版編集

  • 「この世の理はすなわち速さだと思いませんか、物事を速くなしとげればそのぶん時間が有効に使えます!遅いことなら誰でも出来る!20年かければバカでも傑作小説が書ける!有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家、週刊よりも日刊です! つまり速さこそ有能なのが文化の基本法則!そして俺の持論でさ——————ァ!」
  • 「また2秒、世界を縮めたぁ……」
  • 「この俺を、止めさせたなァ!!」
  • 「いかんいかん、世界を縮めすぎてしまったァ~」
  • 「愚問ですなァ、隊長。俺は俺の味方です!」
  • 「俺が俺の道を進むように、お前にもお前の道があるはずだ。さぁ、お前はどの道を選ぶ!?」
  • 「俺が遅い?俺がスロウリィ!?」
  • 「お前に足りないものは、それは————情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そしてェ何よりもォ———— 速 さ が 足 り な い !!

映画版編集

  • 「だがな、俺はこう思う———— いくら強かろうが速かろうが、ただ漫然と生きることは人生を巨視的に捉えると『遅い』と言うこと!ありのままで良いという考えが未来の成長と己の思考を止める!それでは前に進まない!そんな頑張りは『頑張っている』と言う言葉でしかない!そう、努力している人間は己の努力を美徳とは思わない!苦難や逆境を乗り越え、その向こう側を目指す!!———— つまり、人には『道』が必要だ」
  • 「ああそうだ、自分で決める自分の『道』……信念のロードだ。何にも縛られない。へつらう必要もない。だが甘えは許されない。自分で決めた道を欺くような馬鹿は前にすら進めない!」
  • 「とっとと帰れぇ!」

※数多くある名言の一部抜粋です。


映画版とTV版の設定の差異編集

映画版である『スクライド オルタレイション』とTV版である『スクライド』はパラレルワールドという位置付けにあり、結末も変化している。

それに伴い、クーガーの設定も一部変更されている。

まず、TV版では精製によって向こう側の扉をほんの少しだけ見たという設定が映画版では自力で向こう側へと辿り着いた事になっている。

加えて、映画版で追加された幼少期のカズマと出会うシーンでは、その時点でHOLYに入隊しているという事になっており、同時期に荒野側の調査を行っていたとされている。

そのため、荒野側から離反したのではなくHOLYに戻った事になっている。


関連タグ編集

スクライド カズマ 桐生水守 クー水

世界三大兄貴 カミナ ラディカル・グッドスピード


ソニック・ザ・ヘッジホッグ エストリル(速さを追求するキャラ繋がり)

ミケロ・チャリオット(中の人繋がり。こちらもキックが得意があるが、人物像が正反対)


この世で一番速いヤツ


また、その速さを追い求め速さを極めた姿は「最速」の代名詞として二次創作等の一部の界隈では同様に速さに拘ったり自慢するキャラと絡められる鉄板ネタ化している面があり、以下のようなクロスオーバーパロディネタも見られる

射命丸クーガー(「東方project射命丸文)

島風クーガー(「艦隊これくしょん島風)


















ネタバレ

TV版最終回にて、どこかの崖上でいつものサングラスを外し自前で持ってきたらしい椅子に座るクーガー。

隣に置かれた小さなテーブルには冷めた紅茶と栞の挟まれた本が置かれていた。

頭上では積年の決着を付けるべくカズマと劉鳳が激戦を繰り広げている。

その光景を見て無邪気に喜ぶ子供達に対して「あそこで戦ってるのなー、一人は俺の元同僚で、一人は俺の弟分だ。ヘッ、まあ、よく頑張っちゃいるが、俺よりは下だな」と得意げに話すが、子供達は二人の戦いに夢中らしくそのまま走り去って行く。

「カズマ…お前は限界を超えちまったんだなァ……だったら進め、徹底的になァ」

「劉鳳…少しくらい時間が出来たら戻ってやれよ……みもりさんの、ところへ……」

空を見上げ、満足げな表情でそう語ると、トレードマークであるサングラスをゆっくりとかけ二人の決着を見ぬまま目を瞑り眠りに付いた——————。

またな、兄貴









生きてました。


本編後の短編である『アフター』においては、ユウのアルターの師匠として登場。

名前は伏せられているが、イラストの後ろ姿や速さにこだわる点からクーガーである事が分かる。

ただし、TV版で言及されていた通り余命幾ばくもないのは間違いなく、本土側に対抗すべくロストグラウンド中を旅しアルター使い達を鍛え上げているらしい。

アフターの主人公であるユウもそうして彼に鍛えられたアルター使いの一人である。


映画版のエピローグ編集

先述の通り、映画版では結末が変化しておりTV版終了後の二年後が『アフター』であるのに対して、映画版のエピローグではそのまま数年後に突入している。

TV版同様に生存が危ぶまれたクーガーだが、上述の通り精製を受けていないため寿命が超スピードで迫っていると言った事は無く、カズマやかなみを現場へ送り届けるなど元気に活動している。

また、こちらのエピローグでは劉鳳と同様にHOLY部隊の制服を着ているため、新生HOLYに所属していると思われる。

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