曖昧さ回避
- アニメ『スクライド』に登場する超能力。本記事で解説。
- ゲーム『マビノギ』の登場人物。
- 日本のフィギュアメーカー。
- 特撮テレビドラマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する巨大戦力ならぬ極小戦力。→アルター(ドンブラザーズ)
概要
『アルター能力者』が周辺の生物以外のあらゆる物質(死体や自分自身の分解は例外)を原子レベルで分解・再構成して生み出す、特殊能力を操る物体。
この名称は「ALTERATION(変化、進化)」が由来で、正式には精神感応性物質変換能力。
漫画版では、『生命の進化を司る力』と言われており、恐竜を滅ぼし哺乳類を人類に進化させたのも古代にタイムスリップしたカズマのアルター能力の影響ということになっている。
特徴
アルターは本来、使用者の精神が反映された固有かつ千差万別の形状・能力を持ち、能力者を特定する最大の手掛かりはまずこれと言っていい。
HOLYに属さず市街地の外で暮らす能力者達は「ネイティブアルター」と呼ばれる。
ロストグラウンドの新生児のみ、その2〜5%に能力が発現するが、その数値は年々増えている。
ロストグラウンドにしか能力者が生まれないのは、「大隆起時に、ロストグラウンドにアルター能力の源である別の世界(「向こう側」)との扉が開いてしまい、能力者は生まれる前からその世界を認識してきたことで、その世界とアクセスし、物質を変換し自分のエゴを具現化する方法を無意識に理解している為」と作中で推測されている。
漫画版では鍛錬を積めばどんな人間でもアルターを使えるようになると明言されている他、『s.CRY.ed』と言う進化の言葉を唱える事で自身のアルターを強制的に進化させる事が出来る。
TV版の続編である小説版『アフター』では他者にアルターを発現させる、と言うアルターが登場している事から、ロストグラウンドの出生に関わらずどんな人間にもアルターを使える可能性があるとされている。
また、ロストグラウンドには人間だけでなく動物のアルター能力者も存在し、それらが生息する『アルターの森』のように、アルター粒子が漏れ出して来るくらい「向こう側」との繋がりが深い場所もある。
アルター粒子が非常に濃い場所に近づくと、死体でなくとも分解され跡形も無くなる。
一部の強力なアルター使いは、
- 他者のアルター自体を自分のアルター素材として分解・再構成し、取り込んでしまう。
- 再々構成(破損部位を再度構築して修復、融合装着型なら肉体の損傷すら回復)ができる。
また、オーバーシュートと呼ばれる能力の酷使による気絶(真・絶影を初めてカズマに解放した劉鳳)や、深い精神ダメージによる能力の消失(第6話に登場したグロウ・ケーズ)等の現象がある。
分類
アルターの形状や能力は使い手により様々だが、基本的に一人につき1種類で、大まかに以下のような特性に分類される。
- 融合装着型:能力者自身の体の一部を変化させる
- 自律稼動型:ある程度意思を持ち、能力者から離れて行動できる
- 具現型:能力者の武器や道具として具現する(自律稼動型はこれの発展形)
- アクセス型:他人の肉体や精神(脳)に干渉する
あくまで大まかな分類であり、これらの特性を併せ持つアルター(具現+アクセスのエタニティ・エイト)や、特性毎に複数の形状を持つアルター(融合装着&自律稼動の絶影)、素材自体を特定のアイテムに限定することで上記の枠組みに捕らわれない能力を発揮するアルター(西瓜を素材とする瓜核)も存在する。
精製
『精製』とはアルター能力を人工的に強化・変化させる技術で、「生来の能力の更なる向上」と、「特定の能力への調整・規格化」の、2つのケースに大別される。
前者はストレイト・クーガーやマーティン・ジグマールであり、初期は精製の技術力も低く、能力を使うほど寿命が削れるという副作用があった。
HOLYや本土の擁する『ダース部隊』は後者で、洗脳で人格の大半を破壊されており、「アルター使いは人間ではない」という本土の倫理観が大きく関係している。