概要
CV:永島由子(ただし機械加工済み)
『スクライド』に登場する謎のアルター。
10年前、劉鳳の母・桂華を殺した「右腕が黒、左手が白で、稲妻を纏ったアルター」そのもの。生身での戦闘力もカズマ(シェルブリット第1形態)をたやすく圧倒するほどで、一度出現すれば周囲の地形を変えてしまうほどの暴れぶりを見せる。稲妻や真空弾を自在に放つ。
当初は何らかの暴走したネイティブアルターかと思われていたが、その正体は「向こう側の世界」で形成された自律稼働型のアルター。従って、本体の能力者は存在しない。
存在するだけで周囲の物体を無差別に分解し続ける冷酷な性質を持つが、これは「本来いるべき世界」から引き出されたことで存在を維持するためのエネルギーが常時枯渇してしまうため。いわば生存本能に基づく捕食行為に近い。
作中ではカズマと劉鳳の2度目の決戦の際に「向こう側の世界」で出現し、劉鳳の怒り(並びに勝手にキレたカズマのとばっちり)を受け再々隆起現象の切っ掛けとなった。
カズマとは、アルター能力者を生み出す「アルターの森」でアルター能力を持つ動物たちとの連戦に触発されて出現し、拳を交えることになった。このとき「抹殺のラストブリット」を受けて背骨をもがれたがすぐさま再生し、奪われた背骨はカズマのシェルブリットを第2形態へと進化せしめた。
強いアルター能力者を求めて彷徨う孤高の存在。
桂華を殺めたのも、劉鳳のアルター能力者としての高い素質に誘われるまま向こう側から現界し、接触してしまったが故の半ば事故のようなものだった。
行動原理そのものが謎であり、なぜ能力者や潜在能力を持つものを求めるかは不明な点が多い。
その事件をきっかけに「向こう側の世界」に触れた無常矜侍のアルターにより捕獲され、無常の操り人形となり再び劉鳳と相まみえた。
激闘の末、絶影・最終形態となった劉鳳に敗北して消滅。一方で母の仇を討った劉鳳は、アルター結晶体の行動原理を「孤独」に基づくものと感じ取り、その在り方に憐みの念を寄せるのだった。
余談
外見のモデルはおそらく『ジョジョの奇妙な冒険』のスタープラチナ。
なお、漫画版には登場せず、ジグマールのアルター「ギャラン=ドゥ」の元ネタとして登場するに留まった(頭部の形状が異なる)。