真ん前から打ち砕く!
オレの自慢の!拳でぇぇッ!!
解説
パンチによる絶大な打撃力が特徴。なお、発動時には髪の毛が逆立つ。
カズマの強固かつ一直線な信念が反映されており、通常のアルター能力は様々な力を発揮するのに対しシェルブリットはただ"殴る事"にのみに特化している。
クレーターを穿つ程の威力で地面を殴り高く跳躍することができるほか、高度から落下しても右腕のみで着地することができる強度を持つ。
各形態共通で背部に推進機関が構成されるが進化を重ねるほどに見た目と機構が単純化していく。燃焼剤を燃やしての推進から翼(回転翼)での飛翔、最後は単純な跳躍となる。
殴っても倒せない敵がいれば、さらに力を込めて殴る。そんな小難しい理屈を排除していく様に合わせていると言えるだろう。
名前の意味は『弾丸(=Shell+Bullet)』であり、幼少期にストレイト・クーガーから命名された。(詳しくはドラマCDを参照)
ちなみに生身の右腕に装甲を纏わせているわけでは無く、能力を発現させた時点で右腕その物が別の物質に置き換えられているらしく、最終話での劉鳳との戦闘で真・絶影に右腕を斬り飛ばされてもすぐに再構成していた。
ちなみに、この芸当(劉鳳曰く、再々構成)は同じことを先駆けてしていた漫画版のオマージュである。
よく名前をシェルブリッ"ド"と間違えられる。
第1形態
生まれながらに変な能力持っちまったが
こういう気分を味わえるなら悪くない
アルター能力も悪かぁないな
そう思うだろ?……アンタも!
カズマが幼少期より持っていたアルター能力。
TV版の回想では幼少期に毒親(?)を返り討ちにした際にアルターに目覚めたかのような描写が存在する。
背中にある三枚の赤い羽根は一枚ずつ推進力として爆発させることができ、その勢いを利用することで強力なパンチを叩き込む。
この必殺技は『衝撃のファースト・ブリット』『撃滅のセカンド・ブリット』『抹殺のラスト・ブリット』と一発ごとに呼ばれ、一度のアルター発動で放てるのはこの三発までとなっている。
なお、上記の技名はアルター名と一緒にストレイト・クーガーから命名されたもの。
また、アルター構成時にカズマの右腕が3枚に卸されたかのように肩口まで割ける描写があり、筋肉や骨にまで食い込んだ構造である可能性を窺わせる。
見た目通り、再構成の際はかなりの痛みを伴うようだ(後の形態ではさらに痛いらしく、第二形態では使用後に痛みで気絶している)。
非常にシンプルな能力だが並のアルター使いに対してはその圧倒的な威力で真正面から押し勝つ程のポテンシャルを誇る。
だが、同格や格上相手には弾数制故の不利は否めず、事実作中序盤では劉鳳の絶影に圧倒されていた。
漫画版では上記の技名を用いることはなく、シチュエーションや気分に合わせて技名が毎回変化するほか、背中の羽根を消耗する描写もない。
アニメ版にない能力として相手のアルターを吸収し、その能力の一部を発動する事が出来る。
作中ではクーガーのアルターを吸収し、背中の羽根三枚を起動させ高速で相手を殴る『三枚の羽発動(トリプルフィン=モーション)』を披露している。
第2形態
君島!こいつは!この光は!
俺と!おまえの!輝きだぁぁぁぁぁ!!
アルター結晶体との接触を経て、パワーとスピードが強化された形態。
右腕はより大型化され、拳には円形型の手甲が形成されている。
また、右頬にもフェイスガードのようなパーツが取り付けられている。
このパーツが付く事で真・絶影との戦いで開かなくなった右目の瞼が強引に開くため、第二形態時は見開くような目付きとなる。
分かり辛いが向こう側の力の影響で右目の色が変化しており第2形態会得後はオッドアイになっている。
第1形態の背中にあった三枚の羽根は、一枚の金色のプロペラ状の突起に変化し、これを回転させることによるホバリング&ジェット機構を備えており、以前よりも空中戦に適応することが可能となった。
必殺技『シェルブリット・バースト』を使用する際には、手首のバンドが外れることで右腕と拳の各部が展開し、手の甲に大気中のエネルギーを収束させて光り輝く拳を放つ。
その威力は凄まじいの一言に尽き、相手を問答無用で破壊すると共にカズマ自身が拳の衝撃で吹っ飛んでしまう程。
また、拳を相手に直接叩き込む他に、遠距離の相手にパンチの衝撃波でダメージを与えることも可能。
ある戦いにて、向こう側の力をさらに引き出す事で『黄金の闘気』を纏えるようになった。
下記の最終形態への前段階でも同様の現象が起きており、向こう側の力を引き出す事で起きる現象であると思われる。
第1形態よりも破壊力が超強化され必殺技の回数制限も無くなったが、カズマ自身への負荷と苦痛は絶大で、場合によってはアルター解除後もしばし右腕が使い物にならなくなったり、意識を失う事もある。
この力を取得してからのカズマは、以前よりも急速に肉体がアルターに浸食されるようにボロボロになっていった。
終盤では限界突破してしまったのか、消耗する事はあれど腕その物が壊れるような事は無くなっている。
最終話では主人公とは思えないような高笑いと先述のジェット機構で羽虫の様に空を駆けるす姿を披露した。
第3形態
意地が、あんだよ……!!
男の子にはなぁ!!
両腕をアルター化させ、背中の左側にも小さい突起がついた形態。
無常矜侍との戦いの中で一度のみ登場した。
コンプリートアートワークスとDVD版9巻に付属する冊子には、この姿がシェルブリットの第3形態と記載されている。
第4形態
無常矜侍ぃぃぃぃぃぃ!!
両腕がシェルブリットの第3形態を経て、両脚もアルター化させた形態。
第3形態と同様に一度の登場のみとなっており、最終形態への予兆であったと見られる。
コンプリートアートワークスとDVD版9巻に付属する冊子には、この姿がシェルブリットの第4形態と記載されている。
最終形態
これが天下無敵の力だぁぁぁぁぁ!!
全身をアルター化させ、パワー・スピード・防御力等の全てが強化されたシェルブリットの最終形態。
両腕は殴るためだけに特化し、さらに大型化しており、必殺技使用時には腕部カバーが展開し余剰エネルギーが放出される。
背中の尻尾のような突起をムチのようにしならせて地面や空間に叩きつけ縦横無尽に移動することができる。
また、発動時に足元の地面が沈み込むシーンがあり、かなりの質量が凝縮されている模様だが、地上から成層圏まで一瞬で飛翔できるほどの機動力をもつ。
必殺技は、向こう側の力を引き出している際の黄金に輝く姿の状態で、縦に回転しながら遠心力を利用して、両拳でシェルブリット・バーストを放つ『自慢の拳』。
放映後に発売されたアニメブックにて谷口悟朗監督は『「自慢の拳」で縦回転になるのは一話の作画打ち合わせをした直後に決まった。両拳なのは、命を一つの拳としたから』とコメントしている。
なお、小説「スクライド・アフター」では登場人物がこの姿を『黄金のケモノ』と例える場面があり、まさに獅子の如く猛々しい形状をしている。
最終話(名称無し)
俺の……勝ちだ!!
TV版最終話にて登場した形態(画像左)。
劉鳳との最後の喧嘩にて最終形態のアルター化解除後に渾身の力を振り絞り拳のみをアルター化させた形態。
なお、この際に物質を分解していないように見えるが実際は自分の血を分解しアルター化させている。
無意識に自分に一番近い物質をアルター化させたそうな。
ハイブリット
『凄いアルター』だッ!!!
漫画版にて登場するシェルブリットの進化形態。
実の兄である蒼乃大気との戦いの中で、進化の言葉『s.CRY.ed』を唱えることで強化された。
両手足と胸部と顔がアルター化しており、一瞬にして1000発のパンチを放つなどデタラメな強さを誇る。
主な必殺技は、右拳を獣の頭部のような形状に変化させて放つパンチ『自慢の拳』。(単行本エピローグでは『反逆のハイブリット』と呼んでいる)
当初のカズマは『凄いアルター』と呼んでいたが、劉鳳が命名した『ハイブリット』という名前を気に入り、以降はカズマ自身もそう呼んでいる。
デザイナー
デザインは全形態(ハイブリットも含む)神宮司訓之によるもの、氏曰く最初にデザインしたアルターが最終形態になったとの事。
その為なのかデザインの初期案が公開される媒体ではまず全身を覆った最終形態に近いデザイン画から並ぶことが多い。