概要
S2機関(エスツーきかん、正式名称:スーパーソレノイド、英語:Super Solenoid)は、新世紀エヴァンゲリオンに登場する機関。ほぼ全ての使徒が体内に宿している永久機関で、生命の実という別名でも呼ばれる。ソレノイドとは螺旋状の3次元コイルの事で、螺旋のエネルギーに因んだ名前と思われる。この機関によってエネルギーが無尽蔵に供給される為、使徒は半永久的に活動できるだけで無く、解放するとアンチATフィールドを発生させられる。
歴史
葛城ミサトの父親である葛城博士が理論と存在を提唱し、後に発見された第1使徒(アダム)によって機関が実在すると証明された。この機関を組み込めればエヴァンゲリオンに関しても、外部電源であるアンビリカルケーブルでの供給による活動時間と範囲の制限を撤廃でき、より汎用性が高まるという理論の元でエヴァンゲリオンに組み込む研究が実施されていた。
テレビアニメ
劇中
劇中で初号機が2番目に殲滅した第4使徒の残骸から入手したS2機関がドイツ支部で修復され、アメリカの第2支部で4号機の搭載実験が実施されていた。しかしその実験中に原因不明の事故で4号機を中心としたその第2支部ごと周囲89キロメートルが消失してしまったが、後にドイツ支部に残存していたデータによって本格的に実用化されてエヴァンゲリオン量産型に搭載された。
稀有な例
暴走した初号機は撃破したゼルエルを捕食してS2機関を体内に取り込み、エヴァンゲリオン最大の懸案であった活動時間の限界を克服したが、これはゼーレの計画には無かった事態であったとされる。生命の実なのでアダム由来の生物である使徒は保有しているが、リリス由来である人間(リリン)とエヴァンゲリオンは保有しておらず、これの代わりとして知恵の実を保有している。
ゲーム
エヴァンゲリオン2での説明では世界は螺旋で出来ており、DNAの構造(二重螺旋構造)と同じその形からエネルギーを得ている為、ここから螺旋のエネルギー=無尽蔵のエネルギーを得ようとするエンジンとして存在が構想されていた機関との事である。天元突破グレンラガンに於ける螺旋力の設定と酷似しているのは会社繋がりだろうか。
余談
本作の劇伴を担当した鷺巣詩郎氏のイニシャルが「S・S」となる事から、1998年12月にこのS2機関と引っ掛けてS² WORKSと銘打たれた楽曲全集が発売されている。