「アアァァ……私ガココヲ、守ルゥ……アノ人ハ、私ダケノモノォォッ!!」
「私ガ絶対ニ守リ抜ク…!壊シ尽クシテ、私ダケノモノニスル…!!」
概要
『仮面ライダーガッチャード』第42話から登場。
鶴原錆丸の兄、鍵一が錬成した禁断の102体目のケミー「カメドーン」と金剛ラボラトリーの所長・金剛真美の悪意が結合して誕生したマルガムで、カメドーンマルガムの仮称。
亀(ウミガメ)のような形態と大砲(戦車)を思わせる形態の二通りの姿を持つが、憑依したケミー自体が不完全のため、カメの姿と大砲の姿を度々行き来するなど安定していない。
銀色の素体は何かから隠れ潜むように頭に被った装飾品を掴んでいるのも特徴。
亀のマルガム
データ
身長:199.1cm
体重:118.3kg
特色/力:甲羅
バンドで拘束された赤い海亀を頭から被るようにした出立ちのマルガム。前脚がそのまま両腕になっており、甲羅の部分は泣いているようにも笑っているように見える黄色い傷がある。この姿の時は恐怖に怯えて今にも泣き出しそうな声色で話す。
宿主となった人間の性質が強く反映されており、コミカルな見た目とは裏腹にある人物への強い恐怖心から臆病なほどの防御力を持ち、仮面ライダーの攻撃を防ぎきるほど。
砲台のマルガム
データ
身長:204.7cm
体重:232.9kg
特色/力:大砲/ミサイル
戦車の砲台を頭から被ったように拘束した姿を持つマルガム。長い砲台そのものが目になっており、両腕の部分はキャタピラのようになっている。この姿の時は野太い男性に似た声色で話す。
こちらは敵対者を退けなければならないという脅迫観念に駆られた結果、攻撃的なまでの破壊衝動により、相手に反撃する隙を与えないほどの集中砲火で撃退する。
頭部から放つ砲撃を基本に両腕のキャタピラによる接近戦や大量に降り注ぐミサイルの広範囲攻撃などレインボーガッチャードでも苦戦するほどの豊富な攻撃手段を持つ。
活躍
存在しないはずの102体目のケミーの目撃情報を元に金剛ラボラトリーを調査しにやって来た宝太郎、スパナ、錆丸を快く出迎えた真美。
彼らからグリオンが復活を果たした話を聞かされると激しく狼狽し、研究所をグリオンから守りたい使命感や彼に対する恐怖心、様々な感情がごぢゃ混ぜになって膨れ上がった悪意の影響でマルガム化。
姿がコロコロと変わる不安定な状態で暴れ回るが、駆け付けた仮面ライダーファイヤーガッチャードと仮面ライダーヴァルバラドと交戦するも亀形態の頑丈な防御力と、大砲形態の強烈な攻撃力で二人を圧倒、変身解除に追い込む。今度は無防備な錆丸達に狙いを定めるも、制止しようとする鍵一の叫びを聞いて苦しみ出し、その場を逃走した。
その後、元の状態に戻ったが取り込んだカメドーンが完全体になりつつある事に確信するも、ラボラトリー内の研究を危険視するスパナに敵意を感じ、誰にも研究を邪魔させないとばかりにマルガム化し、レインボーガッチャード達と交戦。
「私ガ、守ラナキャ……全テヲ、破壊シタイッ!!ガァァーッ!」
ガッチャーブラザーズとして召喚したニードルホークを撃破し、強烈な集中砲火で追い詰めるも、宝太郎がパイレッツとスパナが貸してもらったマッドウィールを使い、ワイルドモードのマッドパイレーツを召喚。
突進からの連続パンチで吹き飛ばされて砲撃を喰らうが、亀形態で耐え凌いだ上にすぐさま大砲形態に変化して強力な砲撃を浴びせようとするも、マッドパイレーツの大砲で飛ばされたヴァルバラドの「ヴァルバラドクラッシュ」で破壊された続け様に、レインボーガッチャードの「レインボーフィーバー」を叩き込まれて爆散・敗北。
解放されたカメドーンはカードに封印されたが、すぐに黒く液状化してカードから抜け出してしまう。
続く第43話にて不完全なマルガムであったことが判明し、本来の姿と名前が明らかになった。
余談
- 海亀がモデルのライダー怪人はウラタロス以来、戦車自体をモデルにしたライダー怪人は意外にも今作が初となる。
- 尚、取り込まれたカメドーンは陸亀と大砲がモデルだが、同個体はそれと関わりのある近いモチーフになっている。
関連タグ
カメバズーカ∶共通点が多いライダー怪人。新たな組織(技術)で作られた機械合成技術の最初の(あるいは2体目の)怪人。また102体目という数字は初代仮面ライダーの全98話+劇場用新作2話の合計100話から続く続編のV3の1話と2話(シリーズ通算102話)でカメバズーカが登場するエピソードと符合する。
タンクーダ:他の東映特撮ヒーローの敵怪人第2号。戦車がモチーフで、砲台のデザインはこちらに似ている。ちなみに第1号はカメバズーカとモチーフが一部共通している。