概要
オーストラリア原産のハコクラゲの一種。フルネームは「キロネックス・フレッケリ」、和名は「オーストラリアウンバチクラゲ」。
ちなみにキロネックスとは「殺人(nex)の手(Chiro)」という意味のラテン語……。某空港特急の略称は物騒だ。
オーストラリアウンバチクラゲは「濠太剌利亜海蜂水母」、つまり「オーストラリア産の海の蜂のようなクラゲ」という意味である。
キロネックスヤバイ。マジヤバイ。
海の蜂だの、人殺しだのと呼ばれるくらいにとにかくひたすらメガトン級にヤバイクラゲである。
- 刺されて5分で死んだ例がある
冗談や誇張のようだが本当の話である。
それどころかヘタすると1分でアウトの可能性もあるとか。
- 泳げる
クラゲのくせに活発に泳ぐ。普通、クラゲは波や風に任せて漂うものである。
が、こいつは活発に泳ぐ。しかも秒速1.5メートル(=時速5.4㎞)とかなり速い。
人間なら7㎞前後になるらしいので単純計算なら逃げ切りは狙えるが、あくまでもクラゲということを考えるとチートにも程がある。
24の瞳(高性能)
ついでに言うならこのキロネックス、クラゲのくせに高度な目を持っている。
それも24個も。
普通、クラゲの目なんつったら眼点、つまりただの「光センサー」程度の明るさを感じる程度しかない。
しかしキロネックスの目は眼点なんてもんじゃなく、レンズ(水晶体)や網膜や虹彩を備える、タコや脊椎動物に匹敵するフルスペックのカメラ眼だったりするのだ。
これだけ発達した眼を持つ理由は未だに謎だが、一説には「天敵であるウミガメをいち早く察知して逃れるため」とも言われている。
というのもウミガメはキロネックスの毒針が効かない(固いウロコに阻まれて毒針が刺さらない)ので物ともせずに捕食してしまうのだ。
実はストッキングで防げます
キロネックスの刺胞の破壊力は上述の通り半端ではない。
しかしストッキングで防げたりしてしまう。
実はキロネックスの刺胞は、刺糸(毒針)の射程が案外短く、ストッキングを貫通できないのだ。
その理由は生体反応が無いかららしい。
ヤバいのはこいつだけかと思ったら
同じオーストラリア海域にイルカンジという極小サイズのハコクラゲがいて、キロネックスと双璧をなすヤバいクラゲである。
序に言うなら
実は毒液そのものの単位あたりの毒性(同じ量における破壊力)に関しては、日本の海でもおなじみのミズクラゲの毒液の方が威力が大きいらしい。
でもキロネックスは毒液や刺胞の量がミズクラゲとは桁違いなため、総合的にはキロネックスの方が圧倒的な威力を持っているとか。
関連イラスト
その危険性と神秘性から擬人化が盛んに行われている。
関連タグ
アカクラゲ アンドンクラゲ オキクラゲ カギノテクラゲ カツオノエボシ ハナガサクラゲ - 危険なクラゲ仲間。
ハブクラゲ - 日本の沖縄にいる近縁種。これも非常に危険なクラゲである。
イルカンジ - 同じオーストラリアに生息する近縁種。あまりにも小さい為、見えない殺人鬼とまで言われている危険なクラゲ。
QuizKnockyoutuber。カードに10文字以上のあだ名をつけていくゲームで参加者の1人がこの名を出し、キロネックスの知名度を上げるきっかけとなったと思われる。
マウイイワスナギンチャク:生物として最強の猛毒を持ち、その威力はキロネックスをも超える。一応サンゴの仲間。