カツオノエボシ
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かつおのえぼし
カツオノエボシとは、ミスター電気クラゲである。
クダクラゲの一種であり、群体性のクラゲである。
要するに一つの個体に見えるカツオノエボシの「正体」は、複数の独立したヒドロ虫が集まって構成された"コロニー"である。
一般にクラゲというと傘を開閉させて遊泳するというイメージがあるが、カツオノエボシの場合は帆の付いた浮き袋で海面を漂い、風に流されることで"帆走"をする。
和名のカツオノエボシは「鰹の烏帽子」、つまり鰹がかぶる烏帽子に見立てて付けられた名称である。
浮き袋には一酸化炭素が詰まっている。
カツオノエボシはいわゆる「電気クラゲ」として有名、というより電気クラゲの代表選手のようなクラゲである。
とは言ってもデンキウナギやデンキナマズのように発電器官を持っているのではなく、触手にある刺胞で刺された時の痛みや衝撃が電気ショックに似ているためこう呼ばれるようになっただけである。
クラゲやヒドロ虫などの刺胞動物はカテゴリー名に「刺胞」と付いているだけあり、ほとんど全てが毒を持つ刺胞を触手に持っている。
この刺胞は餌となる生物を仕留めるためや、或いは天敵から自分を守るために使用されている。
カツオノエボシはこの刺胞の毒がかなり強い種類であり、刺されると人間でも甚大な被害を被る。
命にかかわることも珍しくありません。
しかもカツオノエボシの触手は伸ばすと数10m単位にもなる。海で青い浮き袋を発見したらそっと全力で立ち去るべし。
また、カツオノエボシ(というかクラゲ)の触手の刺胞は、例えクラゲ本体が死んでいても「稼動状態」にあり、触ったら遠慮なく刺してくる。
打ち上げられているカツオノエボシにも絶対に触ってはいけない。見た目が青い風船のようであり、子供が触ってしまうという事態も多い為注意が必要。
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