概要
風都探偵の第144話に初登場したドーパントであり、裏風都を創造した張本人。
第145話で名前が判明したが、第127話のときめの回想シーンで既にCのアルファベットから始まるドーパントメモリが登場していた。
変身者は万灯雪侍とときめの異母妹であるトワで、メモリのロゴは「昼間と夜のビル街で”C”」を表現している。作中で「強力なメモリ」(by加頭順)と評されたことや、ガイアドライバーを使用していることから恐らくシルバー以上のランクのメモリと思われる。
外見
「街」の記憶を秘めたガイアメモリのイメージとは裏腹に、頭部に異なる二体の天使像を、背中に二対の翼を備えた神話の天使や神を模したような姿をしている。顔にはぼんやりとした単眼のようなものがあり、胴体は筋肉質かつ大柄でオーラや雲のような模様となっており、腰にミュージアム製の旧式ガイアドライバーを装着している。
雪侍はこの姿を「天使のよう」と評したが、ときめはその上辺だけの神々しさを表現したような見た目を「悪魔」と評した。
能力
その名の通り街を創造する能力を持っている……それだけ聞くと強くなさそうだが「街」とは即ち人が集い、そこから独自の歴史や文化が作られる国や世界そのものであり、その規模や範囲は本来の世界とは異なる世界を創り出すことが可能なほどに規格外となっている。
「街」
シティ・ドーパントが創造した街にして後の裏風都。尤も当時は今ほど禍々しくなく、一面の草原に団地や住宅、木々が立ち並ぶ長閑な地方都市といった穏やかな雰囲気を感じさせる場所で、ガイアメモリや財団Xを嫌悪していたときめでさえ「綺麗」と評している。
当然、街に入るためのパスカード「ビゼル」も試作品の段階で一昔前(尤も時代設定は2010年のため当時では最新式だが)のタブレットくらいのサイズにゴテゴテとした装置やアンテナ、テンキーが付いており、パスワードを打ち込むことで起動する方式となっていた。
掲載雑誌のアオリ文には風が吹いていたと思われる記述も存在しており、中枢となるタワーも城や横から見た風都タワーを彷彿させる現在の見た目とは違い、朽ちて蔓が絡まった東京タワーやエッフェル塔のような見た目の本体と神殿遺跡のような根元部から構成されたものになっている。
活躍
万灯と共に財団Xに加入し、その後は彼の手足となり裏風都を拡大し続けていた。この時点ではその広さは風都の三十分の一のサイズでしかなかった模様。
ときめは妹であるトワに財団や兄から離れるよう説得を続けたが、自分がシティメモリの適合者であることや恩義や家族への情もあってか受け入れられなかった。
そんな中、風都をNEVERが襲撃する事件が発生。そのリーダーの能力によって試作型ビゼルが機能停止し、風都に戻っていたときめと雪侍は裏風都に戻れなくなってしまう。更に最悪なことに使用していたガイアドライバーが破損し、シティメモリが暴走を始め……。
※ 加頭順によると奪われた新型ガイアメモリでマキシマムドライブを発動した場合、大半は変身解除で済むのだが、12.5%の確率で旧式メモリの力が暴走し、変身者は死んでしまうとのこと。詳しくはこちらを参照。
その後、エターナルが倒されたことによって、裏風都に再び入れるようになった二人。しかし時すでに遅く、シティは暴走の限りを尽くしていた。体格は巨人のように大きくなり、頭部の天使像も苦悶の表情を浮かべたものに変化しているほか、理性を失い視界に入ったものを見境なく攻撃、破壊するようになってしまう。
更に彼女の能力の暴走によって裏風都は拡大し、あの禍々しい街並みが形成された他、風も吹かなくなり淀んだ空気が立ち込める現在とほとんど同じ姿となった。
それでも、雪侍は彼女を救うため、「オペレーションX」を当時の秘書、出紋大騎に発動させるようときめに言い残し、マントで彼女を捕縛、裏風都に抑え込む…
関連タグ
ロード・ドーパント:同じく異空間を創造できるドーパントにして現在進行形で裏風都を拡張している怪人。恐らくトワが死亡した後、代用として使用されたのが始まりと考えられる。