概要
『ファイナルファンタジー4 THE AFTER 月の帰還』に登場。前作『FF4』での戦いが終わり、平和を取り戻した青き星の人々の前に、幻獣とモンスターたちを引き連れて再び破壊と混乱をもたらした青髪の少女。召喚だけでなく、自身も高い戦闘力を持つ。正体不明だったストーリー前半では「謎の少女」と呼ばれていたが、終章で本名マイナスが明かされた(複数形はマイナデス)。マイナス・マイナデスとも、最終盤に彼女たち本人の口から語られる名前であり、個別に名前は付いていない。
これまでの人間たちや魔物・月の民とはまるで異なり、感情なく機械的に目的を遂行しようとする、敵に回せば大変怖いキャラクター。前作のゼムスや、(洗脳中の)カイン・ゴルベーザなどとは異なり、「対話」に応じる姿勢が基本的になく、「挑発」もまったく通じない。
言葉が通じないわけではなく、自らに与えられた使命に基づいて形成された合理的な性格からくるもの。誕生の経緯が経緯だけに、合理的な物言いの端々に冷徹かつ傲慢な態度が滲み出ている。
例えば以下の通り。
- 「劣等種と話す必要などない。」
- 「駆け引きに応じる気などない。クリスタルはどこだ?」
- 「ゆっくりと探す。貴様らを消してからな…。」
- 「クリスタルと共に石化するとはな。ならば、その身を打ち砕き、クリスタルを回収するまでだ」
- エッジ「人間ってのは成長するんだ」→謎の少女「では、(始末は)早いほうが先か」
主に魔法力に長けており、リディアの特権だったはずの召喚魔法をも使いこなす。
PSP版で明らかになったFF4〜FF4TAの間のエピソード「インタールード」では、リディアになりすまして一行に同行。本物のリディアが持つ召喚魔法を次々に奪い、召喚システムの利用方法のテストらしき目的を達成した途端にパーティを抜けたが、セシルたちに追いつかれたうえエッジからはリディアでないことを一発で見破られたことで戦いを挑むも、退けられる。
FF4TAにて本格的に登場。今度は幻獣神バハムートを手中に収めたことでほぼ全ての召喚獣を支配したうえで、本来の目的であるクリスタルを要求し、これを拒否する青き星(と月の民の月)に強引に本気で襲いかかった。
その正体は、遠い過去に青き星ほかにクリスタルを授け生命と文明を発展させた存在であるクリエイターの、長い研究の末の最新の実験体。クリスタルの回収をしていたのは、クリスタルが世界の生物の進化を記録する装置になっていたため。
進化の果てに滅亡という最悪の結末をたどろうとしていたクリエイターが、理想の進化を求めて、脈の有りそうな星々にクリスタルを送り込んだのが始まりだった。そして十分にデータが取れたと判断したため、有無を言わさず回収するよう命じたのである。
地元である真月にて、大量生産されている様子を見ることが出来る。「我らの意思はひとつ」と語っているように、大量の個体がいながらもその全てが1つの意思を持っているらしい。また、最も進化した生命体であるという自覚を持ちながらも、更なる進化を遂げなければならないと語る。活動動機が「使命」であることが、上記の行動の根源となっている。
ほとんどのシナリオでこちらのパーティを軽く倒すほどの強さを持っており、終章での本格戦闘ですら場合によっては瞬殺できる攻撃能力を有する。そんな個体が大量生産されている現場があるというのが衝撃的である。そのため通常エンカウントで登場することもあり、ボス戦で倒せたのだから大量生産組なんてもはや楽勝…などと高を括っているとメテオで瞬殺された、という事例が散見されるほど。
関連タグ
クオレ(FF4TA)(主人公たちに託された最後の幼生)
リディア(FF4)(幻獣召喚の能力ばかりでなく、容姿も似ている)
マイナス(一般)
綾波レイ…私が死んでもかわりはいるもの