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「おまえも、私を殺しに来たんだろう?」

「また……、デェトにつれていってくれるか……?」


プロフィール編集

身長155cm
誕生日4月10日
スリーサイズB84/W58/H83
好きなものきなこパン
嫌いなもの注射
声優井上麻里奈

概要編集

デート・ア・ライブ』のメインヒロイン。精霊であり、識別名は〈プリンセス〉。

容姿は美少女で、容貌は、紫色の目であり、夜色の長髪をハーフアップに結い上げている。

精霊としての姿は、霊装として紫を基調色としたドレスと騎士の鎧を組み合わせた衣装をまとい、手には大剣を携える。


作中において彼女は、主人公・五河士道が初めて出会う精霊である。


士道に出会う前は、"隣界"から幾度となく現世へ現れて、その為に伴う空間震で、周囲に甚大な破壊を及ぼしていた。この時では、当人は名前を持たず、自身に対する記憶がなく、自らがどういう存在であるのかも殆ど把握していなかった。


十香は、空間震の為に、本人の意思に関係なくASTから討滅対象とされて攻撃を受けていた。よって、そこから感じる殺意によって、自己を否定的に捉え、現世の世界に絶望していた。

しかし彼女は、ラタトスクから送り込まれた士道と邂逅した事により救われ、彼と共に精霊にまつわる多くの戦いへ関わっていく事となる。


その後彼女は、名前が無いことで、「夜刀神十香」と命名される。「夜刀神」は令音が、「十香」は士道が考案した。

名前のうち、十香の由来は、士道が彼女と初めて出会った日付が4月10日であるため。一方、夜刀神の苗字の由来は不明である。


人物編集

性格は、健気で純粋無垢かつ直情である。言動は人間社会の経験が少ない故に、勘違いによる天然ボケで可愛らしい一方、武人のように戦闘的な対応は冷静かつ凛々しい。


士道と出会い始めの時は、ASTとの経緯から人間不信で、人間や未知の物に対する警戒心が人一倍強く、相手に冷たく接していた。

しかし、士道に封印された後、人間社会で学生生活を送るうちに、"世界は敵ばかりじゃない"という事を実感する様になってトゲトゲしさは無くなり、明るく好奇心旺盛に振舞う子犬系女子となった。

クラスではそんな言動が庇護欲をくすぐるのか男女問わず人気であり、士道が爆発しろと呪われる要因の一つにもなっている。

また、一般人の生活の経験がないために、物事を間違って解釈したり、無邪気で子供っぽいアホの子な行動や、言い間違いを起こすことがしばしばである。実質的には0歳も同然だが士道たちの計らいで、表面上は16歳ということになっている。


一方、いざ戦いになると、凛とした雰囲気に戻り、最前線で活躍する。無用に先手を打たず、なるべく対話を試みようとするが、相手が攻撃をすれば、本気で戦う。天然であっても冷静に状況を判断する能力にも長けており、幾度となく士道を守っている。

また、その純粋で裏表の無い性格からか、士道に限らず十香の言葉で周りの人達が励まされることも多い。


「昼食=昼餉」「お金=金子」といったように古風な喋り方をしており、デートをデェト、士道をシドーと言うふうに独特のイントネーションで喋る。その為学業成績はあまり宜しくないが、少なくとも常用の漢字は書けるレベルではある模様。というより、今まで教養することが無かった故の成績と言える。

さらにブラの付け方も知らず士道に教えてもらうまではノーブラだった。士道爆発しろ。しかし裸を見られると慌てるなど、恥じらいはしっかりあるらしい。


また、相当な健啖家(食いしん坊)であり、その勢いは店一軒分の食料が切れる程(本人曰く、フライパンを食っても死なない体質)。でありながら抜群のスタイルは一切変化せず、他の女性陣から羨みの視線を向けられている。

特に地上で最初に食べたきなこパンを大いに気に入って好物としており、アニメでは初めてのデート中のゲームセンターできなこパンのぬいぐるみを取ってもらい、私生活で愛用している。


料理スキルの高い士道の作る食事を毎食楽しみにしている。お弁当のメニューを聞いて喜びで慄いたことも。好きなおかずは肉類で、折紙の弁によると、十香が五河家で食事を摂るようになってからは士道のおかずに肉類の割合が増えたとか。また嫌いなものは注射である。


初めて自分を受け入れ救ってくれた士道(や琴理)に対し大変な恩を感じており、互いに支えあう良き信頼関係を築き上げている。

その感情は飼い主に懐く犬とも表現されるものであったが、無意識下ではそれ以上のもの(恋愛感情)を着実に募らせてきており、12巻の終盤でようやく自覚するに至った。


令音はその感情を微笑ましく思うも、世界を滅ぼす事にも繋がりかねないとして警戒心を持っている模様。実際、士道が他のヒロインと絡むと特に最初の方は霊力を暴走させがちだった等、精霊の中でも士道に対する独占欲はかなり強い。


士道以外の人物では、士道のクラスメイトである亜衣麻衣美衣トリオに可愛がられているだけでなく、封印された精霊ともほとんどの相手と友好的な関係を築いている(封印する前、十香は体当たりで精霊を相手することが多いので最初は警戒されている事も少なくないが)。

その中でも耶倶矢と琴里、四糸乃との絡みが多め。六喰ともそれなりに多い。六喰とは結構性格も似ていたりする。元が人懐っこい性格であることもあるのだろうが、流石に狂三は警戒している(というより、狂三は十香からしたら折紙と同じかそれ以上に相性が悪い)。


折紙とは何度も殺し合っていた関係だったことや、精霊嫌いな彼女の性質もありいがみ合っている。しかしそれもだんだんと緩和されていき、現在では自覚はないものの、喧嘩友達兼士道を巡ってのライバル関係になっている。

第11巻からはお互い和解し名前で呼び合う(それまではフルネームで言い合っていた)ようになったが、恋敵としては変わらぬ小競り合いを繰り返している。


能力編集

ラタトスクの観測精霊データ編集

名前十香
識別名プリンセス
総合危険度AAA
空間震規模B
霊装AAA
天使AAA
STR(力)230
CON(耐久力)202
SPI(霊力)125
AGI(敏捷性)142
INT(知力)32
霊装神威霊装・十番(アドナイ・メレク)
天使鏖殺公(サンダルフォン)

十の精霊の中では最もシンプルな戦闘破壊に特化した性質をもち、固有天使の半身である大剣を使った正面からの白兵戦を得意としている。単純な戦闘力なら作中でも最強クラスである。


霊装による高い防御力や、飛ばすことも可能な斬撃による範囲・威力共に圧倒的な攻撃力を誇っており、力の9割以上を封印されている普段の状態でも、素手でパンチングマシーンを破壊してしまうほどの身体能力を維持している。


その一方特殊な異能力には乏しく、本人の性格もあって策謀や搦め手には弱いという欠点も存在する。

もっともその力の強大さにより、生半可な小細工程度は意味をなさなず、野性的にも優れているので多少の搦め手程度ならすぐに対処可能(流石に狂三程攪乱に特化した相手には分が悪いが)。


鏖殺公(サンダルフォン)編集

十香が顕現させる天使で、見た目は巨大なが納められた玉座

基本的に剣の部分のみを使っているが、玉座自体にもさらなる戦闘力の強化をもたらす機能が隠されている。

十香がその時行使できる霊力によってサイズはやや変動し、彼女の力を封印する形で宿している士道の主な武器としても使われている。

また、十香は無意識の内に抑え込んでいたが、本来の鏖殺公には、あらゆる条理、概念、世界を隔てる壁すら切り裂くという危険に過ぎる権能を持っており、これは対となる暴虐公にも備わっている。


経歴編集

当初は近づいてきた士道へ猜疑心と剣を向けるも、初めて自分を否定しないでくれた彼に興味を抱き、翌日に再び姿を現してデートの約束を果たす。


ラタトスクの誘導の他、士道との会話を通じて少しだけ世界の常識を理解し、徐々に士道に心を開くものの、デートの終盤折紙の狙撃から自分を庇った士道が射殺されたのを目の当たりにして激怒。

自分でも制御出来ない程に高めた力で折紙らを蹂躙するが、ある理由から無事だった士道とのキスによって霊力を封印され、ラタトスクに保護された。


その後は巻数が進むにつれて士道への想いも深まっており、次々と現れる精霊を助けようとする姿を見て嫉妬に駆られたこともあったが、士道の全てを肯定し受け入れることを決めてからは、精霊を助ける活動にも協力的になった。

十香が士道を助けていることも結構あり、お互いを支え合う良き関係が築かれている(ここぞという重要な場面では必ず彼女が士道の隣にいる)。


上記の通り、始めは色々な意味で幼かったが、幾つかの絶望や戦いを(士道の助けによって)乗り越えた事で、少しづつだが人間的な進歩も見せるようになり、終盤では苦悩する士道の背中を押せる程にまで成長した。


余談編集

「生命の樹(セフィロトの樹)」において対応する事象は以下の通り。

数字10名前十香
神名アドナイ・メレク霊装〈神威霊装・十番(アドナイ・メレク)〉
守護天使サンダルフォン天使〈鏖殺公(サンダルフォン)〉

また、7巻においてウェストコットの策により「反転」した十香が所持していた「天使のようなもの」の名称〈暴虐公(ナヘマー)〉は「生命の樹」を上下反転させた「邪悪の樹」において対応する、10i(iは虚数単位のこと)の位置にある悪魔「ナヘマー」がモチーフとなっている(因みにナヘマーの悪徳は「クィムラヌート(物質主義)」)。


同巻における「〈王国〉が反転した」と言う言葉については、十香に対応する第10のセフィラ「マルクト」の持つ意味の中に「王国」が含まれることに由来すると思われる。


更に、彼女の髪の毛の色はマルクトを象徴するレモン、オリーブ、小豆、黒色の四色の内の1つである黒が反映されていると推測される。


作中最初に登場した精霊であり、士道にとっても大きな存在であり、全編通して活躍するキャラの為かメインヒロインに相応しく人気も高く、狂三と一位争いをすることが多い(というより、人気投票で一位を取るのは基本的にこの二人のどちらか)。


担当声優の井上麻里奈は、アニメ化決定以前に製作された書籍のPVで初めて十香を演じていたが、アニメのオーディションでは時崎狂三村雨令音を受け十香は受けなかった。しかし、十香役の選考が難航し、原作者の橘公司氏も交えた話し合いの末、PVを担当した井上が続投することになったとのこと(ライトノベルEXPO2020「らのすぽ!」DAY2より)。


4月10日が誕生日になっているが、「アンコール」第1巻の「十香ゲームセンター」で、士道から「十香の年齢が16歳」と言っており、年齢と学年が矛盾している。まだ今の設定が定着してない初期の頃で、プロフィールの詳細を公開する時に、誕生日を設定した為(作者がその頃を忘れているのか不明だが、現在もアンコールの方を修正されてない)。


関連イラスト編集

精霊さん現代版仕様センシティブな作品

鏖殺公!センシティブな作品


関連タグ編集

デート・ア・ライブ 精霊(デート・ア・ライブ) 魔王十香

女騎士 純粋  物理 10 ヒロイン 痩せの大食い

4月10日 十折

4月10日は十香の日


他作品の類似キャラ編集








以下、彼女に関する重大なネタバレに付き閲覧注意































物語の後半、精霊たちは全員原初の精霊である崇宮澪から“霊結晶(セフィラ)”を与えられて変化させられた人間だったという事実が発覚したが、十香だけは澪と同じ純粋な精霊であったことが判明した。


澪がある目的のために10個に分割した“霊結晶”の内の1つ(第10のセフィラ、マルクト)が何らかの要因で自我を持ち誕生したのが十香であり、彼女のみが当初からほとんど記憶や名前を持っていなかったのはそのためである。


19巻のラストにて澪はウェストコットと相打ちとなり、残された霊結晶も消滅しかけた矢先、突如十香はそれを鷲掴みにして自らのものにするという、今までの彼女では考えられない行動をとる。

その真意とは...。



















以下、彼女に関する更なるネタバレに付き閲覧注意































20巻にて判明したが、澪の消滅は全ての霊結晶の消滅を意味しており、他の精霊たちは人間に戻るだけであったが、純粋な精霊であった十香のみは、存在のそのものの消滅を意味していた。

19巻ラストでの行動は、それを察知した魔王十香が「もう一人の自分」である十香の消滅を防ぐために取ったものだったが、消滅しかけた霊結晶に残る力は僅かであり、異空間を作りその中で体感時間1か月、現実世界では3分程度伸ばすのが精一杯であった。そのため、放っておけば、十香自身が自壊してしまう事が、狂三から士道たちに告げられる。

その後、周囲の助力により消滅への時間を先送りに士道とデートを行い、みんなと笑顔で別れようとするが、四糸乃の後押しにより抑え込んでいた感情が決壊し、士道とお互いの想いをぶつけ合い、消えゆく世界で最後のキスをして、彼の腕の中で消滅した。












以降22巻のネタバレ注意












しかし、十香の消滅から一年後の4月10日に、世界に溶け込んだ澪の意志が一度分解された十香の存在を寸分違わず同じ構成で復元させたことで、大学生になった士道と再会を果たす。

その後、進路を悩んだようだが、紆余曲折あり士道と同じ大学生になることを選んだ(高校休学中のようだったが、どういった根回しがされたのかは不明)。

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