「おめでとう。あんたは――力を得るに相応しい」
CV/雨宮天
デート・ア・ライブの劇場版の核心に触れるネタバレが含まれます。閲覧にはご注意ください。
概要
映画『デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント』の登場人物。士道の目の前に現れた謎の少女。
霊装と思しき死神の如き黒いワンピースに金髪の髪、赤い瞳の姿をしている。また獅子があしらわれたブーツを着用しており、頭部と背中に翼が生えた異形の姿をしている。
出自はどこかの場所で誰にも存在を気づかれないままなんらかの原因で発生した金色の霊結晶らしきものが成長していき、士道がそこを通りすぎたことで花が開花するような形で人の形を成し誕生した。
彼女の元となっている霊結晶は〈ファントム〉が後天的に精霊となった元人間の精霊たちに与えた掌に収まる宝石程度のサイズの霊結晶よりも明らかに大きく、それだけでもどれだけの規格外の力を持った存在なのかをうかがい知ることができるが、何故か士道と狂三以外の人物はその姿を見る事は出来ず認識もされていない。
しかし何故か令音はその存在を把握している様な思わせぶりなことを呟くシーンが存在するが、詳細は不明。
空間を超越するかのごとく神出鬼没に士道の前に現れる能力を有している。
また、美九のライブに向かおうとしていた士道たちへ静かに視線を投げかけるが、その目的と真意は謎に包まれている。
少なくとも平常時は士道達が通う来禅高校や美九の通う竜胆寺女学院とも異なる学校の制服を着ていることから違う高校の生徒のようだが…?
以下は『万由里ジャッジメント』の核心に触れるネタバレ
ネタバレ注意‼
その正体は1つの器に一定量の霊力が集約された際にその器となった者がそれだけの霊力を持つに相応しい者かどうか=精霊たちを心から愛し大切に思っているかを見極めるために現れる “システムケルブ”と呼ばれる世界のシステムの管理者。
彼女自身は厳密には精霊などではなく園神凜祢や園神凜緒と同質の存在で、今まで士道が封印してきた精霊たちの思いの詰まった霊力の集合体が、意思を持って実体化し誕生した存在で、彼女たちと同じく肉体を持たない。
存在自体がいわば世界を構築する巨大なシステムの一部ともいえる存在でもあり、もしもその器が相応しくない者と判断された場合は天使〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉を現界させてその器を破壊する役割を持つ。
その特殊な役割も持っている為なのか、霊力を有している者(封印状態の日常を過ごしている程度の精霊では認知不可能)にしかその存在を見る事ができず、器が相応しくないという審判が下され〈雷霆聖堂〉が現界された時のみ初めてその存在が霊力を有していない者にも認識することが可能。
更にその特殊な生立ち故か狂三や七罪のように先天的に人間社会に精通しているようだ。
また当初は自覚していなかったが、元々が士道に力を封印された精霊たちの思いの集合体のため、生まれた当初から士道に対して強い想いを抱いている。
本来はその役割を終えれば自然と消滅して行くだけの存在であり、十香を始め6人の精霊たちとのデート終了後、士道が全ての精霊たちを大切にしていることを確認できたため、彼に別れを告げて消え去るはずだった。
しかし、前述の様に士道に対して強い想いを抱いていた事に加え彼を監視している内に無自覚に心惹かれて行き、更に他の精霊たちに無意識化で嫉妬を抱いていたために力が暴走してしまい、天使の制御を失い未曾有の災厄を引き起こしてしまう。
更に自身も暴走した天使に囚われ絶体絶命の危機に瀕するが、彼女をも救おうと奮闘する士道や精霊たち、真那を初めとするフラクシナスメンバーの活躍により救出される。
救出後、士道と精霊たちに協力して〈雷霆聖堂〉の暴走を食い止めようと奔走し、これ以上の被害を街にもたらさないために自ら自主的に士道に霊力を封印されると、士道にお礼と別れを告げて心満ち足りた表情を浮かべながら消滅していった……。
「私はもう、消えるために生まれた存在じゃない。あんたに逢えたから……」
呼び出す天使は、彼女の霊装や天使に見受けられる意匠に歯車、獅子、鷲、牛の要素が見受けられることからも推測できるように智天使の長である名を冠した〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉。詳しくは個別記事参照。
本編での扱い
存在そのものが世界のシステムの一部のような存在であるため、その役割を終えて消滅してしまい、今後本編に登場するかは不明。
これまでの精霊達は隣界から現れる存在だったが、彼女の場合はこちら側の世界のシステムによる監視者という明確な違いがある。彼女の他にもこちら側の世界によるシステムの存在があるかと思われるが、現状は不明。
とはいえ劇中の士道や精霊たちの言動や最後のシーンの描写から、彼女の想い自体は彼らに息づいており、凜祢同様に何らかの形で登場、あるいは本編に関わってくるかもしれない…。少なくとも自らの存在を「なかったこと」にした凜祢達とは違い、存在が「なかったこと」にはなっていないため凜祢達よりは再登場の確率は高い方である。
仮に七罪、折紙、二亜、六喰を封印した現在の状況で再び顕現することがあれば、士道が封印した精霊達の霊力で構成されているという性質上、七罪と折紙、二亜、六喰の性質が混ざることで性格が変質する可能性も否定できない。
余談
初見のファン達の間ではどこぞのト○ブルのヤ○ちゃんだと言われている。