「いたく、しないで……ください……」
「手…暖かい、です…安心、します」
プロフィール
概要
2巻「四糸乃パペット」で初登場。(アニメ版では1期第3話時点で1カットだけ後ろ姿が先行出演している)
雨を呼び冷気を発する精霊。識別名は<ハーミット>。
滅多に攻撃・反撃を行わず、回避行動に専念するため、ASTにはそこまで脅威と思われていない。
見た目はロリっ娘で、薄い水色のレースの上に緑色をベースに模様の付いたレインコートを羽織り、ピンクのボタンと縫い目のついた大きなうさみみ付きフードを着用しており、服の下部から垂れ下がったピンクのリボンの付いた白い尻尾のようなアクセサリーをつけている。
左手には四糸乃本人がよしのんと呼称するウサギのパペットを装着していて、白いリボンの付いた緑色の長靴を履いている。
気弱かつ臆病で、よしのん無しではまともに会話もできないほど。
ただし、本人にその自覚はないが、心は物凄く強く、自身が嫌な事は相手にも味わわせてはならないという信念の元、よしのんと行動を共にしている。
そのため、戦闘行為にもかなり消極的で、現界後はASTの攻撃を避けたりしながら逃げ回り、精霊界に戻るまでの時間稼ぎを行っていることからも分かる通り優しい心の持ち主であり、作者曰く、様々な事で振り回されがちな士道が最後に行き着く心のオアシス的存在でもある。
呼び出す天使は氷結傀儡(ザドキエル)。身長3メートル程もあるウサギのぬいぐるみの形状をしており、四糸乃はこれを自在に操る。
また、霊力を封印される前は水を司る体質のためか、彼女がこちらの世界にやって来る度に、どんなに天気が良くてもたちどころに雨が降り出してしまうという特徴があった。
とある事件のためよしのんと逸れてしまい、ASTの攻撃をうける中、途方に暮れ、一人で寂しく泣いていた所へ颯爽と命がけでよしのんと再会させてくれた五河士道に心を開いて霊力を封印された後は「ラタトスク」にて人間としての生活に馴染めるように訓練を受けており、まだ完全に修了はしていないものの、時折士道に会いに来る。
本人の努力もあって徐々に人見知りは緩和されてきており、士道以外にも夜刀神十香など、元精霊や村雨令音などのメインキャラクターとも交友を深めている。
そして10巻当たりの頃には、どうやら精霊マンションで生活するぐらいにまでには普通の生活の研修が終了しており、前回(9巻)以降の事件から同じマンションで暮らし始めた七罪の元に訪れ親交を深め、特に彼女とは仲が良くなってきている模様。
更に11巻では最初の頃よりも精神的に成長を遂げたらしく、更なる力を身に付けて士道のために大奮闘をすることに。
アニメでの描写がとても分かりやすいが、本当においしいものを食べた際には語彙力が無くなり(感動で言葉が出なくなり)身振り手振りでその感想を訴えかけ最後に力強くサムズアップして見せてくる。
初めてのことが嬉しいという小さな子どもそのものな反応は実に愛らしい。
本人は明言していないが、よしのんの「デートくらいもぎ取ってあげる」という言葉を困りながらも止めないなど、士道に好意を寄せているような描写が見られる。
その後、ゲーム「凛祢ユートピア」の限定版に付属の小説内にて、士道に好意を抱いていることが明言された(とはいえ本人の性格とも相まって、なかなか面と向かって伝えられてはいないが…)。
またその為、本人としては(おそらく外見的に)早く大人の女性に成りたいという願望を抱いている。
他の精霊が強烈なキャラクターを持っていることが多いが彼女はそういったことは殆どなく協調性もあるので作者からしたら扱い安いキャラらしく困ったら四糸乃に頼っているらしい(最初こそ出番が少なかったが後半になるに連れて出番増えてるし)。イラストレーターのつなこ氏は四糸乃のふわふわでかつ綺麗な髪の毛が羨ましいらしい。
精霊の中では十香、琴里、七罪との絡みが多い。更に七罪とは初めて自分から仲良くなろうとした人物であり、特に仲が良い。
また、精霊の中でも心優しい性格であり、庇護欲を掻き立てるそのキャラクターから読者からの人気も高く、出番が多くなくても人気投票では上位に食い込む程人気である。
「生命の樹(セフィロトの樹)」において対応する事象は以下の通り。
数字 | 4 | 名前 | 四糸乃 |
---|---|---|---|
神名 | エル | 霊装 | 〈神威霊装・四番(エル)〉 |
守護天使 | ザドキエル | 天使 | 〈氷結傀儡(ザドキエル)〉 |
なお、髪の毛の色が青いのは、対応するケセドからの由来だと推測される。
ラタトスクの観測精霊データー
名前 | 四糸乃 |
---|---|
識別名 | ハーミット |
総合危険度 | B |
空間震規模 | C |
霊装 | B |
天使 | AA |
STR(力) | 95 |
CON(耐久力) | 82 |
SPI(霊力) | 199 |
AGI(敏捷性) | 212 |
INT(知力) | 152 |
霊装 | 神威霊装・四番(エル) |
天使 | 氷結傀儡(ザドキエル) |
余談
全ての精霊には一応、反転体は存在するが、全てが出たわけではない。
が、2017年3月18日にて2つの媒体にて登場した。
本編16巻では最悪の事態によって反転体は顕現してしまったが、ビジュアルは出ていない。ビジュアルが記載されたのは同日発売の画集である。
四糸乃は反転すると人間の肉体の方の人格とパペットのよしのんの人格が入れ替わってしまうらしい。そのためか、四糸乃の肉体には眼帯が付いている形となっている。
関連リンク
関連タグ
- デート・ア・ライブ
- よしのん
- コスプレ四糸乃
- ニンフ(そらのおとしもの)…声優とアニメ制作が同じで、「ロリキャラ」、「水色を基調としたカラーリング」、「暇な時は昼ドラを見ている」という共通点がある。
- アヤネ…いつも持つ人形が本当に自我を持つ節があるキャラクター繋がり。更にあちら側の彼女の性格は四糸乃のような引っ込み思案である。
ラタトスク報告書(デート・ア・ライブ21巻のネタバレ注意)
四糸乃の本名は氷芽川(ひめかわ)四糸乃。本編の約26年前に突如失踪。この時13歳で、難病にかかっており、長らく神奈川の病院で入院生活を送っていた。
父親は早くに死別。母の氷芽川渚沙(なぎさ)、当時34歳が働いて入院費を賄っていた。
しかし、渚沙は失踪直前に事故に合い、重体、その後死亡してしまう。
そのため、渚沙が面会に来ないことによる寂しさから病状がどんどん悪化、呼吸もできないくらい胸が苦しくなった時に現れたファントムに霊結晶を与えられた。
よしのん(空白無し。ネタバレ注意)
よしのんは、病弱だった四糸乃に渚沙が自らの分身としてプレゼントしたぬいぐるみであった。
(右目がボタンなのは宿敵との戦いで負った傷を隠す拘束具……もとい材料不足)
よしのんの名の由来は、この時のやり取りで名付けられたもの。(渚沙が『なぎさん』よりも、『よしのん』のほうが可愛いと言ったから)
渚沙「面会に来れない日でも、いつも私は四糸乃のこと見守っているから」
四糸乃「……うん」
四糸乃はぎゅっとウサギのパペット――『よしのん』を抱き締めると、強くうなずいた。
四糸乃「大好きだよ……お母さん」
『よしのん』は四糸乃の心を守るための別人格である。それは、無意識のうちに渚沙をモデルに人格を形成していった結果と思われる。それはつまり『よしのん』は渚沙の分身として、今までずっと四糸乃を守ってきたのである。
過去の記憶を取り戻した四糸乃は、かつて自分が母にお返しとして作ったウサギのパベット『よしのんジュニア』(渚沙命名)とも再会を果たした。
ちなみに、よしのんを使った腹話術の技術は、この当時から存在した。+26年ならば、あれだけの腹話術なのも納得が行くものである。