概要
名前の由来はギリシア神話の「ニンフ」から。
イカロスに次いでシナプスから地上に降りた第2のエンジェロイド。 電子戦用エンジェロイドタイプβ(ベータ)「Nymph」(ニンフ)。約6500万年前生まれ(推定)。身長139cm、体重29kg。スリーサイズはB72・W45・H68。妖精のような羽と青い髪をツインテールでまとめた小柄な少女。
イカロス回収の命を受けて地上に派遣され、イカロスが「空の女王」であることを智樹にばらすと吐き捨て、当初は残忍な方法で彼女を責めていた。しかし同居するうちに幸せな生活を望むイカロスと彼女を取り巻く智樹達に感化されていき、やがて自分を虐げることに喜びを見出すマスターよりも、優しさに溢れた智樹へ情が移り裏切りを決意した。結果的にはハーピーに翼をちぎられ飛行能力を失ったが、智樹達に鎖を断ち切られたことでミーノースから解放された。
お菓子をいつも食べており、祭りのときにはりんご飴や綿菓子を食べている。それと不倫系の昼ドラを好んで鑑賞している。イカロスとは違い、家事や耳掃除などの「おもてなし」は絶望的に下手であり、特に耳掃除は耳かきを智樹の耳に突き立てるというありえない行動に出たこともある。
エンジェロイドの性質ゆえ、誰かからの命令を求めてしまう一面がある。そのことを心配する智樹に対し、恋愛感情を寄せるようになった。智樹のことも最初は「地蟲」(むし)と呼んでいたが、とある一件以降は「トモキ」と呼ぶようになっている。
元々はシナプスへ侵攻してくる人間と戦う際の情報戦を前提に開発されたため、感情制御と電算能力が非常に高く設定されているが、戦闘能力は他の戦闘用エンジェロイド程には高くない。武装として超々超音波振動子「paradise=song」(パラダイス=ソング)があるものの攻撃力が高くない。他には「P=stealth system」(ピー=ステルスシステム)、高性能レーダーといった装備がある。ただ、翼を失った際にレーダー性能が下がっており、マスターを持たないことと併せて、ニンフ自身のコンプレックスとなっていたが、智樹がニンフのコンプレックスを受け入れる事によって、ニンフの心の傷は確実に癒えていった。ちなみに原作では「パラダイス=ソング」が唯一の兵器だからなのか、音痴という設定となっており(アニメでは比較的歌は上手く、EDでも多数のカバーソングを歌っている)、公立・私立の空見中の連中はもちろん、世界中をその歌声で阿鼻叫喚させたことがある。
対エンジェロイドタイプΖ戦では、1度はΖ(日和)の破壊を立案し、自ら実行しようとするが、智樹らが現れ、その場で泣き崩れる。智樹の「負けんな!」と言う命令から、素粒子ジャミングシステム「Aphrodite」(アフロディーテ)を展開。見事に初勝利を収めた。
対エンジェロイドタイプθ戦では、ニンフに搭載されていたPandoraが発動し二度目の「アフロディーテ」を展開した。その際ニンフの排気口の形が少し長くなっていた。しかし、その後の話では、排気口の形は元に戻っている。また、それ以降は自分の意思で「アフロディーテ」を展開できるようになっている。
以後は智樹が些細な頼みごと(多くは智樹のいかがわしい行為の援護)などをするたびに嬉々として迫ってくる。
最後には決死の覚悟で自らシナプスにPandora状態で戻り、ミーノースの再インプリンティングを受けると見せかけ、自らのジャミングで強化した首輪の爆弾を使用して自爆攻撃を仕掛けた。ゼウスの破壊と同時に涙を浮かべつつ、智樹との思い出や智樹への想いを惜しみながら木っ端微塵となり、その命を絶った。
その後、智樹の「みんなを元通りに」という願いによって復活した。
アニメ
(CV:野水伊織)
- 文化祭では智樹の歌に会場がドン引きする中ニンフ一人だけ笑顔で演奏していた。
- 2期ではデレが多くなり可愛くなったため通称ニンフルエンザという萌え病を発症する人が多数出現した。
- スイカの食べすぎで腹ボテになった姿を「ニンプ」と揶揄する。