CV:豊崎愛生
概要
イカロスの奪還及び桜井智樹の抹殺が成功しないのに業を煮やし、ミーノースが作り上げた第二世代エンジェロイド。目的はイカロスたちの破壊。
エンジェロイドにはタブーとされる夢に入り込むことが可能であることに加え、自己進化プログラム「Pandora」をリミッター抜きで搭載しており、前世代のエンジェロイドよりさらに高速(同時に歯止めも効かないレベル)での成長を遂げることが可能。
「イカロスたちが地上人との愛に狂っている」と言う発言から「愛」について興味を持つ。
智樹に化け、ニンフを精神的に追い詰めるが、アストレアの攻撃とイカロスの反撃によって海の底に沈められる。その後、深海生物を喰らい続けることで「Pandora」を発動、身体的にもパワーアップを遂げる。
歪んだ学習を遂げたまま海中から脱出するも、偶然智樹と出逢い交流、智樹の思いやり(裸足だったので、見月そはらの上履きを与えられた)を得て他エンジェロイド同様彼に懐き、「愛」を受ける喜びを知る。
これによりいったん沈静化しシナプスに戻ろうとするが、カオスが成長に伴い制御不能になると悟ったミーノースに拒絶され、防空兵器「ZEUS」によって地上に追放された。帰るあてがなく智樹の家に行くが、その時の智樹の発言を偶然にも「厄介払いされた」と誤解してしまい、激情と共に上履きを宝物のように抱えたまま再び海の底に戻る。
メラン戦に再登場した際は進化したイカロスによって撃破されたメランの残骸を吸収し、さらなる進化を遂げる。そのままイカロスらも倒そうとするが、智樹との交流を思い出し中断。その後「賢くなれば、智樹が拾ってくれる」と思い、風音日和を吸収しようとするも、彼女の自害により吸収したメモリーによって何かを感じ取る。そして日和を殺され怒ったニンフによって攻撃されるが、誤ってその場に介入した智樹を刺してしまい動揺、守形英四郎を拉致しシナプスの石版を発動させる。
石版発動後は「ZEUS」を破壊しに乗り込んできたアストレアと対峙。一度は優勢に立つも、「Pandora」により進化したアストレアに圧倒され更なる進化を図るが、オーバーヒートにより体の一部が大破。全てを受け入れたアストレアと共に消滅した。後に智樹の「願い」によって復活し、桜井家の一員となった。
ある意味本作のラスボス的な位置にいたといっても過言ではない。
アニメ版では2期からの登場。原作とは違い精神攻撃に特化され一時的に大人の姿に成長した。従来のエンジェロイドとは一線を画す邪悪な心、陰湿な狡賢さ、いちど倒されても深海生物の生き血を吸って進化して蘇るしぶとさと執念深さを兼ね備え、本作において初めての明確な「宿敵」として描かれた。
しかし、最後は原作とは異なる形で智樹達と和解した。