概要
四糸乃が発現する天使。
その名の通り冷気を操る巨大なウサギ型の大怪獣(?)型パペットで四糸乃の左手から伸びた霊力で編まれた糸で操られている。
口から超低温のブレスを吐き出し、霊力を帯びた冷気による攻撃は、弾丸や砲弾はおろか物質でもなければ実体も持っていない筈の随意領域やレイザーエッジすら、その時に発生される霊力などに反応して凍らせてしまう。
また、四糸乃の性格を反映させたかのような(自信を害する可能性のある)侵入者の持つ高い霊力に反応して凍結させてしまう防御結界を展開することも出来るが、あくまで、自身の領域に侵入してくるASTの怖い怖いお姉さんたちが展開する随意領域等の高い霊気を感知して発動する為、逆に言えば範囲拡大によって大幅に霊気が希釈された随意領域等、霊気放出量の低いものやそれらを発生させないものなどに対しての感知能力は低い。
ただし、結界内は極めて低温の猛吹雪が荒れ狂っているため、常人がそのまま飛び込めば荒れ狂う氷の礫に打ち据えられ絶命するか凍死してしまうが…。
また、この効果はあくまで四糸乃の性格を反映させたものであるようで、実際には自在に冷気を収束することもできる模様。
ちなみに台風の眼となっている四糸乃の回りは静寂(ただしどこかさみしい)凪状態となっている。
そのほか、無数の氷の弾丸を飛ばし相手を攻撃したり、上空に防壁を展開し身を護ったり物体の落下などを食い止めたりすることも可能である。
さらに、四糸乃が無意識に降らせる雨を凍結させることによって街中をほんの数分で氷漬けにすることもやろうと思えば可能であるが、彼女が現界している間は絶えず雨が降り続くため、放っておくと氷の嵩がどんどん増大していき、地下に設置されたシェルターや街そのものを押し潰してしまう危険も孕んでいる。
士道により力を封印された後は力を行使できなくなるが、他の封印された精霊たち同様、彼女の精神状態が不安定になると霊力が逆流し一時的に力を行使することができる。
また、原作第7巻『美九トゥルース』において十香の鏖殺公や琴里の灼爛殲鬼が持つ自己再生の力同様、士道も使えるようになり、その際、彼女の使い方とは全く異なった腕への装着型の冷気の盾として使用するアレンジを加えた使い方を披露している。
なお、力を封印される前の氷結傀儡は、いかにも獣らしく怪獣のような雄叫びを上げるのみであったが、封印後の不完全な氷結傀儡にはなぜか・よしのんの人格が乗り移っている。
その理由は前者の場合、手元に“よしのん”がおらず(諸事情で行方不明になっていた為)、後者の場合はきちんと手元に・よしのんがいた為、そのような違いが生じたと思われるが、詳しい理由は不明である。
その他の能力
凍鎧(シリヨン)
11巻で初めて使用された氷結傀儡の能力の1つ。
氷結傀儡を繰る糸に氷結傀儡を収束し、その糸を四糸乃本人を纏わせ編まれるうさぎの着ぐるみ状の鎧(決して着ぐるみではなく鎧の形をしていることに注意‼)。
さらに霊力を腕に収束することで攻撃も行う事ができるようになっており、劇中、両腕に巨大なつららを構成し、これをドリルとして使用することにより救世魔王の防御壁を突破した。