プロフィール
※:具体的なカエデの容姿は以下のリンクをクリック
概要
本編のメインヒロインを務める少女で、腰まである長い白髪に縦長の瞳孔のある金色の眼をしている。
白狐のビースト族なだけあって狐の耳と尻尾があるが、人間の耳もある。
これはカエデの知る一説曰く『ビースト族を創造した神様が獣耳をとても愛していたが、その一方で「人間の耳も捨てがたい」と思ってあえて人間の耳と獣耳を両方備えてビースト族を想像した』とのことらしい。
本編の主人公である《トール・エイバン》が、同郷の幼馴染にして親友だったセインに恋人兼婚約者のリサを寝取られた挙句、所属していたSランク冒険者パーティー《白ノ牙》を追放されて間もない頃に、「今の自分には心の平穏と、信頼できて絶対に裏切らない仲間が必要だ」ということで、祖国のバルセイユ国の隣国であるアルマン国の領内にある辺境の街『リビオ』にある『リビオ奴隷店』にて購入した奴隷である。
だが、カエデにはトールが彼女を購入していた時には予想もしていなかった能力や特徴が多々あり、それがトールの持つ『経験値貯蔵』のスキルと同じくトールの未来を良い方に好転させていくことになる……
キャラクター像
大人しくお淑やかな性格で、ですます口調で話すが後述の理由から主人であり恩人であり暖かく接してくれたトールにとても好意を寄せており、彼の役に立ちたい(力になりたい)という気持ちが人一倍強い。
そして、それが功を成してトールに褒められると「ごしゅじんさまぁ~」と感極まって抱き着いたり、更に役に立ててるよう努力しようと決意したりと健気である。
トールと初めて出会った時は幼い子供な容姿(服装以外は↑のイラスト参照)をしていたが、ビースト族には『1日で20を超えるレベルアップを果たすと、力と肉体のバランスを取るために一夜の内に急成長する』という特性があったためトールとダンジョン探索をした日の翌日には大人の女性な容姿に急成長を遂げた。
その容姿はメイン画像にある通り、光を反射する程の艶かな白髪に凹凸のハッキリしたボディと大人の女性そのもので、トールを(心の中で)『絶世の美女』及び『本気で迫られたら落ちる自信がある』と言わしめる程である。
そして『フォークとナイフを行儀よく使って食事する等所作が綺麗である』『冒険者登録に必要な書類を記入する際に綺麗な字で書き記していく』といった所から出身は良い所のお嬢様か何かであったことを彷彿とさせる場面もある。
本編が進むと、冒険の中で出会った伯爵令嬢《マリアンヌ》に仕える専属使用人の女性《ウララ》から料理を教わるのだが、ウララの教える料理がアレだったのが、カエデが独自のアレンジを加えているのかは不明だが
等の問題こそあるものの、匂いは食欲をそそられ、味も美味であるため決してメシマズというわけではない(強いて言えば『メシゲテ』といった所だろうか……)
また、『狐はイヌ科動物の一種(犬の仲間)』ということに由来してか
- 警察犬の如く、その場に残された匂いを辿って人が探せる。
- 作中では母親とはぐれた迷子の持っていたハンカチからその子の匂いを辿って、無事にその子を発見したエピソードもある。
- 嬉しいと尻尾をブンブンと大きく振る
といった犬要素のあるキャラクターにありがちな要素も備えている。
戦闘力
戦闘では基本は攻撃魔法を駆使して戦う魔法使いだが、ビースト族なだけあって身体能力も高く、物理戦においても自身のレベル以下のヒューマン族(人間)には引けを取らない程である。特に、防御においてはエルフの放つ弓矢の連射による弾幕も鉄扇で華麗に舞いながら全て弾いて完全防御するという神業もこなす程である。
魔法
魔法使いなだけあって数多くの攻撃魔法を習得し、使用する事ができる。
- エアロナイフ
- フラワーブリザード
氷属性の攻撃魔法で、敵を凍り漬けにしてその周囲に美しい氷の花を咲かせる。
- エアリアルバースト
風属性の攻撃魔法で、突風を発生させ敵を吹き飛ばす。
- ウィンドスラッシュ
風属性の攻撃魔法で、鋭い風の斬撃を飛ばし敵を真っ二つにする。
- エアバレット
風属性の攻撃魔法で、圧縮された無数の空気弾を放ち、それらに撃たれた敵は穴あきチーズのようになってしまう。
- ライトボール
光属性の補助魔法で、光の球体を創り出し、周囲を照らす。
コミカライズ版では『大出力で使用してギルドで自分達に握手やサインを求めて押し寄せるたくさんの冒険者から逃げる時の目くらましに使う』という形で用いられた。
- アイスウォール
氷属性の攻撃魔法(と思われる)で、分厚い二枚の氷の壁を創り出す。
作中では攻撃目的ではなくトールを先に行かせるための援護として使用した。
- アイスレイン
氷属性の攻撃魔法で、その名の通り鋭利な矢のような形をした氷を雨のように降らせる。
コミカライズ版で披露し、複数のワイバーンに大打撃を与えた。
- エアプレス
コミカライズ版で初登場した風属性の攻撃魔法で、その名の通り上空から空気で強大な圧をかけて押し潰す。『ダイの大冒険』で言う所の『ベタン』に相当する。
- ツイントルネード
風属性の攻撃魔法で、その名の通り二つの竜巻を発生させる。
敵への攻撃以外にも森の樹々を根こそぎ引き剥がして更地にすることもできる。
- アイスエイジ
コミカライズ版で初登場した氷属性の攻撃魔法で、完全の広範囲一帯の地面を凍結させ、その名の通り氷河期のような状況を創り出す。
- シールド
コミカライズ版で見せた防御魔法。バリアーを張る事で攻撃から身を守る。
- ストライクアックス
コミカライズ版で初登場した攻撃魔法。腕を振り上げると、その軌道(弧)に沿ってすさまじい斬撃の衝撃波を飛ばす。(ちなみに名前に反して斧は使わない。)
所持スキル
レアスキルの一種で、その名の通り対象を調べる事でレベルや所持スキル、状態異常といったステータスを診るだけでなく索敵も可能で、敵の正体を見破ることも出来ると汎用性の高いスキルである。
- 詠唱省略
その名の通り、詠唱を省略することで魔法を発動させるまでの時間を短縮する。
- 命中補正
その名の通り、攻撃時の命中率を補正してアップさせる。
- 威力増大
トール曰く『歴史に名を残す有名な魔法使いなら持ってて当然』とされるスキルで、その名の通り攻撃の威力を増大させる効果がある。
- 癒しの波動
回復系のスキルで、擦り傷程度なら簡単に完治させる治癒力がある。
また、身体だけでなく心に受けてしまった傷にも効果がある。
装備品
- 鉄扇
武器屋でカエデにせがまれてトールが買い与えた武器。
難病が完治していない頃でもビースト族の身体能力もあってか難なく軽々と扱うことができ、完治して大人になった頃にはもう一つ装備して二刀流で扱えるようになり二回攻撃が可能になった。
更にコミカライズ版では鉄扇には『攻撃魔法の精度と威力の制御(コントロール)』という役目もあることが明かされた。
- 偽装の指輪
トールとルンタッタ迷宮を攻略した際にクリア報酬として得た指輪。
その名の通り、偽装の効果があり使用するごとにレベルが上がっていき以下の効果を得る。
レベル1(初期) | 装備者のステータスを任意のものに偽装する |
---|---|
レベル2 | 装備者の姿を任意の姿に偽装する |
レベル3(最大) | 装備者以外の任意の相手のステータスや姿を偽装する |
人間関係
漫遊旅団
漫遊旅団のリーダーにしてカエデの主。
奴隷のみであった自分を引き取ってくれただけでなく、自分が患っていた難病を治す薬を手に入れて治してくれ、さらには暖かく接してもらったことから不変の忠誠の気持ちと大きな好意を寄せている。
フェアリー族の少女で、トールにオークションで競り落とされた後は、自分と同じくトールに仕える奴隷及び仲間となる。
遺跡の中で見つけた卵を孵化させ契約したトールの眷獣。
主はトールなのだが、我が強く勝手に行動することもしばしばなためフラウ共々トラブルメーカーな所もある。
パン太と同じく遺跡を探索中に見つけた卵を孵化させ契約したトールの眷獣。
白ノ牙(ホワイトファング)
トールとは幼馴染及び親友な関係だった勇者の男。
トールの心を踏みにじった許せない不倶戴天も同然の存在ということでとても嫌悪している。
白ノ牙の一員である女魔法使いで、トールの幼馴染及び元婚約者である。
白ノ牙の一員である女格闘家。
白ノ牙の一員である女僧侶。
その他
アルマン国内にある街『アイナーク』の領主であるロアーヌ伯爵の娘。
彼女が乗っている馬車が山賊に襲われるのをトールと共に救出した縁で知り合う。
そして同年代の同性の友達ということでとても仲良くなるが、彼女がトールと距離が近かったりスキンシップを取るのはトールに恋する乙女としては受け入れがたいようである。
関連タグ
関連する他作品のキャラクター・人物
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー:後述の通り主人公の仲間となるヒロイン達の特徴がミックスされていることから、カエデは『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー』のヒロイン達の融合体とも言える。
- 勇者パーティー追放で傷心していた主人公の心を救った→カナデ
- スタイル抜群の美女で主人公に仇名す存在には容赦しない→タニア
- 魔法攻撃を得意とし、独特な料理を作る(ただし『匂いは普通だが、味は最悪で体調不良を引き起こす』と正反対)→ソラ
- 狐要素を持つ奴隷だったが主人公に救われたことで信頼と好意寄せるようになる→ニーナ
ラフタリア:小説家になろうに掲載されている『盾の勇者の成り上がり』に登場するメインヒロイン。カエデとは
- 『奴隷として売られていた所を主人公に購入され引き取られた』
- 『その後は仲間達からの裏切りで心が深く傷ついていた主人公の心の支えとなった』
- 『初登場時は幼い少女だったが、物語が進むと魅力的な美女に成長する』
という共通点がある(特に3つ目は読者からもツッコまれたことがある)が、
- 『狸の獣人』
- 『武器を使って前衛で戦う戦士タイプ』
- 『成長した後も主人公からはしばらくは異性として見てもらえなかった(後に改善)』
といった正反対の要素もある。
メレ:自分を救ってれた恩義から好意を寄せる相手を様付けで呼ぶほどに一途に慕い、彼にとって仇名すもの達には容赦ない女性繋がり。
シルヴィ(奴隷との生活):奴隷として扱われていた所を主人公に引き取られ、暖かく接してもらっただけでなく難病まで治してもらった事から感謝と好意で一途に慕うようになったヒロイン繋がり。