マリアンヌ(経験値)
まりあんぬおじょうさま
「どなたか存じませんが、助けていただきありがとうございます」(Web、書籍、コミカライズ版共通)
アルマン国内にある街『アイナーク』の領主であるロアーヌ伯爵の娘である貴族令嬢で、自分に仕える専属使用人にウララという女性がいる。
大人の姿に成長したカエデに勝るとも劣らない美少女で、その美貌やスタイルの良さは女好きのセインは勿論の事、ムッツリスケベに片足突っ込んでいるトールですら見惚れてしまう程。
武器
マリアンヌの使用する武器。
本来は『戦う力を持たない貴族令嬢』ということもあって最初は敵との戦闘中に恐怖で目を瞑る等の隙を晒していたが、トールの持つスキルやトール自身のコーチもあって、これを用いて素早い連続突きで敵を倒す等確実に使いこなせるようになった。
マリアンヌはウララと共に馬車で移動中の所を山賊の集団に襲われるが、近くを徒歩で移動中だった漫遊旅団(トールとカエデ)によって山賊が撃退されることで救われる。
窮地を救われたマリアンヌは馬車から降りて漫遊旅団に礼を言うと、漫遊旅団の行先も一致したいたのもあり、謝礼も兼ねてトールの手を引いて馬車の中へと連れ込み実家である『遺跡の街アイナーク』へと移動を再開する。
そして馬車がアイナークへと到着したマリアンヌは執事セバスへの挨拶もそこそこに恩人であるトール(とカエデ)に町の案内をしていく。
しかし突然の地震と地割れと共にマリアンヌ含む町民達は魔王軍幹部の六将軍の配下のモンスターに連れ去られてしまう。
当然ウララは救出に向かおうとするが、トールとカエデはウララの助っ人を買って出て三人はマリアンヌを救うべく……そして(トール曰く)観光を邪魔した魔王軍に落とし前をつけさせるべく大穴に飛び込んでいき救出戦の結果、トールが主犯である魔王軍幹部の六将軍を一刀両断して討伐されたことで、マリアンヌ及び町民達は救われる。
その後、ロアーヌ伯爵にトールとカエデは深く感謝され、マリアンヌの申し出とウララの口添えにより漫遊旅団は後に大きな恩恵を受けることになる……
そして同日の夜、トールは地下遺跡の探索を希望するのだがそこは領主の管理下にあるため通常では無許可で探索はできないため、『自分が同行する』という条件付きでマリアンヌは許可を出すのだが、当然ウララやカエデは反対するもののトールの出した『マリアンヌの安全を確保する』という条件の下で、二人も許可を出す。
そして翌日からの七日にわたる遺跡探索や、マリアンヌの申し出によりトールによる戦闘のコーチ(そしてトールの持つ『経験値倍加・全体』のスキルの恩恵)もあり、当初はレベル6と戦闘能力が皆無であったマリアンヌもレベルが一気に36にまで上がり、漫遊旅団が次の目的地へと旅立つ頃には最終的に100へとレベルが到達していた。
そして七日目の朝、マリアンヌは漫遊旅団と別れる寂しさから泣き出しそうになるもそれを堪えてトールやカエデと再会の約束を交わし、ウララやロアーヌ伯爵と共にアルマン王国の王都へと旅立つ漫遊旅団を見送るのだった……
実家関係
- ロアーヌ伯爵
マリアンヌの父親にしてアイナークの領主である伯爵。
親子仲は良いようで、街には彼の誕生日にマリアンヌと町民達が協力して若い頃の像を建てたりしていた。
マリアンヌ専属の使用人であるメイド。
そしてSランク冒険者(職業はアサシン)なだけあって、マリアンヌの護衛が務まるだけの高い戦闘能力を秘めている。
漫遊旅団
漫遊旅団のリーダーである戦士。
そして二度(山賊集団と魔王軍から)も自分の危機を救ってくれたことから、マリアンヌはとても強い好意を寄せている。
漫遊旅団の一員にしてトールに仕える奴隷である魔法使いのビースト族の少女。
そしてマリアンヌにとって初めての『同年代の女の子』ということで、すぐに打ち解けて仲良くなっている。
コミカライズ版ではカエデにセクシーな下着を勧めるなどカエデの背中を押すような描写が追加された。
魔王軍
- 魔王軍六将軍(名称不明)
ペットの魔物『トロールナメクジ』をけしかけて街を襲撃し、マリアンヌ達を攫った張本人。
『アイナークは地下水路を通じて辺境の街へと繋がっているため、アイナークと辺境の街を陥落できればアルマン王国の侵略が楽になる』そして『それを円滑に進めるため領主であり、マリアンヌの実父であるロアーヌ伯爵の動きを封じるため』という理由からマリアンヌや町の住人たちを攫うが、トールに一刀両断されて討伐されることでご破算となった。
白ノ牙(ホワイトファング)
白ノ牙のリーダーを務める、魔王討伐の使命を持つ勇者。
だが、マリアンヌは彼のその肩書きに相応しくない邪悪な本性(実際にセインは所持スキル『誘惑の魔眼』でマリアンヌを手籠めにしようとした)を見抜いていたようで、Web、書籍版ではロアーヌ伯爵から説教されたことによる逆恨みな憎悪を(コミカライズ版ではセインのスキル『誘惑の魔眼』で自分を手籠めにしようとしたことを)感じ取ったことで、彼に細剣を突き付けて、大人しく退散させている。