概要
盾の勇者の成り上がり
本作のヒロイン。
タヌキやアライグマの特徴を持つラクーン種の亜人(表向きは)。
尚文たちが来る前に起こった波の被災者でその時に両親を亡くし、それでも気丈に村を復興しようとしていたところを亜人狩りに遭い、奴隷に身を落とす。
前の主に虐待されており、さらにその時に一緒に買われた友人のリファナが死んでしまい(アニメ版ではリファナが死ぬ前に引き離されており、かなり後になって遺体と対面したことで彼女の死を知っている)、登場当初は心身ともに弱っていた。
奴隷商から銀貨30枚で岩谷尚文に買われる。当初は戦いを怖がり波のトラウマで夜泣きが激しかったが、尚文が亜人に崇拝されている盾の勇者であることと彼の決意を聞いて一緒に戦う事を決める。
また、食事や薬を与えてくれたりとなんだかんだ言いながら気遣ってくれる尚文を、本当は優しい人だと気づき(最初の時に尚文が食べさせてくれたお子様ランチの旗を宝物として大事にしている)、尚文が犯罪者と聞いても「そんなことをする人ではない」と彼を信じ、マルティの悪巧みで尚文と引き離されそうになっても自分の意思で尚文の元に戻り、「盾の勇者の剣」となることを誓う。
このことが人間不信に苦しんでいた尚文を救うことになった。
購入された最初は年相応の女の子だったが、亜人としての特性によりレベルアップによる急成長を果たし、本来は10歳だが外見年齢は17、8歳位のメリハリボディな美少女へと急成長した(アニメ版では第3話で14歳前後、第4話で18歳位と段階を踏んで成長していた)。
ただ、尚文からはしばらくの間は子供の姿のままに見えており、成長したことにしばらく気付いてもらえなかった。詳しい理由は不明(後に尚文自身は「心に余裕がなかったのではないか」と推測している)。
書籍版では尚文は彼女の成長をきちんと認識して以降、各巻のプロローグで彼女の美少女ぶりによく触れている。
当初はタメ口で呼び方も「ご主人様」とどこか他人行儀だったが、次第に丁寧語になり呼び方も「ナオフミ様」に変わる。
なお、一部ファンからは成長前のラフタリアは「ロリタリア」「小ラフタリア」などと呼ばれている。
カルミラ島で他の三勇者とメンバー交換をした際は、
- ショッピングで時間を無駄にした挙句、後方で観戦させるなど終始戦わせずにいた元康には「女の子を口説く為に戦っているのなら、自分の手に余る強敵に遭遇した時にアナタは仲間に助けてもらえませんよ!」
- 共闘こそするものの常に自己中で一方的に合わせることを強いる錬には「仲間というものを自分から注意を逸らさせる為の駒だとでも思ってるアナタは、いずれ仲間を殺しますよ!」
- 見せ場を作るために手抜きをし、そのことを問い詰めるも、今度は虚言で言い訳する樹には「己の正義感を満たす為だけにそんな事を繰り返すアナタは、いずれ仲間の信用を失います」
と、尚文以外の三勇者に幻滅し、それぞれに辛辣きわまる言葉を叩きつけている。(書籍版では三勇者が修行放棄をした場面にて尚文が代わりに幾分か抑え目の苦言を呈した)
また、この一件のせいか、3人のことを「槍の勇者」などのように基本名前で呼ぼうとしなくなった。
しかし尚文からは逆に「理想が高すぎる(尚文のやり方以外を受け入れられなくなっている)んじゃないか」と指摘されている。
元康と組んだ際に花をプレゼントされるも、真っ先に考えたことが、「製薬等に使えるか」「どれくらいで売れるか」であったりと、尚文の影響を受け過ぎて、年頃の女の子としては質実剛健過ぎる(と言うか、洒落っ気にまるで無頓着な)性格になっていることが判明した。(過去に尚文からアクセサリーを貰った時でさえ、「見た目重視のモノで着飾る余裕なんてありません」と言い切るなどその兆候はあった。)
開拓、三勇者編では、変幻無双流のババアに引き連れられて山籠りの修行に行ってしまったため、あまり出番はないが、メルロマルクのクーデターでは得意の幻覚魔法でマルティと成りかわり女王の無事を確保した。
タクト戦ではフォクス種のトゥリナから勝手な因縁をつけられ、相手として戦う。
相手も相当な幻覚魔法の使い手であったが、ラフちゃんとのタッグで勝利する。
タクト戦の際に槌の勇者となる。勇者には奴隷契約ができないため、奴隷紋が消滅し、名実ともに奴隷から解放される。
女神戦では、攻撃を食らった尚文と一緒に尚文の世界へと一時避難をする。
四聖武器の精霊の力により、こちらではタヌキ耳と尻尾が認識されず、外国からの留学生で尚文の恋人という設定になっていた。
元の世界へと帰る時に尚文と同じく世界の狭間を歩いて女神に対抗できる力をつける。
書籍版以降では
最初の波の時に、頭が複数個ある犬型の魔物に両親を食い殺されているという描写が追加され、同様の魔物にトラウマを持っていたが、奴隷になって間もない戦いで尚文とともに乗り越える。
風山絆やグラス達のいる異世界に渡った際、異世界のルールでレベルが初期化されて子供に戻った上に、キョウの罠のせいで尚文達とはぐれてしまったため、しばらくはグラス達と行動を共にしながら(※)再度レベルアップと成長をやり直していたが、途中でその世界の眷属器(元の世界で言う七聖武器)の一つ「刀の眷属器」に認められ、勇者となり奴隷紋も消滅する。
(なお、web版で使っていた槌は、現在敵の手に落ちている)
本人は尚文の敵になる恐れがあると嫌がっていたのだが、グラス達と和解したことと、刀自身が自分の世界の者が迷惑をかけたお詫びに協力することを望んだため、そのまま使用している。
※漫画版では、敵方にグラス達と共に捕らわれていたが、共に脱走したという流れになっている。
また、中盤での修行のための長期離脱がなくなっている。その一方で、タクト編でしんがりになり囚われの身となり(web版では、変幻無双流のババアがしんがりとなり、戦死している)、刀の力で絆達の異世界に逃げ延びている。そのため、タクト戦には参加していない。
さらなる追加点として、巫女服がかなり似合っており、絆達の異世界で着た際に尚文に気に入られる。巫女服姿で刀を手に戦う姿は、web版に比べるとかなり和風のいでたち。
しかし、これが原因で大事に巻き込まれることに‥‥(後述)。
アニメでの変更点
第2期では刀の勇者になるまでの流れが変更されており、第7話で子供にこそ戻ったものの尚文達とははぐれず、一緒に無限迷宮に落とされ、共に行動していた(そのため、絆とは原作よりも早く出会っており、子供の姿だったため、原作の「ラフタリアさん」ではなく、「ラフタリアちゃん」と呼ばれる)。
身体能力が低下した分、路銀稼ぎのための行商の売り子を頑張ったりしながら、尚文や絆達と共にラルクの国であるシクールを目指していたが、ミカカゲの首都にある龍刻の砂時計を使った帰路の龍脈の転移の際、キョウが尚文への意趣返しのために、彼女だけ転移ができないように細工しており、転移も中断できず敵に囲まれてる危機的状況の中、一人だけ残されてしまうことが確定する。死を覚悟して彼女が敵に向かっていったところで尚文たちが転移してしまい、行方不明となってしまう。
第10話ではカズキ(原作での「クズ2号」)に幽閉されていたが、漫画版と同様に同じ牢に囚われていたグラス達と再会。共に脱獄し、原作同様にレベル上げと成長しをやり直しながら尚文との合流を目指すが、刀の眷属器の勇者となってしまい、カズキに命を狙われる。
グラス達を巻き込ませないように一人逃亡するが、刀の力によるものなのか、体が一気に大人に成長する。急すぎる成長にフラフラになりながらも逃げ込んだ社の巫女が、たまたま刀の勇者に使える一族の末裔であり、匿われた上にサイズの合わなくなった服の代わりに巫女服を貰った(なお、着替えの際は、流石に隠すところは隠していたが、全裸姿を視聴者に披露した)。
態勢を整えてカズキたちを原作とは違い単騎で迎え撃ち、撃退(カズキは10話終了時点ではまだ生きている)。再度逃げたものの消耗が激しく動けなくなり、危機一髪のところで彼女を探していた尚文達に助けられた。
サイドストーリーでのラフタリア
公式設定資料集収録のサイドストーリーでは子供・成長後の姿共に結構な頻度で登場。
子供の姿を取り扱ったif話では散々な目にあわされる羽目になり、『もしもラフタリアが幼いままだったら』では父性が爆発して過保護になった尚文におめかしされながらツッコミを入れたり、『もしもクラスアップする時に一度肉体的成長がリセットしてしまったら』ではクラスアップ後に子供の姿に戻ってしまいフィーロから「ラフタリアちゃん」と呼ばれた挙句尚文から再び子供扱いされて怒りながらブカブカの服装のまま歩いてて転倒したりする(実はweb版のクラスアップの話の前に、原作者が「子供の姿と成長後の姿どっちが良いか?」というアンケートを取り、成長後の姿が多かったため、成長後の姿のままになったという経緯があり、この話は子供の姿が多かった場合のifとも言える。なお、web版ではこのことに関するメタ発言がある)。
『もしもラフタリアが尚文以外に心を開かなかったら』ではナンパをしてきた元康に対し好感度-100%の状態の如く毛嫌いし、決闘後の場面では元康の顔面をグーで殴って「死ね!死んで尚文様に詫びなさい!」と怒りながらマウント状態で殴りまくる暴力ヒロインぶりを発揮し元康にヤンデレ認定されて恐れられる。尚文の盾のカースシリーズが仕事を放棄した瞬間である。
また決闘での不正を行ったマインを修正しようと襲い掛かったり、援助金の少なさやマインへの罰の甘さをオルトクレイに突きつける等行動が積極的になるが、尚文と自分を擁護してきた錬・樹をゴミ扱いして「この子性格悪いな」と思われてしまう。
また、書籍版8巻でグラス、ラルク、テリスと行動を共にしていた時の幕間話『尚文によるラフタリアの教育問題』では、グラスたちと買い出しに行った際に値段交渉を率先して行ったのだが、その手口は色仕掛けやクレームなど、尚文直伝の犯罪行為スレスレのものであり、グラスたちを唖然とさせた。
後日、合流後に尚文はこのことで「もう少しちゃんと嬢ちゃんの教育をしろよ」とラルクに怒られており、「客観的にみるとそうだな」と尚文も反省している。しかし、当のラフタリア本人は今までそれを当然と思っていたため、何故いけないのか理解できなかった。
槍の勇者のやり直し
元康からは「(フィーロたんの)お姉さん」と呼ばれる。
第2周回・チュートリアル編の時点から名前だけは挙がっていたものの、実際の初登場となったのは第9周回・ゼルトブル後編。
ゼルトブル前編でも名前は出てくるが元康の知識不足のため既に死んでいて、赤豚の引き起こした事件により死体の確認すらできなかった。これを知ったサディナはショックを受け、自殺を望むようになってしまった。
何故こんな事になってしまったのかと言うと、元康はラフタリアの急成長以降の姿しか見たことがなかったから(書籍1巻書き下ろしで幼女姿を一度目撃はしているが「小汚くて田舎臭くて可愛くない」と即行スルーしていた)。このため「あれほど強かったお姉さんなのですから何処かで逞しく生きてる筈ですぞ」と思い込んでしまっていたのである。
また、本編と比べると少し半端なタイミングで助けられたため、自分たちの村を復興させるまでは自分が泣いたり悲しんだりしてはいけないと貼り付けた笑顔を浮かべており、夜泣きなどのトラウマが落ち着くまでにもかなり時間がかかっていた。
元々好戦的な性格では無いため、無理に前線に立つ必要はないと判断され、後衛で魔法援護を担当する事となる。
また、亜人の特性によって成長した後も本編と比べて姿はやや幼い。代わりにリファナが成長していることなどから、後日談では「成長期に恋愛感情を抱いたかどうかが影響したのではないか」と推察されている。
全ループを総合して成り上がり本編と比べると、だいたい元康のせいで扱いが不遇になることも多く、そればかりかラフタリアにとって最悪の結末を迎えるルートさえ生まれており、それらの出来事が元の世界のラフタリアの元康に対する評価をさらに下落させていく原因となった。元康もその度に反省してより良い方向へ状況を運ぼうとはしたものの、そもそもの立脚点が「愚かで無様な道化の役回りなどもう二度と演じたくないですぞ!」である為、やりたくない事からは逃げるそのくせやらなくて良い事ばかりを進んでやってきたその結果、よかれと思っての行為の尽くは余計な真似にしかなっていなかった。
人物像
基本的に真面目で、実年齢からすると落ち着いた性格。
波に対する意識は高く、空き時間にはトレーニングを欠かさない。
その真面目さから、いろいろとあくどい行為を行う尚文のツッコミ役であり、尚文一行の良心的存在。尚文との付き合いが長いせいか彼の思考パターンを読むのも上手く、尚文が悪ふざけなどで何か変なことを考えては
ラフタリア「何か変なこと考えましたか?」
尚文「気のせいだ」
とやり取りするのがお約束である。
また、尚文に異性として好意を向けているが、尚文が裏切りのトラウマで深刻な女性不信となっている上に実年齢もかなり年下なせいか、相手にされないどころか娘扱いされているのが悩みの種で、色恋沙汰が嫌いとまで勘違いされている。
※例えば、書籍版二巻の巻末書き下ろしでは、勇気を出して告白しているがやはり娘扱いされて玉砕している。
処女という単語の意味は知っているものの、アニメ版ではキスをすると妊娠するという、間違った知識(思わず口走ったことかもしれないが)も持ち合わせている。ちなみに書籍版1巻ラストやコミックス2巻では、こめかみにだが尚文から感謝のキスをされて激しく動揺している(アニメ版ではカット)。
後に戦死したアトラの遺言により尚文もラフタリアの想いに少しずつ向き合うようになっていったが、尚文自身がまだ恋愛に消極的なところが残っていたのと、物語終盤の激戦でそれどころでなかったこともあり、二人の仲が進展したのは本編終了後だった。
一方の書籍版では、タクト戦で行方不明になったあたりから尚文の方がラフタリアを意識するようなそぶりを見せるようになり、絆達の異世界で再会時にはいきなり尚文に抱きしめられラフタリアの方が動揺している。
そして、後に過去の世界で遂に彼からプロポーズされた。
苦手なのはラフちゃんをはじめとするラフ種と元康。ラフちゃんに関してはやたら尚文が可愛がり、ラフ種がらみで悪ノリすることも多いため頭痛の種。殊に書籍版においては自分がいつかお払い箱にされてしまうのではないかと精神を病みかけるほどになっている。槍の勇者のやり直し(web)終盤では、宿っている魂が誰のものなのか察しもついたようで、ラフちゃんに対する警戒心も幾分か薄らぎはした。
元康については上記の通り、特に帰還編での度重なるやらかしに加え、女神戦終結後に「お姉さんなどいなくたってフィーロたんに会えましたし世界も救えましたぞ」と誰彼構わず語り聞かせた(※)所為で苦手どころか思いっきり嫌うようになった。
※しかもそんな話を聞かされれば誰より激怒しそうな約二名は、途中周回における厚遇にすっかり懐柔されてしまっていたその上、終始クズの宥め役でしかなかった約一名には「たまさか選ばれた程度で調子に乗るな」などと嫌味を言われる始末であった。
好きな食べ物はケチャップを使った料理、特にチキンライスとナポラータ。
アニメ版では、尚文に対する恋愛感情や、尚文をめぐったフィーロに対する対抗心が強調されている。また、そのフィーロに対する態度が(原作と比べて)砕けている。
出生の秘密
ラクーン種とカテゴライズされているが、サディナいわく「赤の他人と呼べるほど血縁は遠い」とのこと。
東方の国出身の神の子とか信仰されている一家の末裔で、父親が家督を継ぎたくないため村にきたことが明かされる。
web版では最後まで本人は知らないまま終わったが、書籍版本編では上記の出生について詳しく明かされており、父親が東方の島国「クテンロウ」の国主「天命」の血筋であることが判明し、本人も知ることになる。
巫女服が似合うのもこれの影響と思われるが、巫女服は天命にのみ認められた服装であり、尚文が知らずに着せたため(正確にはサディナ以外知らなかった)に反逆の意思ありと見なされて命を狙われるようになってしまい、報復もかねて尚文たちとクテンロウに乗り込む。
ちょうどクテンロウでは彼女の従兄弟にあたる少年ルフトミラ(ルフト)を傀儡とした政権が悪政を行っており、革命の旗印として祭り上げられてしまうも最終的に革命は成功。
悪政の元凶だったマキナを殺しシルディナの体を一時的に乗っ取って過激な稽古を強いてきた「過去の天命」との決闘を経て天命に就任。ただし、本人はあまり乗り気ではなく、尚文の剣で充分であると思っている。
天命は勇者たちが暴走したときの抑止力である「調停者」としての使命も持っており、国から離れて単独で行動することもあるため、その慣習を利用する形で家臣たちに国を任せて今まで通り尚文と行動を共にしている。
(なお、利用されていただけのルフトは、表向き処刑されたことにして尚文たちが保護した)
能力・戦闘スタイル
web版・書籍版共通
勇者になる前は主に剣を使用している。
元々はただの村娘だったため、尚文の奴隷になるまでは剣を握ったことすらなく、せいぜいがナイフからショートソードに持ち替える際に武器屋の親父から基礎の稽古をつけて貰った程度で、あとは実戦を繰り返すことで身に着けていった。
当初は尚文が盾の勇者としての防御力を生かして敵を抑えたり攻撃を引き受けたりしているうちに彼女が攻撃するというスタイルだった。そのため、やや防御がおざなりになっている場面もある。
それでも、相次ぐ激戦で鍛え上げた剣技はかなりのものであり、尚文達ととともに何度も窮地を乗り越えていった。
光の屈折と闇のあやふやさを利用した幻覚魔法を使用し、剣術と組み合わせた戦いが得意。
装備の変遷
武器
- ナイフ→ショートソード→ロングソード
成長に合わせて持ち替えられ、戦いを経て材質も上げられてきた。クラスアップ前まではそれで十分だったが、カルミラ島でレベル上げに伴う身体能力の向上に武器の耐久力が追いつかなくなるという逆転現象に見舞われてしまう。
- 魔力剣(試作品)
武器屋の親父ことエルハルトから餞別品としてもらった剣。
一見すると刀身は付いておらず鞘と鍔しかないが、使用する際に魔力を使って光の刃を発生させる。
幽霊などの実体のない相手に対して特に効果的。実体のある者に対して直接的な殺傷能力はないが、魔力を大幅に削いで失神状態に追い込むことが可能。
三勇教の事件では使用頻度が高かったが、カルミラ島の波におけるグラスとの戦闘で破損してしまう。
アニメ版では光の刃の先端が四葉のハートを象ったクローバーの形(「心を斬る」「幸福をもたらす」という意味で追加されたもの)になっている。
またグラス戦では使用されず壊れていない。
- カルマーラビットソード→ウサウニーソード
カルミラ諸島のボス敵からのドロップ武器。武器屋の親父に改良を施されて黒かった剣が驚きの白さになり、プラス効果はほぼそのままにマイナス効果だけが打ち消され、「一時しのぎで使えそう」という当初の予想を上回って書籍版では霊亀討伐(漫画版での描写では体内コア撃破)まで役立ってくれた逸品。
- バリスタ
船に備え付けられていた固定式の弓砲台。書籍版におけるカルミラ島の波で使用。
防具
- 布の服
黒と赤のワンピース。ナイフ購入の際にオマケで貰った在庫処分品。尚文が初めてくれた防具だからと、急成長後も寸法や尻尾穴の位置などを直して着続けた。
- 皮の胸当て
ナイフからショートソードに武器を替えるにあたって購入した品。
- 魔法銀の鎧
ミルソ村の疫病騒ぎを経て城下町へと一旦寄った際に新調された。デザイン的には皮の胸当てと大差ないが、胸当てと肩当て、グローブの手甲部分とブーツのグリーブ(脛当て)部分が金属製の物に置き換わっている。
- 巫女服
絆達の世界に転移してから着用。書籍版・アニメ版のみの装備。前述の通りアニメ版では巫女服姿の経緯が異なり、刀の勇者の「正装」扱いと言える(衛兵が巫女服のラフタリアを見て刀の勇者と認める描写がある)。
アクセサリー
奴隷売買されていた頃の名残ではあるが、ラフタリアはこれを「グローブ留めに丁度いいから(漫画版6巻描きおろしにて本人談)」と使い続けていた。
- 翡翠のブレスレット
メルロマルク3度目の波を前に、それまでの褒美として尚文が作ったもの。ラフタリア当人の「能力上昇の効果が付与された腕輪がいいです」というたっての要望により、魔力上昇の効果が付与されている。書籍・漫画・アニメ版ではレイビア領での騒動の際に「生きて必ず再会する」という約束の証としてキールに譲り渡した。
主に使用する技・魔法
- 陰陽剣
白と黒の交互に輝く剣で斬り付ける。斬り裂かれた対象は白と黒の玉に変化して、他の対象に攻撃をする。
- 八極陣天命剣
陰陽の玉を8つ展開させた後、強力な斬撃を放つ。放つのに時間が掛かる。二度目を放つ二式もある。
- ハイド・ミラージュ
対象の姿を消す隠蔽魔法。
- ライト
光の玉を発生させる魔法。目くらましや明かりを灯す際などに使われる。
槌の勇者(web版)
使える武器が大きく変わってしまったが、変幻無双流を習得したことによって、武器を選ばず戦うことができるようになったため、問題なく使用している。
女神に対抗する力を身に着けた際、防御力がほぼゼロの攻撃特化のステータスに変わる。これは、完全防御特化型になった尚文の対となるものであり、防御はすべて尚文に任せるようになった。
槌の主な使用スキル
- トールハンマー
雷の槌による攻撃。
- グラビティ・ハンマー
超重力の槌による攻撃。
ダメージは小さいが、動きを阻害する範囲拘束型。
- インフィニティ・バンカー
手に光り輝く杭を出現させ、相手に打ち込む。
刀の勇者(書籍版)
初期のころは剣とほぼ同じ感覚で戦っていたが、再会したサディナに指摘され、彼女やクテンロウで出会った革命派の重鎮ラルヴァ等から刀の戦い方を教わった。
刀のスキルを主体とした戦い方に変わっているが、その分魔法がおろそかになってしまっており、先祖に当たる「過去の天命」との戦いで指摘され、再び魔法を使うようになる。
書籍版では変幻無双流の修業が中途半端となっているため、web版に比べると勇者になってしばらくの間はいまだ発展途上なところがあった。
なお、上記の通り絆達の異世界では巫女服姿だったのだが、あまりにも尚文の食いつきがよすぎたため本人は引いており、元の世界に戻ってからしばらくは以前の軽鎧に戻している。巫女服で通すようになったのはクテンロウ編以降となっている。
刀の主な使用スキル
- 瞬刀・霞一文字
高速で相手を一刀両断する。
鞘に納めて居合の要領で放ったり、ラフちゃんの幻覚魔法と合成したりと、派生バージョンも多い。
- 剛刀・霞十字
「二刀流」のスキルで刀の分身を作り、左右の刀で十文字に斬る。
- スターダストブレイド
尚文の流星盾や錬の流星剣と同系統の「流星シリーズ」のスキル。流星剣と同様に星を飛ばす遠距離・広範囲攻撃技。
- 霊刀・断魂
魂的な相手に対して有効な斬撃。死んだ後、幽霊となって留まっている敵に止めを刺す際に使用される。また生きている対象の場合失神させる。
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