CV:富田美憂
概要
岩谷尚文達が召喚された異世界とは別の異世界の四聖武器の一つ、「狩猟具」の勇者である少女。
尚文側の四聖ともまた違う世界の日本から、VRヒーリングMMOとも言うべきゲームである「ディメンションウェーブ」というゲームに姉妹と共に参加してゲームを起動したところを召喚された。
VRゲームが発達しているところは錬の世界、ディメンションウェーブというゲーム名は樹の世界と共通するが、いずれとも異なる別世界である。
Web版では直接登場していないが、終盤でグラス達の世界の四聖勇者最後の生き残りがどこかに幽閉されており、グラスは友人でもある彼女を探していることが語られている。
おそらくその彼女こそが絆であり、尚文と出会うか否かで絆と絆達の異世界の運命が大きく変わっているということになる。
余談
書籍版の追加キャラクターではあるが、完全なオリジナルではなく、原作者のアネコユサギ氏が「小説家になろう」で連載中でありヒーロー文庫で書籍化されている「ディメンションウェーブ」の主人公がモデルとなっている。世界観や設定的な繋がりはない。
そちらでは男性であり、「盾の勇者の成り上がり」の絆は女性であるが、男っぽい口調はその名残の模様。
盾の勇者の成り上がり
数年前、現実の一日の間にゲーム内では数年間の仮想空間での生活が楽しめるという謳い文句の「ディメンションウェーブ」に姉妹と共に参加したところ、ゲーム開始と同時に四聖として召喚された。
当初はゲームだと思っていたが、一緒にプレイしているはずの姉妹にいつまで経っても会えなかったことなど色々とあり、ゲームではないと理解するようになった。
当時は波は起きておらず、別件の聖武器の勇者としての召喚であり、魔竜による世界支配を阻止するために単独で召喚され、グラス、ラルクベルク(ラルク)、テリス達とともにパーティを組んでいた。
魔竜を討伐する使命を果たした後も異世界にとどまっていたが、船旅の最中に突如現れた幽霊船の謎を解いたら遭難、漂着した先が運悪く敵国である鏡の眷属器の国・ミカカゲだったせいで「無限迷宮」という空間に幽閉され、自給自足の生活を余儀なくされていた。
幽閉から数年後、ある一件から絆達の異世界にきた尚文たちが無限迷宮に迷い込んだことから出会い、彼の機転でついに脱出に成功。ラフタリア達とはぐれた尚文に協力し、その過程でグラス達とも再会した。
他の異世界を滅ぼしてでも自分達の世界を生き残らせるようとするグラス達を「別の方法を探すべきだ」と正座させて説得し、尚文達と和解させた。
尚文らのキョウ討伐を支援してからは波への対策を第一に考えて行動するも、自分の世界に蔓延る波の尖兵並びにその裏で暗躍していたセインの宿敵勢力等によって他の四聖勇者が殺害、自身も再び拉致・監禁され『怠惰』のカースシリーズによる呪いを施された上で石化させられる。
尚文と仲間達の尽力で石化を解かれるも呪いは残留しており、グラスですら手を焼く程の怠け者と化してしまうが、尚文達が強引に釣りをやらせ、釣りバカとしてのプライドを刺激することで正気に戻した。
その後は敵の対抗手段として尚文とテリスの提案によりかつて討伐した魔竜を復活させる事を決意、自分の世界を滅ぼさせないという互いの利害の一致により百年の猶予を与えられた上で魔竜と同盟を結ぶ。
尚文が帰還する際「次に会った時にまた捕まってたらお前の事は姫って呼んでやるから覚悟しろ」と釘を刺された。
人物像
一人称は「オレ」のいわゆるオレっ娘。ロリータ服にグラスからもらった羽織をかけている。
13歳くらいの見た目だが、本当は18歳。本人も成長しないことを気にして、尚文がロリババアと言いかけた時は反応していた。
性格は真っ直ぐな優しい性格をしており、敵でも苦しんでいる者は助けようとし、転生者たちとさえも対話でわかり合う道を模索できないかと考えるお人よし。
尚文のような恨み深い面もなく、何度敵に捕まったり閉じ込められてスレない、ある意味両方の世界の四聖で最も勇者らしい性格。ただしそれはヒトの善性を愚直にも信じすぎるあまり、何度騙され嵌められ自分や仲間、ひいては世界をさえ危険に晒すことになってもまるで懲りない、という危うさと表裏一体なのだが。
病的なまでの釣りバカで気が付けば一日中でも夜通しでも釣りをしているほどに好き。当人曰く投網や銛漁は邪道との事。使用武器の関係で食材の解体も得意で、後に魚料理を習い出した。
自身の胸にコンプレックスがあり、揉めば自分のが大きくなるのではないかと仲良くなった女友達の胸を揉もうとする悪癖があり、風呂ではしゃいだことで元康をリスペクトして覗きを敢行しようとしたラルクともども船の眷属器の上からのバンジージャンプの刑に処された。
能力・戦闘スタイル
狩猟具は釣り竿や鮪包丁、槍や弓やスリングなど狩猟や解体に使われるものに変化できる魔物特化型の聖武器。
魔物相手では圧倒的な強さ(かつて討伐した魔竜からもその実力を認められている程)を持つが、『人を傷つけることができない(「狩猟具= 獣を 狩るための道具」であるためか)』という、尚文の盾にも似た禁則がかけられており、人間相手ではまともなダメージを与える事ができない。そのため対人戦では人間相手にも効果があるサポート系のスキルで仲間を支援する。
一応禁じ手として対人に効果のある呪いの武器も使えるが、多用は出来ない(レベルを代償とするとのこと。錬の暴食のカーススキルの代償と似ているが詳細不明)。
魔物相手にはエースアタッカーとなれるが、人間を相手にする時は仲間を支援・援護する戦闘スタイルにならざる得ず、戦う相手によって大きく左右される能力と言える。
また、この聖武器に課された『 人を 傷つけることができない』という特性を逆手に取り、キョウの改造手術で肉体に魔獣成分を合成された者たちを相手取った際は、絆の攻撃でその者たちに合成された「人間じゃない部分(獣のようになった四肢やカギ爪、毛皮や鱗と化した皮膚、筋肉など)」だけを破壊(聖武器の作用で、普通に攻撃しても「人間である部分」にはダメージが及ばず、「魔獣の部分」だけがダメージを受ける)し、直後に「残された人間の部分」を回復魔法で治癒することで真っ当なヒトの体に戻す、という荒療治も可能な模様(ただしそれでも『植え込まれた魔獣成分が改造人間の肉体に定着しきっていない間だけ』であり、定着し魔獣化しきってしまうと、聖武器の「人間は殺傷しない」判定にも拾われなくなり、完全破壊してしまう)。
さらに前述の『怠惰』のカースシリーズを治す過程で(書籍版において尚文達より先に)0シリーズの武器を得た事で波の尖兵の持つ不正な力を断ったり、波の亀裂を攻撃する事で次の波までの時間を延ばせるようになった。
スキル
ここでは代表的なもののみ挙げる。
狩猟技・血花線
生物の繋ぎ目を切り裂く斬撃。これでトドメを刺した場合、対象はバラバラの肉片になる。
飛燕
斬撃を飛ばして攻撃する、尚文たち側の世界で言うエアストシリーズのようなスキル。
一式・落とし穴
任意の場所に落とし穴を作り出すスキル。穴はあまり深くはないため隙を作るのに使われる。
一式・虎挟み
任意の場所に虎挟みを作り出すスキル。
一本釣り
対象の口に釣り針を引っ掛けて持ち上げ、逆さまに落とすスキル。
全隠蔽狩り
仲間以外から自分たちを隠すスキル。姿だけでなく声なども仲間以外からは隠せる。
単体版も存在し、そちらは低レベルでも習得できるがこちらは習得が大変だったとのこと。
疑餌倍針
ルアーを当てた相手を、次の一発の攻撃の威力を二倍受ける状態にする。効果時間はあまり長くない。
ディメンションウェーブ
こちらの絆はれっきとした男だが、一緒に体感型ゲームをプレイすることになった姉と妹によって絆が選んだマッチョな男性魂人から勝手に少女のアバターにされてしまったネカマ。
関連タグ
他の四聖勇者