リサ(経験値)
ほわいとふぁんぐのりさ
髪は金色で、それが腰まで伸びており、目の色は紫のような暗色系。
そして貴族令嬢を彷彿とさせる美貌をしている。
トールが14歳の頃に、トールの故郷であるバルセイユ国の領内の小さな村に引っ越してきた。
リサのお嬢様然とした印象は出会った瞬間トールを一目惚れさせ、トールが15歳にトールの両親が何者かに殺害されるという事件が起こった時には肉親を失って深く心傷つくトールを懸命に献身的に支え、それにトールは「常にリサを支えたい守りたい」と思うようになり、やがて二人は付き合うようになった。そしてトールからは婚約指輪を貰っているため、恋人同士であると同時に婚約者の関係でもある。
だが、そのリサがセインに寝取られた事実はトールの心に深く大きい傷として残る事になり、コミカライズ版では『トールがリサの存在を引きずってる』という描写としてトールがカエデに好意を孕んだ潤んだ目で見つめられた際にトールの耳元に怨霊のごとく現れ
「トール 惨めなトール」
「私に捨てられたから 自分の言う事を聞く奴隷の女を買ったのね」
「好きにすればいいじゃない なんでも言うことを聞くんだから」
とトールに囁いた。
自身のジョブが魔法使いなのもあって、戦闘では攻撃魔法を扱う。
- スリープアロー
- フレイムブロー
- ファイアブレス
コミカライズ版で披露した炎属性の攻撃魔法で、その名の通り杖の先端から火の息の如き火炎を放出する。
- アースウォール
土の壁を出現させる魔法で、時間稼ぎ等に使うのが主な利用法。
- バーストスフィア
コミカライズ版27話で披露した炎属性の攻撃魔法。巨大で高威力な爆発する火の玉を飛ばすが、魔力消費が大きく連発できないのが欠点。
白ノ牙(ホワイトファング)
セインがリーダーを務めるSランク冒険者パーティー。
メンバーはセインはじめとして同郷の五人の幼馴染で構成されていた。
白ノ牙のリーダーを務める勇者の男性。
トールから婚約者であるリサを奪った挙句、ネイやソアラとも関係を持っており彼をパーティーから追放した。
同郷の幼馴染であり、パーティメンバーである格闘家の女性。
こちらも同郷の幼馴染で、パーティメンバーである聖職者の女性。
漫遊旅団
『本来なら白ノ牙(特に勇者である自分)が得るはずだった手柄や名声を横取りした』ということでリーダーであるセインが嫌悪している最近結成された冒険者パーティー。
実は白ノ牙から追放されたトールがリーダーを務めているのだが、セインは勿論リサも同様に本編中盤までそのことを知らなかった。
漫遊旅団のリーダーにして白ノ牙の元メンバーだったリサの元恋人兼元婚約者。
本編のプロローグではセインと共に彼のパーティー追放に加担しただけでなく、トールから貰った婚約指輪を「こんなもの返すわ! どこに消えて!」という拒絶の言葉と共に投げつけた。
本編中盤にて、セインによる寝取りはセインが所持している異性を洗脳する禁忌のスキル『誘惑の魔眼』によるものだったということが判明してからは、リサの洗脳を解くことがトールの目標の一つであったのだが……
トールの奴隷であるビースト族狐部族(狐の獣人)の少女。
自分を難病から救ってくれ、暖かく接してくれたトールに絶対の忠誠と一途な好意を寄せている。
こちらもトールの奴隷であるフェアリー族(妖精)の女性。
関連する他作品のキャラクター
マルティ=S=メルロマルク:『盾の勇者の成り上がり』に登場するキャラクター。リサのように勇者達による主人公の追放に賛同し、彼の心に深い傷を負わせた女性繋がり。だがそれ以外にも共通点はあり……
以下ネタバレ注意
特にコミカライズ版勢や、Web版の62話『戦士と勇者と元恋人』(書籍版2巻)を未読の方はご注意ください。
「驚いたかしら。そう、私が魔王なの」
「トールの両親を殺したのはこの私よ」
ソアラの懸念通り、リサは最初から洗脳されておらず、実は既にトール達を裏切っていて、その正体は魔王その人。
そしてトールの両親を亡き者にした張本人。
しかも、トールの両親を殺害した理由も『勇者であるセインが「なんとしても手籠めにしたい!」と思う女になるためのプロセスに過ぎない』という身勝手極まるものだった。
ソアラを売り飛ばそうと提案したのも、自身の正体を薄々勘づいていて、喋られては困るという理由だった。
セインの持つ勇者のジョブには、魔王のジョブを持つ者(つまりリサ)のレベルを1秒ごとに1減少させる(もちろん効果範囲から抜け出せばレベル減少の弱体化はリセットされる)という決して無視できない特殊効果を秘めていたがために、セインを味方(魔王軍)に引き入れる必要があったのである。
物語の第一章に当たる部分のラスボスで、その本性は目的の為ならば手段を選ばない冷酷無比な性格の持ち主であり、そのやり口や人間との共存を考える穏健派に属する魔族に対する仕打ちから、同じ魔族であるムゲン公爵からは忌み嫌われている。
トールが一騎打ちでセインを下した後の最終決戦では自分が扱う魔装武具による効果も含め、レベル1200による高い能力からトール達を追い詰めるものの、その高い能力による慢心からトール達に時間を与えてしまい(本人曰く「カエデやフラウを自分が殺した時にトールの絶望より引き立つから」)、その時間経過によりトールがセインと戦った時に模倣師のジョブ効果でコピーした勇者のジョブにより知らぬ間にレベルを下げられ形勢が逆転。
レベルが下げられトールと力が拮抗していることに気付いた時に攻撃魔法で時すでに遅く、トール達による連携攻撃で致命傷を負い、取り囲まれて形勢不利を悟ってトールとの復縁を試みて自分から終わらせた『婚約者』という関係を引き合いにしたり、『謝罪(償い)として何でもする』といった交渉を行うも、自分がトールの両親の仇であることを明かしてしまった今となっては通じるはずもなく、「許して、お願い!」と必死の命乞いを試みるが許して貰えるわけがなく、トールから大剣による刺突を腹に喰らうと同時に『白ノ牙を追放された時に言いそこなった言葉』を告げられる……
「さようなら、リサ」
という今生の別れの言葉を……
真の関連タグ
以下更なるネタバレ注意
その真の正体は「戦神」と呼ばれる“古の魔王”の1人・イオスに<魔王の因子>を埋め込まれて魔王に仕立て上げられた人物であったことが、後に判明する。
そして、セインに授けた漆黒の鎧と魔剣にはある秘密を抱えていた事に・・・