CV:早見沙織
概要
『頭文字D』の第二部(プロジェクトD編)後半、TVアニメ版ではFifth Stageから登場する。
藤原拓海の一つ歳下で、作中では拓海の2人目の彼女である。
埼玉県志木市に住む女子高生で、プロゴルファーのタマゴとして父に日々しごかれている。
そのため本来ならば群馬県の走り屋などと一生関わることも無いはずであった。しかしニセプロジェクトD事件で、藤原拓海を名乗る偽物が美佳の友人・トモコをナンパしたことで、皮肉にも運命の糸が紡がれ始める。
劇中の活躍
以下ネタバレあり
ニセプロジェクトDが跋扈し始めてしばらく後のこと。大切な友達・トモコの真剣な気持ちを踏みにじる偽拓海の行為に激昂する美佳は、はるばる群馬県のガソリンスタンドまで出向き、本物の拓海に会うなり一発、手首のスナップのよく効いたビンタを食らわせた。
一堂呆気に取られつつも彼女を宥め、武内樹の提案でトモコに拓海の顔写真を送って確認することに。その場では連絡が出来なかったため一旦美佳は埼玉に帰るが、その後トモコからの全然別人だという返事((本物と偽物が似て無さすぎて)ありえないとまで返された様子)でようやく人違いに気づき、
(カンケーない人にフルスイングかましてきちゃったァ…!!)
と後悔と恥ずかしさに駆られる美佳は拓海に電話し、改めて時間を作って直接会って謝罪したいことを伝えた。なおトモコも、まさか美佳がそこまでするとは思ってなかったため、ドン引きしていた。
しかし最悪の出会いであったはずが、なにか拓海には感じるものがあったようで、殴られた時はイラッとはしつつもいつものようなブチギレではなくどちらかというと落ち込んだり、「怒ると眠くなる」はずが寝られなかったりといつもとは違った様子であった。またそこそこの恋愛経験がある健二先輩も、拓海と美佳の出会いにドラマを感じ、関係の進展の予感を樹たちに話していた。
そして上述の美佳の謝罪の電話に対しても、拓海からの提案で、拓海がわざわざ埼玉に出向いて美佳の謝罪を受け入れることになった。
「もし迷惑じゃなければ・・なんだけど・・クルマで君の住んでるところの近くまで行くけど・・(な・・何言ってんだオレ・・!?)」(拓海)
直後に樹に、美佳に一目惚れしたことを白状しており、完全にのぼせ上がっていることを隠せないでいた。
誤解が解けた以降も同じプロフェッショナルを目指す者として拓海と美佳は徐々に惹かれ合うようになり、頻繁にレストランで会ったり海にデートに行ったりする仲になった。
ガラケーでのメール交換に夢中になっている様子を見た樹からは「ニセモノさわぎで一人だけいい思いをしたヒト」とやっかみ半分にイジられている。
美佳は拓海の公道バトルを見てみたいと思っていたが、結局作中では実現していない。しかし海デートの帰りに高速で多重事故に巻き込まれそうになった時、インプレッサをいともたやすく操って難を逃れる拓海の腕を身をもって体験している。
キスシーンなどはなかったものの、作中の主要人物と付き合った女性としては珍しく、破局をせずに完結を迎えることができた。なお入浴シーンはある。
MFゴースト
頭文字Dの後継作にあたる『MFゴースト』では秋山渉の話の中で、拓海が埼玉県出身のプロゴルファーの女性アスリートとイギリスで結婚と明かされており、この時点で名前こそ出ていないものめでたく結ばれたことが分かっている。なお、この時に拓海はテストドライブ中の事故でプロドライバーを引退したが、そのリハビリにおいて美佳がその身を尽くしたと渉は語っている。
その後に藤原美佳の名前と共に素顔が明かされ、MFG最終戦前でカナタ・リヴィントンの恋愛相談に乗っている。なお、現時点では頭文字D出身キャラで唯一登場している女性キャラだったりする。
余談
TVアニメ版でFifth Stageから美佳の声優として登板した早見沙織氏は、第一期(First Stage)が放送開始した1998年当時はまだ小学生だったとインタビューで答えており、第一期からレギュラー出演していた三木眞一郎、岩田光央、子安武人各氏は「俺たちそれだけ長くやってるんだな。」としみじみ語っていた。
関連タグ
藤原拓海…後に夫となる。
藤原文太…同じく後に義父。
茂木なつき…拓海の前の彼女。