「香織…近くに来て見ているんだろう?このバトルをお前に捧げる」
声優 | 中村悠一 |
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搭乗車種 | 日産・スカイラインGT-R※1(BNR32) |
ボディカラー | ガングレーメタリック |
主な外装パーツ | NISMO製N1バンパー、N1ヘッドライト※2、GTウイング、ボンネットピン、社外マフラー、前後異なるホイール(前:R33純正、後:WORK製※3) |
ナンバー | 群馬33 ぬ 37-564 |
※1.アーケードゲーム『頭文字D ARCADE STAGE』シリーズではグレードがV-specIIになっている(後述)。
※2.原作及び青島文化教材社のプラモデル以外の各種作品/立体物では通常のヘッドライト。
※3.TVアニメ版では前後共にR33純正ホイール。
概要
高橋涼介の群馬大医学部の先輩であり、走り屋の師でもあった。
かつては理論派の兄・凛と感覚派の弟・豪として「箱根の北条兄弟」とサーキットの走り屋たちの間で有名であり、二人そろって大病院の子息である(この点高橋兄弟とも共通している)。
元々は弟・豪とも仲が良く、涼介からは「繊細で頭の切れる人」と称されて尊敬されていた。しかし婚約者・香織が自殺してしまったことで自暴自棄となり仕事を辞めて実家を飛び出し、R32 GT-Rをもって次々と相手に車にぶつけクラッシュさせる「死神GT-R」として恐れられるようになってしまった。このために涼介とは決裂し、豪とも絶縁状態に陥ってしまう。
注意!ネタバレを含みます!
香織の命日の晩に、神奈川県小田原市・箱根町にある県内屈指の高速ステージ・箱根ターンパイクにて、涼介との生死を賭した超高速コーナーバトルを繰り広げる。凜は推定650psの高馬力を誇るR32 GT-Rの戦闘力と、巧みなドライビングで涼介のFCを追い詰めるが、それでも涼介をクラッシュに追い込むことはできず、やがて車の重さから来るタイヤとブレーキの消耗が元で制動力を失い、ついにはブレーキが壊れるという窮地に陥る。バトルの最中に過去を振り返り、半ば自暴自棄となっていた凛はコース最後の緊急待避所にも入れず、そのままゴールの早川料金所への激突も覚悟していたが、その寸前に涼介のFCと、後ろから追走していた池田竜次のZ33フェアレディZがR32の前に出て、2台がかりでブレーキングし、からくも停止することができた。
停止直前に香織の気配を感じたこと、バトルを経て気持ちに整理がついたこと、またバトル後に涼介と会話を経たことで改心、過去の清算のために走り屋としての引退を決意。R32を処分して元の職場に復職願いを提出した。
その後はプロジェクトDの高橋啓介とのバトルに臨む豪の応援に駆けつけ、勝利への固執から余裕を欠いている豪の肩の荷を降ろすために豪に謝罪の言葉と「走ることを楽しめ」とのアドバイスを送り、バトル開始後は前述の池田と共に、豪と啓介のバトルの展開やキーポイントについて語り合いながら観戦した。
余談
声優関連
北条凛役の中村悠一は、アニメ版登場に先駆けて2011年稼働開始のアーケードゲーム『頭文字D ARCADE STAGE 6AA』でキャスティングされ、約2年後に放送されたアニメ版『頭文字D Fifth Stage』でも引き継がれた。また、中村は後の新劇場版で高橋啓介役で登板。2023年放送開始のTVアニメ版『MFゴースト』ではジャクソン・テイラー役で登板している。TVアニメ版の頭文字DとMFゴーストはキャストが共通しているので北条凛との兼ね役ということになる。
愛車のモデル車両
彼のR32のモデルになった車両はチューニングショップ「Bee☆R」の常連のものとのことだが、ボディカラーはシルバーであり、グレードに関してもV-specではない通常モデルの可能性が高い。ただしゲーム『頭文字D ARCADE STAGE』シリーズでは先に中里毅の搭乗車両としてV-specIIがシリーズ初代より参戦している関係で、そちらのバリエーションとして北条凛仕様のパーツが追加される形となっている。
バトル時の楽曲に関して
TVアニメ版やExtra Stage、新劇場版 BATTLE DIGESTでの中里毅のR32、TVアニメ版やBATTLE STAGE 2での星野好造のR34など、頭文字DでのGT-Rの走行シーンではバッハ作曲の「トッカータとフーガ ニ短調」のアレンジ楽曲やそれをモチーフとした「BACK ON THE ROCKS」や「BACH IS BACK」が採用されているが、北条凛のR32では使用されていない。その代わりか、凛や香織に関するシーンではシューベルト作曲の「アヴェ・マリア」とそのアレンジ楽曲が採用されている。
その他
TVアニメ版『頭文字D Second Stage』放送中の1999年に発売されたドラマCD『頭文字D番外編 黒い稲妻・新たなる不敗伝説』では、箱根をホームコースとしR32型スカイラインGT-Rを愛車にする「島村栄吉」というライバルが登場。
原作で台詞のみで言及されていた、「中里毅がS13型シルビア搭乗時代にクルマの性能差で敗れた相手」をドラマCDオリジナル要素を付け足し登場させたキャラで、中里が主役ではあるが後の原作第二部の神奈川遠征や箱根の死神GT-R登場を予言するかの様な設定が一部盛り込まれていた。
関連タグ
中里毅、星野好造…頭文字D本編に登場するスカイラインGT-R使い。星野は描写はされなかったが過去に二度R32型スカイラインGT-Rを所有していたと発言している。
島村栄吉…ドラマCDオリジナルの箱根のR32型スカイラインGT-R乗り。