小柏カイ
こがしわかい
『オレは・・誰よりも速いと信じて レースやってんじゃねーのか!!』
声優 | 神奈延年 |
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搭乗車種※ | トヨタ・MR-S Sエディション(ZZW30前期) |
ボディカラー | シルバーメタリック |
主な外装パーツ | C-ONE製エアロパーツ、WedsSport製C-ONE限定ホイール |
ナンバー | 湘南500 と 56-824 |
※原作第二部のカイ自身の愛車を記述。原作第一部の搭乗車は小柏健の記事を参照。
栃木県日光市出身の走り屋で、実家は中禅寺湖すぐそばの大きなログハウスである。
初登場時は19歳。
口調は普段から少し挑発的で、同じ日光いろは坂の走り屋であるエンペラー(頭文字D)の年長者達に対しても「さん付け」だけで敬語を使わないほどである。
ただし正々堂々とした勝負を好み、敗北すれば自身の足りなさを素直に認めるなどさっぱりした性格でもある。
元ラリーストで現在は中学教師をしている小柏健を父に持つ。
健は藤原文太が現役の走り屋時代の最大のライバルであったが、幾度のバトルを経て最後の大一番で文太に破れてからは引退していた。
カイはそんな父親からカートレースの英才教育を8才から受けており、高校時代にはオートバイでいろは坂のコースレコードを塗り替え、四輪車の運転免許を取得した後に公道デビューを果たす。
そのため走りのキャリアは通算で実に10年以上になる。
完全屋内型のガレージがある立地の良い大きな実家、幼少期からの専門教育、そして父親の職業などからかなり裕福な家庭環境であった事が窺える。
「父親が伝説的な走り屋」「幼い頃から走りの英才教育を受けた」という点から、拓海の経歴と似通ったところがある。
長年慣れ親しんできたカートレース仕込みのテクニックの持ち主で、またカートがミッドシップ構造であるためからなのか、2度の登場でいずれもMR車(父親のMR2→自身のMR-S)に乗り込んでいる。
MRはエンジンが真ん中に搭載している利点から旋回性と立ち上がりの加速に優れる反面、フロント荷重の不足により挙動のクセが極端に出やすくピーキーで扱いにくいとされているが、元々クラッチが無く左足でブレーキ操作をする構造のカートに慣れ親しみ熟達していたカイは左足ブレーキでのコントロールに長けている。
さらにより安定感がなく身体が屋外にさらされている状態であるバイクのシビアな走りを経験しているので、クルマの操縦は「かなり気楽」と受け取れるような描写もされた。
モータースポーツのキャリアが長いだけあって秋名山(榛名山)で偶然文太が乗るハチロクのスプリンタートレノとすれ違っただけで只者ではないオーラを感じて震えており、同時に文太もその一瞬でカイの腕前を概ね見抜いていた。
以下ネタバレ注意
藤原拓海との最初のバトルは自身のホームコースでもあるいろは坂で行われた。
当初は父親のMR2でエンペラーの副将岩城清次に勝利した後、リーダーで地元の盟主須藤京一の撃破も狙っていた。
しかしその前に父親のライバルの息子である拓海に先を越されたことでターゲットを変更。
拓海のアルバイト先のガソリンスタンドに自ら赴きバトルの申込をする。
なお店長の立花祐一はカイの苗字を聞いてすぐに健の息子だと気づいていた。
健は現在の教師としての立場もありカイが峠で公道レースをする事を快く思っていなかったが、相手が因縁のライバル文太の息子と聞いてこの時ばかりは様々なアドバイスをした。
また息子同士がバトルする事をわざわざ文太に電話で伝えるが、文太も無表情ながら負けず嫌いの血が騒いで拓海にアドバイスをする事になる。
カイは健のアドバイス通り拓海を先行させ、中盤で「インベタのさらにイン」(坂の高低差を利用しガードレールが途切れた場所から車両自体を空中にジャンプさせる)という荒技を使い追い越す。
しかしその仕掛けは我慢し切れなくなったカイが想定よりもやや早く繰り出したものであり、はじめは驚愕していた拓海に落ち着かせる時間を与えてしまう。
そして拓海も同じ手をすぐコピーして追いつき、最終区間で文太が教えた路肩の段差を用いた溝落とし(溝走り)で並ぶ。
そのままゴール間近の橋から飛び出して2台ともジャンプするが、カイは着地地点にあった落ち葉にステアリングを取られてスピンし敗北。
素直に敗北を認めいつかまたやりたいと拓海に言い残して去っていった。
2回目の拓海とのバトルは神奈川県と静岡県の境にある長尾峠のダウンヒルで、プロチーム「レーシングチームカタギリ」の一員として皆川英雄と共にプロジェクトDと対決する。
自身の愛車としたMR-Sでさらに磨き上げたテクニックを見せ、高橋涼介をしても完全な説明ができないと言わしめる「藤原ゾーン」を見せつけられても執念のスパートで追いつき、バックミラー越しで拓海に揺さぶりをかける。
しかし最後の最後でプロのカイですら「絶対に無理」と判断するラインで曲がっていく拓海の限界を超えたコーナリングに、プロの意地で同じラインでの突っ込みを試みるがアウト側にガードレールがないことに無意識に恐怖して衝突を回避するために意図的にスピン。
大きく引き離されてしまい2度目の敗北を喫した。
カイは拓海に「お前はそっち(公道)の世界を極めろ」とアドバイスし、ガッチリ握手して別れた。
プロレーサーである事に矜持を持っていたが、皮肉にも最終的には結果を残す事が至上命題である故にリタイアを避けようとする「プロ意識」が足を引っ張り勝敗を分ける要因となった。
原作ではカイの長尾でのバトル時に、健がわざわざ群馬県の文太のところまで出向いてお互いの息子について話し合っていた。
「ウチの息子はサーキットで鍛えられているから絶対に勝てる」、「これからはサーキットの時代だ」と自信満々に語る健に、文太もカチンと来て「じゃあなぜお前の息子は今峠でバトルをしている」、「サーキットは実際には走れる時間は多くない、だが拓海は配達で毎日秋名を走り込んで鍛えている」と反論していた。
カイが敗北したと電話で聞くと、健は息子とは対照的に半ベソかきながら帰っていった。
TVアニメ版では健は1回目は普通に登場していたが、2回目は文太との電話での声のみの登場となった。
ドライバーを引退後レーシングチーム監督に就任しており、MFGレースの解説者としての役割がメインとなっている。
かつてのライバルであった拓海の事を口にしたときは涙しているような描写があった。
原作では台詞のみで小柏本人は登場しないが、アニメでは頭文字Dと比べ若干老けた小柏が描かれている。
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