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「見せつけてやるぜ、エボIVの凄さじゃなく!!俺のテクニックのすごさをなァ!!」

声優・俳優川原和久/リュウ・ケンホン(実写版)、伊藤健太郎(実写版吹き替え)
搭乗車種 三菱ランサー RS エボリューションIV(CN9A)
ボディカラー スコーティアホワイト
主な外装パーツ 社外マフラー、GSR用純正アルミホイール(OZレーシング製)、フォグランプ※1、MonsterSports製ボンネットステッカー※2、Emperorステッカー
ナンバー 栃木78 へ 46-637

※1.ゲーム『頭文字D ARCADE STAGE』シリーズでは4以降装着していない。

※2.原作ではコマによって描写されてない事があり、TVアニメ版では大人の事情か『Monstor』になっている。かつて発売されたコミックトミカVol.1 頭文字Dでは描写されてない。

概要

栃木県日光市いろは坂を本拠地とするランエボのワンメイクチーム『エンペラー』のナンバー2で、リーダー須藤京一の親友で右腕的存在。

髪型ポニーテールで、ついでに強面な筋肉質。ランエボにベタ惚れしている。

年齢は明かされていないが、作中でのやり取りを見る限りおそらく京一と同じく23歳。

喫煙者だが、アニメでは次第に吸わなくなっていく。

ランエボというハイパワーの4WD車を速く走らせるコツを十分に心得ており、正確かつ速いステアリング操作を要求される4WDドリフトをいとも簡単にこなす。チームでは京一に次ぐ実力で「オレは腕っぷしが自慢なんだ ステア操作の速さならどんな奴にも負けねぇ自信があるぜ!!」と豪語するだけの実力は持っている。

しかし短気で喧嘩っ早い性格と今一つ要領の良くない頭脳が自慢の技術の足を引っ張っている。

京一からは「ドラテクは一流でも頭が悪い」「やっぱりこいつの頭では無理か…」などと散々な言われようである。ただライバルに対してそこそこの洞察力を見せることも多く、京一と比較しなければそこまで頭が悪くないようにも見える。

口調が荒いだけでなく敗北したチームのステッカーを切り裂くなど粗暴な面が目立つが、先に登場した庄司慎吾や後に登場する土坂峠のエボVエボⅥの男達と比べると、人を傷つけたりマシンを壊したりするような真似はせず、フェイントのような奇襲も一切つかわない、正々堂々とした戦いっぷりを見せている。

あくまで高い技術力・明確な理念・走りの説得力を武器に相手を黙らせる事を信条とする。

また、作品終盤まで度々京一と共にバトルをギャラリーするシーンがあるが、そこでは意外にコミカルな一面も見せている。

本編第一部で最強格の悪役の一人として登場し、「アウト・オブ・眼中!」をはじめとする様々な名台詞や名シーン(ビンタシーンなど)を見せ付けてきたため妙に読者人気が高く、彼を題材にしたMAD動画や二次創作作品も多い。

劇中の活躍

以下ネタバレ注意

原作での初登場は妙義山での藤原拓海vs中村賢太(ケンタ)戦。

赤城レッドサンズvs妙義ナイトキッズの交流戦の偵察を終えた清次が、二人のバトルの後ろを追走した。拓海に抜かれて戦意を喪失したケンタを清次のエボIVが抜いていき、群馬県走り屋たちに自分たちの存在をアピールした。

アニメ版では上記のバトルには登場せず、第一期には登場しない。第二期『頭文字D Second Stage』まで出番が延ばされた。

こちらではACT.1冒頭にアニメオリジナルチーム「サンダーファイヤー」とのバトルで登場、圧倒的な速さを見せつけた。

その後京一と共に秋名湖畔を訪れた際に武内樹に道を尋ねたが、その会話の中でハチロクとそれに負けた群馬の走り屋たちを散々バカにする。京一が止めに入ったが、樹を悔し泣きさせるほど怒らせるに至った。

ハチロクなんかに乗ってる奴ァ、アウト・オブ・眼中! たのまれたってバトルなんかしねぇよ

妙義山では同じ4WDであるR32使いの中里毅と対戦。中里が高橋啓介とのバトルに敗れた精神的ショックを引きずっていたこともあって圧勝。勝負前の約束通りチームステッカーを譲り受けると、半分に切り裂いて「撃墜マーク」としてエボIVのリアウィングに逆さまに貼り付けるという暴挙に出て、一ヶ月で群馬エリアを制圧すると豪語した。

その後も宣言通り群馬県内各地を荒らし続け、ついに迎えた秋名(榛名山)戦では、秋名スピードスターズの助っ人として参戦した拓海のハチロクと下りで対戦。

高橋涼介を破ったという拓海の腕を警戒した京一から、最強格の相手時の戦略である「シミュレーション③で行け」という指示を受ける。これは気を引き締めるのと同時に相手の後ろについて注意深く観察しながら戦略を立てろという意味であった。

しかしその指示に納得できていなかった清次は、前半までのハチロクの動きに焦れて苛立ちを覚えて想定よりも先に追い抜いてしまう。さらに差をつけようとするがフロントタイヤを酷使してしまい、機械式デフが苦手とする連続タイトコーナー(※3)ではかえって差を詰められた上、拓海に「立ち上がり重視の溝走り」という奥の手でインから並ばれてしまう。疲弊したフロントタイヤはここで悲鳴を上げてアンダーステアを出し、抜かれて敗北した。

結局ハチロクに負けた原因が清次にはわからず、京一から「いろは坂のサルじゃねえんだから、ちったァ頭使えよ」と一発ビンタを食らった。

※3.ランエボIVのRSは競技用途仕様のため、フロントにはヘリカルLSDが、リアはAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)ではなく1.5WAY機械式LSDがそれぞれ装備されている。清次のエボIVはそれに加えセンターデフも社外の機械式にしているためコーナー後半~立ち上がりの加速は良いが、直線が短くタイトコーナーが続く区間は苦手な仕様となっている。

その後、赤城山では高橋啓介と上りで対戦するが、原作では2コマで片付けられてしまい(もちろん清次の敗北)、次の小柏カイ戦も「負けた」という事実のみが健二のセリフによって明かされるだけという噛ませ犬のような扱いとなっている。

しかしながら池谷浩一郎が「ほとんどの群馬のチームがあいつ(清次)一人にやられていたな」と述べている通り、慣れない敵地で作中無敵の啓介・拓海以外の群馬の走り屋たちを蹂躙し続けてこられたという実績を鑑みても、公道レーサーとしての実力は一流であると言える(京一の清次評も「頭が悪い」という部分ばかりが切り取られがちだが、その直前に「ドラテクは一流」とハッキリと認めている)。

また拓海も清次とのバトルを経て「地元というアドバンテージが無ければ負けていた」と痛感、自身の成長のために秋名でバトルを一切やめるほどの影響を受けている。

県外遠征以降は、拓海のいろは坂での対京一とカイ戦や、プロジェクトDvs東堂塾戦、神奈川県での最終戦で京一と共にギャラリーとして登場する。

そのうち、啓介対スマイリー酒井戦では2台のコーナリングの気迫に「突っ込んでくるかと思った」と驚き大慌てで避難したり(原作のみ)、最終決戦では自分は頭が悪いから分かりやすく説明して欲しいと頼んだ京一の解説を聞いても「そうなのか(といいつつ、全然分からねえ)」と内心でつぶやくなどコミカルに描かれていた。

アニメ版の最終決戦では、京一や他のライバルたちと共に拓海の勝利を見届けた。

名(迷?)言

  • キレイなクルマだと思わないか・・エボIVはゾクゾクするほどキレイだよ
  • 例えて言うならボクサーの肉体のような機能美だ!!
  • ジョーダンは顔だけにしておいてくれよ、レビンの少年
  • この時代FRなんか乗ってても先がないぜ
  • ハチロクなんかに乗ってる奴ァ、アウト・オブ・眼中。頼まれたってバトルなんかしねえよ!!
  • シミュレーション③じゃなくてもよぉ京一、勝ちゃあ文句ねぇんだろーが勝ちゃあ!!
  • 見せ付けてやるぜ、エボIVの凄さじゃなく・・俺のテクニックの凄さをなぁ!!
  • みとめたくないひとつの事実・・オレの方が・・コーナーでわずかにおそいという事実だ!!
  • オレとエボIVの走りの辞書には、半開(パーシャル)なんて言葉はねぇんだ!!

余談

  • 担当声優の川原和久は舞台やドラマをメインに活動しており(代表作に相棒伊丹憲一などがある)、頭文字Dは川原の数少ないアニメでの出演作の一つである。その中でもゲーム版などを含めると頭文字Dシリーズが声優としての出演回数が一番多い作品である。
  • 中里毅との妙義山のバトルはTVアニメ版ではバトルスタート前から描かれており、バトル方式が通常のカウントダウン方式になっていた(どちらもハイパワーターボ+4WD車でパワーの差は小さいからと思われる。ただし、原作で公表されたスペックで比較するとエボIVの方が馬力は低い)。
  • 原作では説明のみで片付けられた赤城山での啓介のバトルは、OVAの『頭文字D Battle Stage』で短編ながら描かれている。クルマのCG自体は新作であるが、車中の両ドライバーの映像及びセリフは本編からの流用である(※4)。バトル自体は啓介が清次を抜いたところで、『この後も壮絶なバトルが繰り広げられ驚異のコースレコードで幕を閉じた』というテロップと共に終了している。PS2版ゲーム『頭文字D Special Stage』のストーリーモードの一つ「赤城レッドサンズ編」収録の「前哨戦」ではバトルが最後まで描かれており、こちらでは勝敗のポイントになったのはタイヤの使い方だと啓介が説明している。なお、進行役に土屋圭市らを迎えBattle Stageの一部バトルを省略し再編した特別編成の『頭文字D Battle Stageスペシャル』がアニマックスで放送された際は「原作では描かれなかったバトル」としてこのバトルがエンディング前のトリとして採用された。なお、このバトルもアニメ版中里戦と同様にOVA・ゲーム共にハンディキャップ方式では無かった。
  • 評価が大きく分かれる実写版ではドレッドヘアーにバンダナと、まるでジャック・スパロウの様な髪型で登場。こちらではかなりのウザキャラとなっており原作の面影は無い。

※4.清次が台詞・作画共にSecond Stageの対拓海戦、啓介が台詞はSecond Stageで作画は第一期の主に対中里戦からの流用。啓介の作画が第一期からなのはSecond Stageでは対秋山渉(赤城山)戦以外にバトル描写が無く、そのバトルも短く為運転描写が少ない為である。

関連項目

頭文字D ランエボ 須藤京一

いろは坂 エンペラー(頭文字D) アウトオブ眼中

岩城清二…表記ゆれだが原作でもこの名前で誤字された事がある。

コメント

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