概要
群馬県前橋市の赤城山をホームコースとする走り屋チームで、高橋涼介がリーダーを務める。
元々は「赤城の白い彗星」として知られ、群馬県内でもトップクラスの実力の走り屋として知られた高橋涼介が発足させた。
原作最序盤から登場しながらも作中では最速チームの一つとして君臨し、涼介の実弟にしてチームNo.2の高橋啓介と共にエリア最速の名をほしいままにしていた。
作中に登場するチームとしては珍しく明確に一軍と二軍が存在し、一軍はサイドブレーキ使用禁止などの制約がある。
またレッドサンズに所属していることは走り屋にとってある種のステータスらしく、同じ赤城の走り屋である塚本先輩は「俺なんかじゃとても入れてもらえない」「レッドサンズの偽ステッカーを貼る奴までいる」と述べている。
高橋兄弟の実家が高崎市の大きな病院として裕福な事もあり資金が豊富である。
サーキットでの走行会やアマチュア大会に多く出場しており、関東中の遠征ではタイヤや工具などを積んだサポート用のワゴン車を数台用意している他、十人程の大所帯でバンガローなどを予約している。
また現役の自動車整備士も数名所属しており、彼らが勤めていると思われる整備工場のピットを借りている場面も描かれた。
以上のように普通の走り屋チームと言うよりはプロのレースチームのような恵まれた環境となっている。
チームの実力は二軍でも充分速いようで、交流戦を挑まれた秋名スピードスターズの練習の際に「二軍でも楽に勝てる」と涼介に陰で言われてしまっていた。
(もっとも、この時点でのスピードスターズは秋名最速こそ名乗ってはいるが『気の合う者同士が集まり楽しく走る同好会』の印象が強かったというのもある)。
当初はレッドサンズとして関東最速プロジェクトを考案しており、いずれは関東エリアを総ナメにするつもりであったが、秋名山で秋名のハチロクこと藤原拓海が表舞台に現れた事で状況が一変する。
秋名山で自分達のパフォーマンスの一つのつもりで開いたスピードスターズとの交流戦で、連載当時の新型車を操る啓介が拓海の10年近く前の旧式車に敗北を喫し、後に弟の仇を取ろうとした涼介も敗れたのである。
拓海の出現は涼介の公道最速プロジェクトに大きな影響を与え、考え方の見直しと後に発足するプロジェクトD誕生のキッカケになった。
その後活動がプロジェクトDメインに移行してからも、チームとしてのレッドサンズは存続しているようではある。
主なメンバー
声優は左側がTVシリーズ、右側は新劇場版でのキャスティング。
メイン
レッドサンズのリーダー。
かつては『赤城の白い彗星』と呼ばれた群馬エリア無敗のカリスマ。
レッドサンズのNo.2で、涼介の実弟。
拓海をもっともライバル視しており、プロジェクトD編では準主人公となる。
遠征先のチームとの交渉を担当するサブリーダーの外報部長。
涼介とは旧知の仲。
比較的遅く加入したメンバーで、啓介を兄貴分として敬愛している。
他のメンバー
- 松本修一
CV:西凜太朗
第二部のプロジェクトD編から登場し、同編において拓海のハチロクを担当する整備士。
新劇場版ではレッドサンズのメンバーとして登場し、そちらではアルテッツァに搭乗している。
温厚な性格で、拓海の良き相談相手にもなった。
- 宮口
CV:高橋良吉
松本と同じく第二部から登場し、プロジェクトDでは啓介のFDを担当する整備士で、長髪で眼鏡をかけている。
宮口という名前はアニメ版のみの設定であるが、EDで「メカニック」「メカ」という表記もされた。
彼も新劇場版ではレッドサンズのメンバーとして登場する。
アニメFinal Stage最終回のEDでプロレーサーになった啓介のFDを整備しており、共にプロチームに入ったと思われる。
余談
拓海の父親でありかつては伝説の走り屋と言われた藤原文太は、藤原とうふ店へ訪れて交流戦参加を頼み込みに来たスピードスターズの池谷浩一郎との会話の中でレッドサンズはもとより高橋兄弟の事も知らない様子であった。
しかしながら「赤城の走り屋は昔から上手い奴が多かった」と語っており赤城山の走り屋はレッドサンズ以前にも強豪揃いだった事が窺える。
またモータースポーツ界でもチームの存在、特に涼介に関しては有名だった様でプロからのスカウトが何度も来ていた。
アニメ版では現役プロレーサーである土屋圭市(電話口での声のみであるが本人役で特別出演。設定はアニメ版が放送された1998年の現役当時とほぼ同じと思われる)も涼介の存在を知っていた。
チームステッカーについて、アニメ版は第一期ではスピードスターズや妙義ナイトキッズと同じくアニメオリジナルデザインだったが、Second Stageから原作準拠のデザインに変更された。
同作から初登場するエンペラーも原作準拠デザインであるが、スピードスターズとナイトキッズはアニメではFinal Stageまで初期デザインのままだった。
さらに新劇場版では再度デザインが一新された。