「勝ちたいと思う心は人間の弱さにつながっていくんだ」
声優 | 中井和哉 |
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搭乗車種 | 日産・フェアレディZ バージョンS(Z33前期) |
ボディカラー | バーニングレッド |
主な外装パーツ | igns製フルエアロ・ホイール※1、BOSS製マフラー・テールランプ※2、フロントウインドウハチマキ(TVアニメ版以外)、Mine's製カーボンエアロミラー(ゲーム版以外※3) |
ナンバー | 湘南301 み 69-556 |
※1.TVアニメ版ではメーカー不明の6スポークホイール。
※2.TVアニメ版では形状は同じだがユーロテール風に。ゲーム版では純正のまま。
※3.収録自体はされているので再現は可能。
概要
神奈川県箱根町の走り屋チーム「チーム・スパイラル」のリーダー。
第二部プロジェクトD編において、ヒルクライムで高橋啓介と対戦する。
代々続く寺の跡取り息子。
走り屋こそしてはいるが行き過ぎた危険走行を監視するため、チームを「峠の自警団」としても率いている。
また富士スピードウェイでのレース経験もあり実力は充分高い。
登場当初はスマートでやや粗野な言動もあったが、再登場した際には性格・見た目ともに若干丸くなり、神奈川勢のチームリーダーでは最も落ち着いた人物となった。プロジェクトDとの初対面でも唯一友好的に接している。
『ゼロ理論』という独自のドライビング理論を提唱しており、要約すると「よくチューニングされたクルマに身を任せ、ドライバーの感情を限りなく無に近づけて、クルマから伝わる情報や感覚を読み取ってそれに応える」という考え方である。車の改造自体も、車がドライバーに乗り方を限定して要求してくる、さも車が意思を持っているような車作りを目指しており、車とドライバーの一体感を高いレベルで実現させていくというもの。
チームでもトップの池田を「ゼロ」、副将の奥山広也を「ゼロ1(ワン)」、坂本順一を「ゼロ2(ツー)」と、ゼロ理論になぞえたナンバリングをしており、ホームページにも公開して広めようとしている。
プロジェクトDとのバトル前にも、参考意見として啓介と藤原拓海に各自の走り屋としての哲学を聞いていた。
その理論の確かさに高橋涼介は「公道最速理論とも多くの共通点がある」とし、走り屋仲間でもあった北条凛も「お前は理屈っぽすぎるがゼロ理論はよく出来ている」と大筋を認めるほどである。
その一方で涼介は「(地元の)安心して走れる環境が整ったクローズドサーキットの影響が強く、公道特有の不測の事態を想定していない」「人間である以上感情を無にするのは不可能」であると指摘、北条凛からも「初心者のギャンブル走りではなく、高いスキルを持つものであれば闘争心はある方がよい」と、部分的には否定されている。
劇中の活躍
以下ネタバレ注意
啓介との七曲りルートでの対戦前でも自分のZの中で瞑想しており、ゼロ理論をもってバトルに臨む。
しかしながら途中で天候は視界不良の濃霧となり、恐怖心でスピードを緩めたい感情とそれを良しとしない感情の矛盾が発生。
さらに事前に中村賢太からの携帯電話への着信で対向車の有無を把握するという公道ならではの策を練っていた啓介が策を成功させて追い抜きを決め、葛藤に陥っていた池田は戦意を喪失して敗北した。
試合後は素晴らしい勝負であったとし、自分とゼロ理論のより一層の成長を心に決める。
箱根エリアにもたびたび出没し、意図的に接触行為を続けていた「死神GT-R」こと北条凛とはサーキット時代に面識があり、作中では啓介戦の直前に遭遇した際にわざとぶつけられてスピンやクラッシュをさせられそうになっている。
啓介戦後に起きた箱根ターンパイクでの涼介と凛の因縁のバトルでは峠の自警団としての責務から彼らを追走。
ブレーキとタイヤが麻痺して暴走する凛のR32の前方に飛び出し、涼介と二人がかりでブレーキングして停止させた。
MFゴースト
事実上のパラレルワールドとしての15年後が描かれたMFゴーストにも登場。
実家の寺の住職だけでなく、小田原市の市議会議員、モータースポーツによる青少年育成を目的とする『ゼロ・アカデミー』の主宰者、更にはMFGの解説者と、八面六臂の活動をしている。
ゼロ・アカデミーにおいては"カミカゼヤンキー"こと相葉瞬を輩出し、メンタル面での課題を指摘しつつMFGを代表するドライバーになることの期待をかけている姿勢をのぞかせる。
第4回大会の第2戦・芦ノ湖GT決勝で解説として登場した。原作では声のみの出演に留まっていたが、アニメ二期にて近影が描かれている。若干ブルドッグ顔になり、髪形も頭文字D原作時代同様に丸められている(アニメ版Fifth Stageにおいては角刈り風味だった)。性格はますます落ち着き、丁寧な語り口でグリップウェイトレシオの解釈について説明していた。
余談
- CVを担当した中井氏は、アニメ版登場に先駆けて2011年稼働を開始したアーケードゲーム『頭文字D ARCADE STAGE 6 AA』でキャスティングされ、約2年後に放送されたアニメ版『頭文字D Fifth Stage』でも引き継がれた。池田は後継作であるMFゴーストにも登場するが、こちらも同氏が演じている。
- 原作では彼のZ33が作中登場の車両で一番年式が新しい車種。また、啓介vs北条豪のバトルをギャラリーをしていた星野好造の発言によるとターボ仕様。これはモデルとなった「Auto Produce BOSS」のデモカーに倣っている(参照)。
- ターボ付なのに関連してか、TVアニメ版でのエンジン音はTVアニメ版頭文字Dと同じくウェッジリンク製作で土屋圭市・ホットバージョンが監修したアニメ版『湾岸ミッドナイト』製作の際に収録した悪魔のZ用のL28改ターボの流用である。
関連項目
トンネルぬけたらスカイブルー…頭文字Dの原点とされる漫画。作中でZ33の先代であるZ32のバトルシーンが描かれている。