解説
スカイラインとしては8代目で、GT-Rグレードとしてはケンメリ以来16年ぶりの復活となった。
モータースポーツレースグループAで勝つために開発され、栄光のハコスカが築き上げた走りのイメージを復活させるために誕生したとされる。
実際に当時の最新技術がこれでもかと詰め込まれており、280馬力というカタログスペックに対し最低でも600馬力の大出力に耐えうるという市販車としては驚異的なRB26DETTエンジンや、「ATTESA E-TS」(アテーサ・イーティーエス)というFRの利点も組み込んだ画期的な電子制御4WDシステムが搭載されていた。
初陣は、1990年に山口県美祢市の「西日本サーキット」(現在はマツダ山口試験場)で行われた開幕戦。
初戦から凄まじい走りを見せ、2台のGT-Rは先代のR31を打ち負かした事のあるフォードシエラ含め、他のマシンを全て周回遅れにさせた、という伝説がある。
この衝撃を受け、ライバルチームは全てこのGT-Rに鞍替え。
最終的にはGT-Rのワンメイクレースになるほどの強さであった。
GT-RのライバルはGT-Rだけである。
グループAが終わるまで、このGT-Rは一戦も落とすことは無かったのである。
再びRの不敗神話が甦ったと言えよう。