プロフィール
概要
阿知賀女子学院高等部1年生。団体戦では大将を務める。倒すべき相手は宮永咲。
かつて学友として遊んだ原村和ともう一度遊ぶために仲間を集め、インターハイに挑戦する。
ポニーテールとジャージ姿が目を引く小柄な少女。実家は和菓子屋(お土産屋)を営んでいる。
キャラクター
山登りが趣味で、頭を使うより体を動かす方が得意(憧曰く「無駄体力」)なスポーツ少女。小学生時代から携帯電話も持たずに山へ出かけていた。ホームの『山』は吉野山であるが、小学校5年生までは祖父と一緒に日本中の山に登山に出かけていた。
活発でサッパリとした性格であり、非常にポジティブでメンタルが強く、天江衣との練習試合でも心を折られず、インターハイ2回戦は穏乃の粘り強さでオーラスに大逆転を果たした。またその後晴絵に叱られたメンバーの暗い雰囲気を掻き消すように「ラーメン食べたい!」と提案し、場を和ませるなど、落ち着いた人物の多い阿知賀女子のムードメーカーのようだ。
それでいて、砕けた態度で接するのは親友である憧や和くらいのもので、目上や年上の人物に対しては例外なく敬語を使う。他校の生徒に対しては同い年の淡に対しても「さん」付けで呼び、熊倉トシとのやり取りで見られたように慌てていても一礼は忘れないなど、登場人物の中でも屈指の礼儀正しさを誇る。
ちなみに、アニメ版では次回予告において「どこに東京見物に行くか?」という話題になった際真っ先に秋葉原を挙げている。山登りや麻雀のみならず、意外と多趣味なのかもしれない。
阿知賀女子のこれまで
小学6年生になって転校してきた和との共通の趣味が麻雀と偶然知り、幼馴染の憧と一緒になって「阿知賀こども麻雀クラブ」に和を招待した。そこで当時大学生の赤土晴絵・1年先輩(当時中1)の松実玄らと楽しい時間を過ごす。しかし先生役の晴絵が実業団行きでいなくなってクラブが閉鎖されるのを皮切りに、中学進学では憧が阿太峰中学校へ進み、阿知賀女子中等部2年生の初めには和も親の仕事の関係で長野県の高遠原中学へ転校。皆が離れ離れになってしまった。
その後は麻雀から離れていたが、中3の夏にインターミドルチャンピオンになった和をテレビで見たのをきっかけに、麻雀大会の舞台で和と相見えることを決意。
まずは玄・憧と3人で麻雀同好会を結成し、その後玄の姉松実宥・松実姉妹の知人の鷺森灼が誘いに乗ったことでメンバーが揃い麻雀部に格上げ。そして一度は社会人選手になったものの、母体企業の営業不振からクラブチームが廃部の憂き目に遭い、阿知賀に帰ってきた晴絵を指導者に据え、穏乃は和と遊ぶためにインターハイへの道を歩み出した。
服装
腰まで伸ばしたジャージの下はそのまま生脚であり、はいてないように見える。小学生の時から素足にスニーカーで、校内では素足に上履きで通している。
またつけてない疑惑もあるために読者からは裸ジャージと認識されている。そのためアングルが少し不埒なものになるだけでR-18タグのお世話になってしまう。
なおこのジャージは小学6年の時から同じデザインのもので、ノースリーブのものを着ていることもある。
見る機会こそ少ないが、単行本1巻の表紙や全国大会前のエピソードでは阿知賀女子学院の制服姿も見せている。また準決勝でもジャージ姿で飛び出そうとしたところを憧に注意され、制服に着替え直し(乙女モード?)ている。
本編の第103局(阿知賀編の第13局)の『再会』にて、小林立絵の阿知賀女子学院の面々が登場。この時の穏乃も完全にはいてない様子で可愛らしいおしりがジャージの下から見えていた。流石に本家は格が違う。
衣装チェンジ
インターハイ準決勝の大将戦に挑む穏乃が(何故か)憧の提案で着ている服を交換することに。二人の身長差(10cm)からして憧の絶対領域が大変なことになりそうだが、果たして大丈夫なのだろうか?
ちなみに阿知賀編単行本のカバー裏で小学生時代の穏乃と和が衣装を交換していたこともあるため、ひょっとしたら奈良では日常的なことなのかも知れない。
麻雀
決まったスタイルは持っていないものの、牌山の深いところを支配し、その箇所で発動する他家の能力を妨害・無効化するという能力を持つ。発動条件こそあるが、牌山の位置が深ければ深いほどに、対戦者という山が高ければ高いほどに、穏乃の支配は揺るぎないものになる。
と普通なら確実に和了することが出来るはずの能力を阻止している。そしてこれはサイの目が何であろうと常に牌山の最奥に位置する海底牌・嶺上牌に対しては最大の効果を発揮するため、衣はこの能力によって終盤ほとんど海底牌をさらうことを許してもらえなかったと述懐しており、宮永咲に「しずのを前に峰の上で花は咲くだろうか?」と嶺上開花が出来なくなる可能性を示唆した。
支配された相手は巨大な存在(船Q曰く「深い山の主」・衣曰く「深山幽谷の化身」)に見られながら霧の濃い山奥を彷徨うような気分になり、支配中の穏乃の様相は蔵王権現のように表現されていた。