CV:茅野愛衣
概要
『ソードアート・オンライン』第四部「アリシゼーション」編のヒロイン。19歳。
ユージオの幼馴染アリス・ツーベルクが、アドミニストレータによって『シンセサイズの秘儀』を施され整合騎士になった姿で青いドレスに黄金の鎧を着用している(原作11巻での初出時のみ鎧が白)
騎士としては30番目と着任して間もないが、格付けは第三位の上位騎士。
特に神聖術の腕は整合騎士の中では一番であり、神聖術を応用した武装完全支配術の威力は第二位のファナティオを上回る。そのため、ベルクーリを除けば実質最強と呼べるが、ベルクーリとは戦場での経験や心意力に大きな差があり、高い壁となっている。
※Web版では整合騎士の人数の違いから番号は30ではなく50番であった。
きれいなダクネスなどと放言する咎人は禁忌目録抵触により連行します。いいですね?
人物
凛々しくも苛烈な性格で舌鋒鋭い毒舌家。そのため、出会ってすぐの頃のキリトは「相性が悪そう」と苦手意識を感じていた。
生真面目で頑固者なため自他共に厳しいが、逆に身内への面倒見はとても良く、特に弟子であるエルドリエからは強く慕われている。
家族に対しても同様で、整合騎士になる前の記憶を失ってはいるが父母や妹のセルカへの愛情は本物。妹以外にはクールな態度でいることが多いが、本当は不器用なだけでとても優しく愛情深い性格である。
物語が進むとともに性格が丸くなるが、故郷のルーリッド村に戻った頃はユージオが命を落とし、キリトが言葉と感情を失ってまで守ったものに、どれだけの意味や価値が有ったのか答えを出せず、戦うことに迷いが生まれていた。
その後、北の山脈から進攻してきたゴブリン達から、ルーリッド村を守るために戦うことを決めたことで迷いを振り切り、キリトとユージオが救った世界を今度は自分が守るために東の大門に集まっていた人界軍と合流した。
能力
剣の腕は作中ではトップクラスであり、速さと鋭さを両立した重い一撃が特徴。
その剣筋はキリトですら歯が立たず、後にはGM装備のスーパーアカウントとすら互角にやりあっている。
神聖術も天才的でアドミニストレータの後継者と目されており、彼女をもって整合騎士団は完成するとされる(その才から、アドミニストレータは機が熟したらアリスの体を乗っ取る予定であった)
神器『金木犀の剣』
アリスの振るう黄金の剣。詳細は当該記事を参照。
飛竜『雨縁』
アリスの飛竜。エルドリエの飛竜『滝刳』とは兄弟。
アリスに非常に懐いており、ガブリエルに攻撃された際、駆けつけたキリトに卵の状態まで還元された。
劇中の活躍
アリシゼーション編
初登場時は冷酷な態度で一行を困惑させるが、これはシンセサイズによって「アリス・ツーベルク」としての記憶を失い整合騎士として新たな人格が形成されたため。
とはいえ、過去の記憶の断片を時折思い出しており、キリトと一時行動を共にした際に彼からルーリッド村のこと、かつての自分のこと、そしてアドミニストレータの悪行について聞いたことから公理教会への反逆を決断、右目の封印を破ったことでラースが待ち望んだ人工知性『A.L.I.C.E.』となった。
キリトとユージオと共にアドミニストレータと対峙するが、UWのシステムを掌握する彼女には敵わず途中で倒れ、目が覚めたときに目にした光景は突然倒れこんだ隻腕のキリトの姿だった。
また、分離されていた「アリス・ツーベルク」としてのデータはユージオの死と同時に消滅してしまったため、過去の記憶を取り戻すことは永久に不可能になった。
『War of Underworld』
ベルクーリの提言でアドミニストレータを欠いた公理教会の立て直しに奔走するが、アドミニストレータを討ったキリトを粛清すべしとする意見が出始めたことから彼を連れてカセドラルから出奔、ルーリッドに帰り村はずれに建てた丸太小屋でキリトの介護をしながら半年を過ごす。
この間、戦いから離れたことや妹セルカ・ツーベルク、そしてキリトの世話を通じて性格がかなり柔らかくなっていき、それまで押さえ込まれていた健気さや精神的な弱さを見せるようになる。同時にアドミニストレータの元にいた頃は何も考えないで只守るべきとしていた人界の秩序の実態(ダークテリトリーの侵攻に興味を示さず、都合の良い時だけ罪人の自分にへつらう醜悪な村人達)を目の当たりにして、自分達が守ろうとしたものが本当は守る価値などないものだと思い始め、剣技さえも曇らせていた。ダークテリトリーの軍勢がルーリッドの村にも攻めてきた時には禁忌目録と帝国基本法に諾々と従い(父とセルカだけは間違いだと分かっていた)今度は自分がダークテリトリーの軍勢を招いたと罵倒する身勝手さに一度は本気で人界そのものに愛想が尽き、キリトと家族、丸太小屋作りを手伝ってくれたガリッタだけ連れて村を見捨てようとも考えた。
しかし、感情を失っても戦おうとするキリトの姿を思い出して自分の求めるもののために戦うことを決意。失われた右目が復活してダークテリトリー軍を撃退した後にキリトを連れて人界軍に合流、後方に配属されていたロニエとティーゼにキリトの世話を任せ、前線に出る。
シンセサイズの影響で幼少期の自分をまるで別人のように感じていたが、大戦時の天幕にてロニエとティーゼを前に心意を使い、一時的に空色ワンピース・白エプロンのかつての姿を取り戻した。
これをきっかけに「アリス・ツーベルク」は確かにかつての自分だったと受け入れることとなる。
戦場ではファナティオに「真の神の力」と言わしめるほどの超大規模神聖術を発動させ、戦況を大きく変えたが、これによりガブリエル・ミラーに捕捉されてしまうことになる。
現実世界
すべてが終わった後、機械の体を得て現実世界へとログアウト。
イチエモン、ニエモンに続くエレクトロアクティブ・マッスルド・オペレーティブ・マシーン3号機。なので、恐らく《サンエモン》
本人の希望で帰還者学校の制服を着用している(始めはアンダーワールドにいた頃と同じ金色の鎧を希望していた。通学は実現していない)
世界初の真性人工知能として世間の注目を浚い、マスコミの心無い質問に対しては毅然とした態度で応対した。
フラクトライトの存在が明るみに出たことで宗教をはじめあらゆる分野に激震を与えることになった。
3E.M.O.Mのマシンボディそれ自体がインターネット端末であるため、パソコンやVRインターフェースを介さずに仮想世界へのダイブ、メールの送受信、ボイスチャットやGPSトラッキングに加えネットワークに繋がっている家電の遠隔操作も可能。ちなみに家庭用100V電源での充電式。
慣れないリアルワールドでの生活に疲れつつあったが、後にキリトとアスナとともにわずか時間ながらも200年後のアンダーワールドへ一時帰還する。
なお、文章ではモーターの駆動音や皮膚素材などいかにもロボロボしい外見になっているが、挿絵やアニメ版では仮想空間内と全く変わらない姿で描かれている(一応OPではアップになるとカメラアイとして描かれている)。
ユナイタル・リング編
ALOではアンダーワールド同様に飛竜に乗るべく、竜騎士になれるケットシーを選択。ネコミミとシッポが付いてなんだかネコカワイイ姿となり、一部ではにゃりす様と呼ばれたり呼ばれなかったりしている。
装備は形状こそ異なるものの、青いドレスに金色の鎧と剣という配色はそのまま。
リアルワールドに来て約3か月で学習を進め、英単語の意味も理解できるようになっているが「ゲーム」や「(ゲーム用語としての)狩り」といった概念には未だ馴染めておらず、ログイン早々不意打ちしてきたPK集団を圧倒した挙句説教して一部で伝説化した模様。
URに転移後は6時間の猶予期間の後に全防具が装備が使用不能に。
アスナ・リーファ と共に《アマネ草の荒布の服》(白ワンピ)を作成してパン一を晒すことだけは防いだ。
リズベットとの合流後はやはり青地の服に金色の鎧、バスタードソードで装備を整えている。
人間関係
エルドリエの師匠であり、彼からは「アリス様」と呼ばれ尊崇されている。彼に対しては素っ気なく振舞うものの、本心では大切に思っている。
エルドリエ曰く、ふとした時に見せる嫋やかで儚いその姿こそが彼女の本当のアリスとのことで、彼はそんな彼女を「あらゆる逆風に毅然と頭をもたげながらも今にも折れてしまいそうな水晶の花」とも表現していた。
騎士団長ベルクーリのことは小父様と呼び慕っている。
副団長ファナティオとは、容姿やベルクーリとの関係性もあってあまり関係は良くなかったが、後に打ち解けた。
キリトのことは当初こそ罪人であったが、カセドラルでの戦いで本来の自分を教えてくれた経緯で共闘。廃人となった彼の世話をする内にキリトに惹かれていき、現実世界の会見では『愛している』と公言し、一歩引いた姿勢のリーファやシノンと異なり全く諦めていない。
キリトの仲間達との関係は基本的に良好だが、アスナとだけは出会い頭に剣を交えて互いにキリトが自分のだと公言して以来、実力や美貌は認め合っても犬猿の仲。
包容力があり他人と争わない性格だが独占欲の強いアスナと、愛情深く面倒見は良いが苛烈で攻撃的なアリスでは、相性が最悪と言っても良い。
実質的な居候先であるラース関係者である神代凛子には「博士」と敬意を払うが、菊岡誠二郎と比嘉健は苗字で呼び捨てにしている。
ゲーム版
アニメ化に先駆けて各世界線に先行登場。CVがついたのもこちらが先である。
ホロウ・リアリゼーション
DLC第3章「神に抗いし者」にて初登場。
魔物退治の任務の途中で突如アイングラウンドの世界に飛ばされてしまう。
生粋の仮想世界の住人たる彼女にとっては異世界召喚も同然の状態であり、慣れない横文字や異世界の法則(ゲームシステム)に四苦八苦していたところをキリトに保護され、アンダーワールドへの帰還方法を求めてしばしアイングラウンドに留まることになる。
フェイタル・バレット
…はずだったが、今度は世紀末の荒廃した地球へとたらい回しにされてしまう。
しかしSBCグロッケン崩壊の危機に対し、騎士として無辜の民を守るべく自身は二の次で協力を申し出てくれる。
なんかもうどこぞの独立部隊でもやってけるんじゃないかな。
今回は白い軍服「ワンダーサーコート」を着用。これまでの青系の女騎士からガラリと印象が変わっている。
装備はUSAS-12っぽいショットガンと中量クリティカル型の光剣。
後者は仲間キャラクターで唯一の6番カラー(金色)であり、さらに専用スキル「天穿華」を保有している(アリスの依頼をこなすことで主人公も習得可。ショットガンも同カテゴリの中では本作で唯一のフルオートタイプであり強力…なのだが、現実では変t(ry。なぜこんなものを選んだかはステイシア様でもご存知ないだろう…)。
その他のスキルも攻撃力上昇やスーパーアーマー付与の自己バフなどアサルトロールらしい脳筋仕様となっている。
そして隠しエピローグにてあの男の暗躍が発覚。
ユージオの様子といい、アンダーワールドの安否が心配される。
アリシゼーション・リコリス
前2作のことは一切触れられず、完全初対面の様相。起点となるHRでの登場がサブイベントだったので出会いがなかったことになったのかもしれない一方、ユージオが過去の面識を可能性をほのめかす場面もあるため、公式の回答が待たれる。
本作では名実ともにメインヒロイン。仲間リストの席順も上から3番目とアスナより上。
世界線分岐以降は他者をその意に反して従わせることに強い抵抗感を覚えるようになり、調査に出向いた際などには可能な限り整合騎士としての身分を隠して行動するようになる。
ゲーム上ではver1.10時点で衣防具スキンを変更できる唯一の整合騎士。
…なのだが、逆に武器スキンを変えるとフィニッシュアーツそのものを発動できない一人。刀身が分解される、つまり専用アニメーションになってるせいだろうか?
その代わり見た目さえ金木犀の剣であればいいので外見変更設定をすればよいのだが、せっかくのスキンが実質利用不可能というアリスファンであればあるほど残念な仕様となっている。
…だったが、CUBE第二弾でエフェクト付きの真紅の金木犀の剣【熾烈】verが実装され、こちらでリリースリコレクションを発動可能になった。設定上は多くの生命力を取り込んだことで赤く染まったというもの。
千年の黄昏
番外編たる本作でもやはり任務中で突如ALOに飛ばされてしまう。
HR以上に状況を理解できておらず、混乱からシルバー・クロウをダークテリトリーの勢力と勘違いし撤退に追い込む程に叩きのめしてしまった。
冷静さを取り戻した後はひとまずネガビュ&黒の剣士合同チームに保護されることになる。
……が、データベースを覗くと恐ろしい事実が明らかになる。
このアリスは比喩的な意味での異世界=仮想世界内の移動ではなく、本物の並行世界に存在するアンダーワールドから正真正銘の異世界転移してしまった事が発覚。
転移元の世界は大丈夫だろうか?
他作品出演
2022年8月のSAOとのコラボイベント第2弾で、ユージオと共に参戦。
魔鏡技は「【金木犀】エンハンス・アーマメント」。
余談
「金髪碧眼で宝剣を携えるドレスで重鎧の高潔な女騎士」という属性からどこぞの騎士王を連想する者は少なくなかったが、Type-moon15周年記念企画のイラストでその騎士王とまさかのツーショットが実現している。
奈須きのこにはデビュー直後にすき焼きをおごってもらった縁である。
ちなみに作者によるとコンセプトとして、「多くの作品で洗脳されたキャラが味方になる際は、洗脳前の人格に戻るけど、その洗脳後であった人格はどうなるの?」というものである。
Pixivにはこんなパロもあったりする。
関連イラスト
眼帯ver
初出時ver
関連タグ
サブキャラクターは作中設定の各記事、及び各作品の個別記事を参照。
ネタタグやカップリングはキャラクターの個別記事及び下記のカップリング一覧を参照。
アリス・ツーベルク ソードアート・オンライン SAO 異世界召喚 金髪碧眼
作中設定 | SAO ALO GGO オーディナル・スケール アンダーワールド SA:O ナーヴギア |
---|---|
主人公 | キリト アスナ |
ヒロイン | ユイ シリカ リズベット リーファ シノン アリス ユウキ サチ |
キリトの仲間たち | ユージオ クライン エギル |
原作主要人物 | アルゴ キバオウ エイジ ユナ ロニエ ティーゼ 菊岡誠二郎 |
敵役 | PoH 茅場晶彦 須郷伸之 死銃 重村徹大 アドミニストレータ ガブリエル |
スピンオフ主要人物 | ルクス レン ナユタ |
ゲーム主要人物 | ストレア フィリア レイン セブン プレミア 主人公(SAO) レイ クレハ ツェリスカ イツキ ペルソナ・ヴァベル |
その他主要人物 | 主人公(SAO) シャム コハル エリス エリシュカ ミスト |
イラスト関連 | abec 猫猫猫 黒星紅白 ぎん太 |
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