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SAO

えすえーおー

電撃文庫のライトノベル「ソードアート・オンライン」、及び作中の舞台となる架空のMMORPGの略称。本記事では作中作としてのSAOを解説する。
目次 [非表示]

「これは、ゲームであっても、遊びではない」

                     ――茅場晶彦


前EP(P)1~2巻次EP
SAO(P)ALO
TBIMGO

概要編集

作品としてのSAOはソードアート・オンライン本記事を参照。

完全なる仮想世界を構築する「ナーヴギア」の性能を生かした、世界初のVRMMORPG

浮遊城アインクラッドを舞台とし、各階層にいるモンスターを倒して全100層の攻略を目指す。


13歳以上推奨(商業版第1巻ではナーヴギア自体が13歳以下使用禁止)というレイティングが存在したが、守られなかった例は少なからず存在している。


その実態は茅場晶彦の「真の異世界の創造」という渇望を具現化するための狂気のソフトウェアであり、正式サービス開始と同時にクリアしなければログアウト不可能・ゲーム中の死が現実での死に直結するというデスゲームと化してしまった。

そのため、高い実力を持ったプレイヤー達が「攻略組」としてゲーム攻略を目指していく。

劇中ではある理由により予想より早い75層でのクリアに成功するが、「ホロウ・フラグメント」を始めとする各種ゲーム予定通り100層までの攻略を目指す事も少なくない。


ゲームシステム編集

自らの体を動かし戦うというナーヴギアのシステムを最大限体感させるべく魔法の要素は廃しており、プレイヤーは「ソードスキル」という必殺技とそれを扱うための無数の武器類を駆使して戦う。

場合によってはモンスターを自らの使い魔とする事もでき、そのサポートを受けつつ戦う通称「ビーストテイマー」もいる。


しかしながらSAOP以降はチャクラムなどの投擲武器や、挑発などの魔法“のような”効果を持ったスキルも登場、各ゲーム版の世界線では例外中の例外が登場することもある。


直接戦闘に関係ないスキルには鍛冶や釣り、料理なども存在。

また結婚システムもあり、結婚したプレイヤー同士はアイテムストレージが統合、共有化されるなどのメリットを得られる。

このように、ゲーム内で「生活」できるのも大きな特徴となっている。


クリア後は全データが消去されているものの、プレイヤー個人のセーブデータはナーヴギアのローカルメモリーにあるため残っており、ALOなどに引き継ぐ事が可能。(スクリーンショットなどがどうなっているのかは不明だが、ALOが舞台のゲーム版ではクリア後に閲覧できていたことを示唆する内容がある)


世界観編集

アインクラッドの記事を参照。


コンセプトアート風イラスト編集

浮遊城アインクラッド天空の巨城

SAO - AINCRADアインクラッド描いてみた


主要人物編集

「俺の命は君のものだ、アスナ。だから君のために使う」

黒の剣士

CV:松岡禎丞

本作の主人公。「黒の剣士」という二つ名を持つ。ソードアート・オンライン(SAO)において、トップクラスの実力の持ち主。他者との馴れ合いを好まず、主にソロプレイでゲーム攻略をしている。


「たとえ怪物に負けて死んでも、このゲーム……この世界には負けたくない」

センシティブな作品

CV:戸松遥

本作のヒロイン。最強クラスのギルド『血盟騎士団』の副団長で「閃光」の二つ名を持つ細剣使い。ある出来事をきっかけにキリトに興味を持ち始める。


「竜使いシリカなんて呼ばれて、いい気になって……」

小さな恋心

CV:日高里菜

ビーストテイマーの少女。使い魔のピナと共に行動する。第35層でモンスターに襲われた際キリトに助けられた。

イラストの女の子がシリカ、肩に乗っているのがピナである。


「暖かい……あたしもキリトも、仮想世界のデータなのに」

頑張れリズベット!

CV:高垣彩陽

鍛冶屋を営んでいる少女で、親友のアスナの細剣「ランベントライト」やキリトの片手剣「ダークリパルサー」を鍛えた。


「パパ……ママ……。ぜんぶ、思い出したよ……」

ユイちゃん

CV:伊藤かな恵

第22層の森に倒れていた幼い少女。その場に居合わせたキリトとアスナに保護された。


「おめぇは生きろよ!最後まで生きろよ!生きてくれ!」

クライン

CV:平田広明

正規版SAOでキリトが最初に出会ったプレイヤー。ギルド「風林火山」のリーダーで、メンバーを一人たりとも死なせていない優秀な刀使い。


「回復するまで、俺達が支えるぜ!!」

てめぇの顔も見飽きたぜ!

CV:安元洋貴

第1層からフロアボス攻略戦に参加している斧使い。ゲーム攻略の合間を縫って商人をしている。


「ねえ、キリト。一緒にどっか逃げよ」

ソードアートオンライン落書き

CV:早見沙織

キリトが第20層で出会ったギルド「月夜の黒猫団」のメンバー。ソロプレイヤーだったキリトを他のメンバーと共に黒猫団に誘った。


「欲しければ、剣で――〈二刀流〉で奪い給え」

団長

CV:大川透

ゲーム中最強ギルドの一角「血盟騎士団(略称KoB)」の団長を務める、桁外れの防御力を誇る最強クラスのプレイヤー。


PoH

CV:小山剛志

SAO最悪のプレイヤー・キラー。冷酷で狂気的な思考を持った殺人鬼。


メガネだったら嬉しい

CV:山寺宏一

仮想世界の始まりの男にして、SAOシリーズ全ての元凶たるマッドサイエンティスト


各編登場キャラクター編集

はじまりの日編集

  • コペル

アニメ未登場(第1期1~2話の間の出来事)。はじまりの街を飛び出したキリトが出会った元ベータテスター。


プログレッシブ編編集

SAOPを参照。


赤鼻のトナカイ編集

キリトが一時的に身を寄せていた小規模ギルド。


ホープフル・チャント編集

  • ノーチラス(Nautilus) / 後沢鋭二

CV:井上芳雄

KoB団員。数年後、意外な形でアスナの前に再びその姿を現す。


  • ユナ(Yuna) / 重村悠那

CV:神田沙也加

ホープフル・チャント当時は数少ない《吟唱》スキル持ちのプレイヤー。ファンが増えつつある。


  • ねじり鉢巻の巨漢

ノーチラス、ユナとともに遭難者の救出に参加した風林火山メンバー。カルーと思われる。


  • 痩せぎすな刺股使い

ノーチラス、ユナとともに遭難者の救出に参加した風林火山メンバー。オブトラと思われる。


黒の剣士編集

CV:豊口めぐみ

犯罪者ギルド<<タイタンズハンド>>の女リーダー。


圏内事件編集

  • シュミット(Schmitt)

CV:加藤将之

元《黄金林檎》所属、現《聖竜連合》ディフェンダー隊リーダー。耐久力は攻略組でも最堅クラス。


ヨルコ

CV:山本希望

元《黄金林檎》メンバー。


  • カインズ(Caynz)

CV:川島得愛

元《黄金林檎》メンバー。絶対安全なはずの圏内で白昼堂々と殺害され、事件の発端となる。


  • グリムロック(Grimlock)

CV:成田剣

元《黄金林檎》メンバー。


  • グリセルダ(Griselda) / ユウコ

元《黄金林檎》メンバー。故人。


CV:保志総一朗

ラフィン・コフィン幹部。犯人の依頼で関係者の始末に現れる。通称赤眼のザザ。


CV:逢坂良太

ラフィン・コフィン幹部。犯人の依頼で関係者の始末に現れる。


第1巻前半編集

CV:遊佐浩二

アスナの護衛を務めるKoB団員。ある意味ではキリトとアスナの恋のキューピッド(笑)である。状況はとても笑えるものではなかったが。


  • カルー(Carrou)

風林火山メンバー。赤い武者鎧を着用し幅広の剣を使うねじり鉢巻の巨漢。


  • オブトラ(Obtra)

風林火山メンバー。逆だった茶髪と形相が特徴の痩せぎすな刺股使い。


  • アクト(Act)

風林火山メンバー。上半身に紺色の重鎧と緑の襷を着用した黒髪で顎髭の槍使い。


  • トーラス(Taurus)

風林火山メンバー。全身を重装備で固め、メイスと武田菱入りの赤い大盾を構える青年。


  • ジャン・ウー(JanWoo)

風林火山メンバー。赤い腹当を着用し小型の盾を構えたバンダナと口髭の片手剣使い。


  • コーバッツ

CV:稲田徹

アインクラッド解放軍の中佐でキバオウの配下。


朝霧の少女編集

  • サーシャ(Sasha)

CV:藤井京子

第1層で孤児院を営む女性。当初は攻略組志望だったが、SAO事件に巻き込まれた年少プレイヤー(※R-13のレーティングを守らなかった子ども達)を放っておけずに彼らの保護を決意した。


  • シンカー(Thinker)

CV:水島大宙

《アインクラッド解放軍(ALF)》リーダー。現実では日本最大のネットゲーム総合情報サイト「MMOトゥデイ」の管理人で、当初ギルドもその名前だったがキバオウに乗っ取られる。間違っても無能ではない、むしろ有能。しかし、ギルド運営とwebサイトの管理では求められる資質も手法も全く異なっていたのだろう。クローバーズ・リグレットでは本来の職に戻り精力的に活動している姿が見られる。


  • ユリエール(Yulier)

CV:白石涼子

シンカーの副官。キバオウに嵌められたシンカーの救助をキリトたちに依頼する。怜悧で長身な大人の女性であり、作中でも美少女のアスナが羨望の眼差しで見つめるほど。帰還後に現実でシンカーと入籍。


第1巻終盤編集

CV:斎藤志郎

一般人代表。ネットワーク運営企業の保安部長で、SAOの回線保守の責任者だった。自分の仕事を確認すべくログインしたら巻き込まれた不幸な人。半ば心が疲れていたキリトとアスナに後方でゲームクリアを待つ人がいるという事実を思い出させた。


用語編集

  • 圏内

正式名称「アンチクリミナルコード有効圏内」。

プレイヤー達の生活圏である主街地の事で、あらゆるダメージが無効化され(つまり死ぬ事はない)、盗みなどの犯罪行為も行えない安全圏。ただし完璧ではなく、抜け道もいくつか存在する(ベータテスト時はシステムの穴を突いた嫌がらせ行為には即座にパッチで対策が為されていたことが語られているが、デスゲーム開始後は人の手を離れたためか以後に発見された抜け穴はゲームバランスに関わるもの以外は全て放置されていたようである)。


  • デュエル

プレイヤー同士による1VS1の決闘

強攻撃の一撃ヒットもしくはHP半減で勝敗が決まる「初撃決着モード」、HPが半減した時点で勝敗が決する「半減決着モード」、どちらかのHPが0になるまで戦う「完全決着モード」の3種類が存在する。この最中はたとえ圏内であっても攻撃によってお互いのHPを減らす(つまり殺す)事ができる。

「半減」の場合もHPが50%に達した時点で強制終了とはならず、HP減少→現在HPが50%以下→終了という仕様であり、50%近くまで削ってから強攻撃で即死させる行為も(今のところの描写では未遂だが)見られた。語られてはいないが上記の仕様上「初撃」でも同じことができる可能性がある。


  • オレンジプレイヤー

盗みや傷害、あるいはPKといったシステム上の犯罪を行ったプレイヤー。カーソルが緑からオレンジに変化するのが名前の由来。圏内に事実上立ち入れないなどさまざまなペナルティが課せられ、カルマを回復するためのクエストをクリアしない限り解除されない(=逆に言えば下記のようにどれだけPKを繰り返しても問題のクエストさえこなせば何事もなかったかのように圏内に復帰できる)。

オレンジプレイヤーを攻撃したグリーンがオレンジ化することはない。またグリーンの犯罪組織幹部がオレンジの手駒を率いているケースも散見される。


  • レッドプレイヤー

積極的にPKを行うオレンジプレイヤーの自称、通称。システム的な定義はない。

「してはいけないことはシステム的に禁止されている。PKはそれに含まれないのでしてもよい」という思想のもとに先鋭化し、殺人ギルド「ラフィン・コフィン」が最初に宣言した。

一般的には恐怖の対象であるが、グリムロックのような特定の者に殺意を抱いたプレイヤーが汚れ仕事を依頼する場合もある。

犯罪防止コード圏内でPK行為をする方法を多数開発するなど彼らによる犠牲は止まるところを知らず、最終的に「ラフコフ」は攻略組の主力によって壊滅させられた。


  • カーディナルシステム

人間のメンテナンスを不要とするエラーチェックおよびゲームバランサー機構。ゲーム内での不具合やシステムの穴を付いた不正行為はこれによりほぼ完封され、ゲームバランスを崩壊させる恐れのある裏技的な手法などが発見された場合も即座に修正される。

ただし上記のようにシステムの穴を突いた嫌がらせ行為・PK行為には対応していない。


  • ビーター

ベータテスト出身のプレイヤーを貶めて言う蔑称。「ベータテスター上がりのチーター(不正行為者)」を縮めた造語で、ベータテストで培った経験と知識を独占する利己的なプレイヤーを指す。

あくまで「ベータテストを経験して得た一般プレイヤーが知りえない情報を開示せず(その結果一般ユーザーが死亡しても構わずに)自己の利益を追求する」行為をチート行為にたとえた物であり、ベータテストそのものをチート行為呼ばわりしているわけではない。

ただしこの蔑称の発端となったキリト自身はあくまで攻略隊を率いていた人物がテスト時の情報と異なる攻撃パターンにより死亡し、(ベータ時に上層で経験済みだったことで)差し替えられていたスキルに対応できたキリトと情報提供者であるアルゴに対して故意に嘘の情報を流した疑惑の目が向けられ、他のベータテスターまでも吊し上げられかねない事態になったため自分で全責任を引き受けるべくわざと悪人面をして見せたものであり、自身の生存のためすべてを置き去りにしたことに対しては負い目を感じていた。

エギルはこのことに関して「最初の一か月で死者が2000人に上ったのはテスターが生存に必要な情報を秘匿したためではなくゲーム慣れ故に引き際を誤ったため」との見解を示している。また実際にはベータテスト時の攻略情報はアルゴを通じて無償提供されていた。コミック版ではテスト時から仕様変更された点によって撤退を余儀なくされた、もしくは仲間が死亡した元テスターからのアルゴへのメッセージも示されている。


  • 結婚

SAOにおいては「当事者同士の全データ共有」。具体的には相互にステータスを常時閲覧でき、アイテムストレージ及び所持コルが統合される。

しかし裏切りや詐欺が横行するデスゲームSAOでは非常に危険な行為でもある(ステータスが見えるということは弱点を晒すようなもの。また死別した場合はアイテム欄共有が解除された上で全アイテムが残った側に渡るためその目的での殺害も有り得る)のでめどんなに仲が良くてもここまで至ることは稀。作中でも二組しか登場していない。

離婚する場合は自動等価もしくはパーセンテージ配分、交互にアイテムを選択しての等価もしくはパーセンテージ配分によって成立する。アイテムをすべて手放せば無条件かつ一方的に成立する(そんなことをすれば何もできないが)。


  • 倫理コード解除設定

年齢制限に関わるものと推測されるコードだが、なぜか13才以上対象にもかかわらずプレイヤーが任意に解除できる。具体的にはR-18な行いができるようになる。一応オプションの奥深くにひっそりと存在するものだが。

なお、通常時は性欲もナーヴギアによってカットされていると思われる。

アニメ版ではアスナ脱衣後の説明シーンが省かれてそのまま事後シーンに突入しておりわかりにくい。


ちなみにweb版16.5話では行為自体とともにコードやアバター造形の詳細が描かれていた。それによると「αテスト当初はアバターにアソコの造形は不要なものとして存在しなかったが、男性テスター全員が違和感に耐えきれなかったためβ版以降は感触のあるものが追加された」という経緯が語られている。



  • ホロウ・エリア

詳細はホロウ・フラグメントを参照。


主要ギルド編集



現実が物語に追いつく編集

2024年11月7日14時55分、作品内で一人の少年によりこのデスゲームがクリアされた。そしてついに現実世界がその時間に追いついた

これを記念し、YouTubeではアニメ内でクリアした時間が現実時間と一致するようにアニメ第1期第1クールの一挙放送が行われ、国内外から5万人以上のファンがクリアの瞬間を見届けた



SAO編関連タグ編集


この他、(我々の現実世界における)ゲーム版はSAO本編が75層で終わらなかったif設定のものと完全な別時間軸のものがある。

インフィニティ・モーメント ホロウ・フラグメント Re:ホロウ・フラグメント


コード・レジスタ インテグラル・ファクター メモリー・デフラグ エンドワールド


ザ・ビギニング レプリケーション


関連タグ編集

ソードアート・オンライン SAO 2012年夏アニメ


サブキャラクターは作中設定の各記事、及び各作品の個別記事を参照。

ネタタグやカップリングはキャラクターの個別記事及び下記のカップリング一覧を参照。


他の言語記事編集

SAO

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