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なんでや!なんでディアベルはんを見殺しにしたんや!」


「今日は助けてもろたけれど、ジブンのことはやっぱり認められん。わいはわいのやり方でクリアを目指す」


CV:関智一

概要編集


VRMMORPG《ソードアート・オンライン》に囚われた約1万人のプレイヤーのひとり。

関西弁を話すプレイヤーで、顎のちょび髭ともやっとボールみたいな髪型が特徴。

武器は姿から察するに片手剣と思われる。

ガサツだが馬鹿ではなく、根は話のわかる男。


一応の初登場は原作2巻。ただし本編では直接の出番はなく、クリア後の動向・リアル共に一切不明。主要人物を務めるのは前日談のプログレッシブとなる。

アニメでは第2話(プログレッシブ1巻前半部に相当)に登場。実質ゲストキャラにもかかわらず、公式配信のニコニコ動画では中の人の名演によりかなりの(ネタ)人気を得ることになった。


初登場シーンはディアベルが主催した第1層のボス攻略会議。多くのプレイヤーが死亡したのは元βテスター達が情報の独占をしていたからだと思い込んでおり、会議に参加しているであろうβテスター達に謝罪と賠償を求めた。


エギルの仲裁でその場は収められたものの、その後の第1層フロアボス戦にてボスの攻撃パターンがβテストから変更されていたことが原因でディアベルが戦死。パターンの変更を見抜きディアベルを制止しようとしたキリトを意図的に情報を提供せずディアベルを見殺しにしたとして糾弾、βテスターへの不信感をあらわにして結果的にキリトにビーターを名乗らせるきっかけとなった。


一方原作では、ボス討伐後にキリトを糾弾したのはキバオウと対立する派閥のリーダーであるリンドとそれに便乗したあの男らしき人物となっている。特にリンドは、ディアベルの直接の部下だったためディアベルへの尊敬が強く、第2層以降はディアベルを真似て髪を青く染めていた。


キバオウはキリトがビーターを名乗った真意に気づいていたが、アスナを通じてキリトがフロアボスを倒し、汚れ役まで買って出たことに対して感謝の意を示しつつも、あくまでも自身のやり方を貫くことを宣言し、キリトとは距離を置くことにした。


後の劇場版第二作ではTVアニメ版同様にキバオウが糾弾する一方、あの男も明確に姿を見せて決定的な一言を放ち、背後で計画通りと言わんばかりの笑みを浮かべている。

アスナへの伝言の件はカットされた(キリトが去った後アスナがミトと会話するシーンが挿入された都合もある)。


プログレッシブでの活躍編集

その後は攻略組のギルド《アインクラッド解放隊(ALS)》を率いて、リンド率いる《ドラゴンナイツ・ブリゲード(DKB)》と初期の攻略組の二大派閥を形成。攻略方針の違いから両派閥は対立しながらもアインクラッドの攻略を進めていく。

しかしながらALSには煽動PK集団のスパイが紛れ込んでおり、DKBと武力衝突寸前の事態に陥ったり、ギルド内の強硬派を抑えきれずにレアアイテム(ただのレアアイテムではなく、ギルド間の微妙な関係を崩壊させかねない強力な代物)目当ての抜け駆けでボス攻略

を行うことを承認するなど、彼らの悪意に振り回されているフシが見られる。そして…


冥き夕闇のスケルツォ編集

原作1巻から4巻、第1層から第5層まで一気に話がすっ飛び、それがなくともただでさえ足りない尺の中で原作より出番増加という優遇。

ALSの抜け駆けボス攻略に対する有志の会議に喚問されるも、リーテンのフォローでわざわざ政治的にどうしようもない自身の立場を視聴者とキリトにわかりやすく説明してもらった挙句、口を滑らせたふりをして情報を流してくれた(関係者以外は見ていないので完全にツンデレ)。

遂にはアニメ第一期の頃からカットされ続けてきた「異なる立場にいながら、実はキリトの理解者である」側面までアニメ媒体で10年越しに回収された。

なんかもう相対的にリンドの立つ瀬がない。


たった一言を皆の玩具にされ続けたネタキャラの辿り着いた先がこれである。


その後編集

第25層にて偽情報に踊らされ、ALSはフロアボスに対して壊滅的敗北を喫する。主力の尽くが戦死し、攻略組として再起不能となったキバオウとALSは失意と共に最前線を去ることになる。


その後は1層を拠点として方針が一致するシンカー率いるギルド《MTD》を吸収。ギルド名を《アインクラッド解放》へと改名し、自身は副リーダーとして再起を図ることになる。


しかし敗北のショックか、はたまた再起への焦りか、キバオウの行いは徐々に専横の色を帯びていき、部下に徴税と称して第1層のプレイヤーに恐喝まがいの行動をさせるまでにエスカレートする。内部からの反発も強まり、それを抑えるべくレベル上げもままならない部下たちに74層ボスの討伐に向かわせるも全滅。

とうとう失脚寸前となったキバオウはとうとうギルドリーダーのシンカーを騙してポータルPK(ワープアイテムを使用し、強敵がうろつくダンジョン深部に置き去りにする行為)の罠に嵌めてしまった。

だが最後の足掻きもたまたま第一層を訪れていたキリト達の活躍により失敗。シンカーは救出されてキバオウ一派は除名処分となり、ギルド自体も解散となった。


2年前、かつてアインクラッドの攻略の第一歩を主導した者の一人とは思えない末路となった。

追放後の消息は不明だが、アニメ版に於いて現実世界に生還したことだけは確認されている。

IFルートであるホロウ・フラグメントにおいてもキバオウ本人は登場せず、やはり消息は不明である。


インテグラル・ファクター編集


アニメ同様、第一層ボス攻略後に主人公の行動によってディアベルが生存したにもかかわらずキリトを責めてビーターを名乗らせてしまったが、その後はプログレッシブ同様、共に攻略をしていくうちに徐々にキリトの事を認めていくようになり「キリト」と呼び捨てで呼ぶほどに信頼するようになったり、キリトの方も彼なりに攻略組を纏めようと奮闘しているキバオウを高く評価し「あんたがALSのリーダーで良かった」と告げている。一方でプログレッシブ同様事あるごとにラフィン・コフィンのスパイであるジョーが対立煽りをする為、攻略組の間で起こる諍いにリンド共々悩まされていく。


そして、原作同様第25層のボス戦で偽の情報に騙された事で多くの部下を失い、哀しみと失意のまま彷徨っていたところを、第十層攻略の際に出会ったシンカーとユリエールと再会、40層攻略の翌日、かつてディアベルが第一層ボス攻略会議を行ったトールバーナーの劇場で原作同様アインクラッド解放軍結成を宣言する事となる(キバオウ曰く「もう2度と崩されたりしないように、鋼鉄のような規律のもとに全員で強くなるギルド」)。


47層から攻略組の前に軍人風の新衣装に身を包んだ姿で再登場し、攻略組の妨害を行ったり、シンカーがプロデュースした縁日イベントにおいても本人曰く「イベントで人員を削っているせいで攻略に遅れが出るから」と言う理由から(これを聞いたコハル(SAO)からは「アインクラッド解放軍は周回遅れで攻略している」と突っ込まれ、「こっから巻き返すんじゃ〜!!」と息巻くも、主人公からも「無理」、「不可能」、「ダメ司令官だなあ……」と散々な言われ様であった。)大勢のプレイヤーで大量のモンスターを誘き寄せて他のプレイヤーを襲わせるトレインPKやオレンジプレイヤー達を使って花火を打ち上げる筒場を襲撃させてイベントを中止に追い込もうと妨害行為を行うなど、それまでの彼とは打って変わったように強硬かつ非情な行動をとるようになってしまった。


しかし、彼自身自分のやっている事に関しては心の中では罪悪感を抱いているようであり、特に縁日イベント妨害が失敗した後は、第一層で暮らしている身寄りのない子供達の為にイベントを企画したユナ(SAO)の懇願に思うところがあったのか、(聞き取り辛い声ではあったが)「すまんかった」と謝罪をし、それに対して責めるどころか一緒に屋台を見て回ろうと誘ってきたユナとノーチラスの優しさに思わず泣いてしまうなど、完全には非情になりきれていない様である。


そして、74層ボス攻略後、原作とは事なり生存したがそれでも尚自分の愚行を棚に上げてキリト達を罵倒した部下のコーバッツの前に、シンカーとユリエールと共に現れ、まともに戦った事のない新兵を引き連れ、犠牲を顧みない無謀なボス攻略を行なった彼に「人の命を何やと思っとんのや!!!!」と怒りを露わに大声で叱責、キリトに対しても自身の監督不行き届きを頭を下げて深く謝罪し、シンカーや主人公に対しても自分やコーバッツの処遇を任せる(この際に出る選択肢で『キバオウを除名する』を選択すると、彼自身も処分しにくいなら自分が去った方が良いだろうと答えており、この一件を重く受け止めている事が分かる。ただ、リーダーであるシンカー自身が部隊を率いるのが苦手という事で、キバオウが去るよりも軍の規律をいっそう引き締めるべきと言うシンカーの提案もあり、キバオウの除名はなくなった。)など、本来の世界線ならこの後に起こるであろう、『キバオウがシンカーを罠に嵌めて陥れる事件』が起こらなくなるのでは?と思わせるような意外な展開となったが、今作では(第5層で行方不明になったが)ディアベルが死なない、月夜の黒猫団が壊滅せず、サチ(SAO)も死なない、ユナも死亡せず、ノーチラスが血盟騎士団に残っているなどのIF展開が起こっている為、キバオウによる事件も起こらない可能性が高い。その後はコーバッツの部隊は解散し、新兵の訓練はサブリーダーであるキバオウ直々に指導を行う事となった。


綺麗なキバオウ編集

インテグラル・ファクターは毎年エイプリルフールの時期になると「キリトさんランド」、「アリスランド」など公式が病気としか思えないカオスな内容のイベントが行われているのだが、2021年に開催されたエイプリルフールイベントは『もしも綺麗なキバオウが主人公だったら?』と言うこれまで以上にぶっ飛んだ内容のストーリーが展開されてしまった。


このイベントに登場したキバオウは本編と比べ、まるできこりの泉に落ちて心が綺麗になった某ガキ大将の如く、兎に角もう非常に心が綺麗で、涙脆い人情家と化しており、本編で非道な行いをしていた者達も彼の言葉に救われ涙を流して改心してしまうほどである。具体的に言うと、茅場晶彦がデスゲームにするのを止めたり(ただし死んでもやり直しが効くのはリアルな世界を作ると言う自身の夢を壊してしまうのでパーマデスの要素は残しているが、それでも本編に比べたら遥かにまともになっており、「みんなで楽しく攻略しよう!」と言うもはやデスゲームでも何でもない優しい世界と化してしまった)、本編やプログレッシブで散々やらかしたジョーことジョニー・ブラックも心が綺麗になって「ジョニー・ホワイト」と化してしまったり……どうしてこうならなかったを通り越してもはやどうしてこうなったとしか言いようのない、兎に角なんでや!満載なカオスストーリーとなってしまっている……



ソードアート・オンライン異伝 キバオウはん!編集

作画:あきのしゅう

【宣伝】SAOマガジン連載中

SAOマガジンで連載されていた漫画、ソードアート・オンライン異伝 キバオウはん!にて登場する女性プレイヤー。

まさかの公式女体化どうしてこうなった

しかし、条件を満たすと本来のキバオウさんが・・・


余談編集

上述のなんでや!は視聴者達に強烈なインパクトを与え、今日でも様々な動画に使われている。


関連タグ編集

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