比嘉健
ひがたける
CV:野島健児
東都工業大学重村研究室出身の天才エンジニアで、茅場晶彦、須郷伸之、神代凛子の後輩。一人称は僕。
金髪に丸眼鏡にアニメキャラのTシャツという外見に加え、上司である菊岡誠二郎のことを「菊さん」と呼ぶ、「〜ッス」口調で話すなど科学者というよりはチャラいオタクのような人物だが、科学者としての技能は本物でありIQも140という高い数値を記録している。
SAO事件を起こした茅場のことは、その所業はともかく科学者としては尊敬している。その恋人であった神代には淡い恋心を抱いていたが、茅場の存在には勝てず想いを伝えずじまいだった。もっとも、同じく茅場を越えられなかった末に「フェアリィ・ダンス」で事件を起こした須郷のように人格面で大きく歪んではおらず、倫理観はまともである。
ラースの極秘プロジェクト「プロジェクト・アリシゼーション」に参加し、人工フラクトライトたちが住む仮想世界「アンダーワールド」(UW)のモニタリングを行っている。
特段国防意識が高いわけではないが、「世界から戦争がなくなることはないとしても、せめて人間が死なずに済むようになるんなら」という理由でプロジェクトに参加した。この参加動機には、韓国の友人が兵役中にイラクに派兵され自爆テロで死亡したことも影響している。
ラースでは計画の肝となる「ソウル・トランスレーター」の他、フラクトライトを現実世界で活動させるための身体「エレクトロアクティブ・マッスルド・オペレーティブ・マシーン」(E.M.O.M)を開発している。
1号機は姿勢制御のためのバランサーを積んでいるためややゴツイが、2号機は姿勢制御を搭載予定のフラクトライトに依存するため人型に限りなく近いスマートなフォルムになっている。
ちなみに愛称も彼が命名しているが、製品名をもじった「イチエモン」と「ニエモン」という安直なネーミングで明日奈を呆れさせている。
しかし、シリーズ後半ではこの2機が大きな役割を果たすことになった。
事件後は新造された3号機がアリスに割り当てられているが、家庭用コンセントによる充電はできても飲食はできないため、アリス本人から機能拡張を迫られている(なおアリスからは「ヒガ」と呼び捨てにされている)。
菊岡と同様にキリト達の主張を理解しながらも人工フラクトライトを創造物と割り切っていたが、現実世界の人間を洗脳した人工フラクトライトと死してなおも友を支えた存在を目の当たりにしたことで、既に自分達の研究は只のAI開発に留まらなくなったこと、そして自分達が途方もないものを作り出してしまったことを確信して、考えを改めた。同時に、キリト達が人工フラクトライトをゲームのNPCではなく、人間として扱ったからこそ研究がここまで進んだと確信した。
なお、アリシゼーション編のエピローグにてある人物を匿っている。
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