概要
星王とは、アンダーワールド(UW)を200年に渡り統治した王。惑星カルディナ、アドミナを開拓しUWを統一した絶対者。
妻に星王妃がいる。
その名前はなぜか伝承から抹消されており、後世に伝わっていない。
経歴
《異界戦争》以前、公理協会の名のもとに権力を振るっていた四皇帝家を討ち民を解放。《世界の終わりの壁》を超える《機竜》を開発し未開の地へ赴き太古の神獣たちと交渉、入植地を開拓し差別されていた《亜人族》へそれぞれの国を与えた。
その後大気圏を脱して惑星アドミナを見出し植民都市を建設し、二つの星を治めたことから星王と呼ばれた。
永遠の繁栄が続くと思われたが、100年ほど統治した後に星界統一会議を発足。それを機に玉座を降り一つの予言を残し、長い眠りに就いた。
そして三十年ほど前に世を去った。
予言には
──いずれ、異世界《リアルワールド》の門が再び開く。
──その時、巨大な改革が二つの世界にもたらされることとなるだろう。
と言い伝えられている…
正体
その正体はガブリエル・ミラー撃破後、アンダーワールドに200年取り残されたキリト当人である。
限界加速フェーズで550万倍の時間が流れるUWにアスナ共々取り残され《人界統一会議代表剣士》に就任、事実上の最高指導者として戦後処理およびUW統一に尽力。その後、惑星アドミナに最初の入植地を築いたのを機に推されて王位に就いた。
ラースはフラクトライトの容量を150年分程と見込んでおり、帰還は絶望視されていたが、3週間あまり昏睡した末に二人とも帰還。目覚めた直後、駆け付けたアリスに「セルカはディープ・フリーズ状態で君の帰りを待つ道を選んだ」と告げた後アスナと共に記憶をデリートされ、精神年齢は元に戻った(正確には加速開始から1か月後ほどのことまでは覚えている)。
ちなみに、実は《星王キリト》と《星王妃アスナ》の名は記録から抹消されているだけで、整合機士団や星界統一会議などの上層部のごく一部の者には伝えられている。
関連人物
- エアリー・トルーム:自在に空を飛べる昇降盤を製作するとの約束を守り、彼らの眠りと帰還を見守っていた。
- ロニエ・アラベル
- ティーゼ・シュトリーネン
- セルカ・ツーベルク
余談
同作者のアクセル・ワールド20巻にて黒雪姫がSSSオーダーというプログラムを起動した。
これはあらゆるシステムへハッキング、管理者権限の変更を可能とするもの。
このプログラムで介入不可能なのはソーシャルカメラとブレイン・バースト中央サーバーのみで、起動時ウィンドウには二本の剣と二種類の花のエンブレムが表示される。
このプログラムは黒雪姫の師匠がレギオン崩壊前に渡したものらしい。
SAO18巻にて言及された星王の紋章も同様のデザインであるのが判明している。
このことから推測するに、左の剣がキリトが使用していた夜空の剣、右の剣がアスナの使用していたラディアントライトだと思われる。また、上下にある青い薔薇はユージオの使用していた青薔薇の剣を、左右にある金木犀の花はアリスの使用していた金木犀の剣をそれぞれ表しているものと思われる。
2つの作品は関連するようなことがいくつかあるが(ソウルトランスレーションテクノロジーや黒雪姫が使っている技名とSAOでのソードスキル名が同じであることなど)、具体的に時系列がつながっているかどうかは不明。
スティカ・シュトリーネンとローランネイ・アラベルが乗る機竜の天蓋には星王の紋章のレリーフが嵌め込まれている。
アニメ版WoU23話にて初めて映像化され、SAO版の紋章には中央のSSSの意匠がない。
関連タグ
「そこにいるのは、比嘉さんかな?」
「俺を消さなかったんだな。正確には、コピーした…というべきか」
「消せる…消せるわけ、ないっスよ!」
「君は、二百年という時間に耐え抜いた、初のフラクトライトなんだ!いや…人類史上、もっとも長い時間を生きた人間になってしまったんだ!消去できるわけない…そうだろ、キリト君!」
記憶消去作業中、菊岡や凛子の目を盗み比嘉の手によって密かに「星王キリト」のフラクトライトがコピーされていた。
その魂は二百年の歳月のみならず、自分がコピーであるという認識にも耐え抜いたのである。
アンダーワールドが長期的に安全とは言えない現状にも気づいており「あの世界の守護者」としてアンダーワールドを守るべく、比嘉にある人物を探すことを依頼。
星王と「その人物」、そして「二人の《キリト》が存在している事実」。これらのことが今後、ふたつの世界に何をもたらすのだろうか…