CV:小林沙苗
概要
『ソードアート・オンライン』の登場人物。
初登場は原作第4巻の回想シーンで、直接の登場はアリシゼーション編から。
アニメ版では上記の回想が3期に回された為、CVがつくのは3期が初めてとなる。
VRマシンの研究を行っている科学者であり、東都工業大学重村研究室の出身。
そしてSAO事件を起こした狂気の天才科学者・茅場晶彦の元恋人である。
肩口まで切り揃えた緑がかった黒髪とそばかすが特徴のリケジョで、若くして最先端のVR研究に携わっている。
経歴
地方から上京し東都工業大に入学。程なくして研究室の先輩だった茅場と交際を始める。
研究一筋で自己管理がなっていなかった茅場を気遣い、交際中は手料理を振る舞ったり車で外に連れ出したりしていた。
一方、茅場が幼き頃から抱いていた「夢」を一早く聞いていたが、彼がその夢を約4000人もの命を奪う事になる大事件という形で実現しようとする事までは予見出来なかった。
SAO事件発生と同時に茅場は行方を晦ませ警察すら発見出来なかったが、最も茅場という人間を知っていた彼女は独力で居場所を突き止め、最悪彼を殺して事件の幕引きを行うことも覚悟して彼のもとに乗り込んだ。
しかし、交際中と何ら変わらない彼を見て決意が揺らいでしまい、警察に密告することも無く、彼の身の回りの世話をしながら行く末を見届けることを選んだ。
SAOがクリアされると同時に茅場は自殺、残された彼女は警察に検挙され、希代の大量殺人者・茅場の共犯者として裁かれる身だったが、それを予見していた彼が予め残していた「爆弾を埋め込まれ止む無く従っていた」という偽装工作によって無罪放免となった。
須郷伸之が行っていたALOでの違法実験が明らかになった後、面会したキリトから「ALOでデジタルゴーストと化した茅場と話し、世界の種子を受け取った」事を聞き、その処遇を託した。
その後は日本を離れ、カリフォルニアの大学で研究職に着任。同時期には茅場の遺産であるデータをもとにした「メディキュボイド」を発表していたが、菊岡誠二郎から再三『プロジェクト・アリシゼーション』への参加を打診されていた。
しつこい勧誘にうんざりしていた中、2026年初夏にアスナから届いた「キリトが意識不明のまま消息を絶ち、それに菊岡が関与している」旨のメールを見て、彼女の力になるべく帰国し共にオーシャン・タートルを訪れる。
そのままガブリエル・ミラー率いる傭兵部隊による襲撃に済し崩し的に巻き込まれるが、事件終盤にてデータ化した茅場との再会を果たし、彼が守ろうとしたものを引き継ぐために「ラース」の新たな代表に就任。
裏方に回った菊岡や後輩である比嘉健の手を借りながら、現実世界で暮らすことになったアリス・シンセシス・サーティの面倒を見ている。
余談
CVを担当した小林沙苗氏は、同じく川原礫氏原作の『アクセル・ワールド』にて能美征二(ダスク・テイカー)を演じている。