曖昧さ回避
『遊戯王OCG』に登場するモンスターカード→EMシルバー・クロウ
ライトノベル『アクセル・ワールド』に登場するデュエルアバターの一種。本項で解説。
自分の事は信じられなくても――――!
「あの人の言葉は、信じられるっ!!」
概要
『アクセル・ワールド』の主人公、有田春雪のブレインバースト内での肉体、デュエルアバター「銀の鴉」である。
加速世界唯一の飛行アビリティを所持しており仲間のサポートとハルユキ自身の集中力もあって、数々の戦いを潜り抜けてきた。
プロフィール
アバターネーム | シルバー・クロウ(Silver Crow)直訳・銀の鴉 |
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カラーサークル | メタルカラー/シルバー |
二つ名 | 「銀の鴉」「毒消しキング」「超速の翼(スピードスター)」「裏切り者(ビトレイヤー)」 |
所属 | 黒のレギオン『ネガ・ネビュラス』→白のレギオン『オシラトリ・ユニヴァース』 |
強化外装 | 「メタトロン・ウィング」「ルシード・ブレード」「ゲイルスラスター(一時的に)」 |
アビリティ | 「飛行(アビエーション)」「光学誘導(オプティカル・コンダクション)」 |
必殺技 | 「ヘッドバット」「羽根攻撃(エクテニア)」「トリスアギオン」 |
心意技 | 「光線剣(レーザーソード)」「光線槍(レーザーランス)」「光線投槍(レーザージャベリン)」「光速翼(ライトスピード)」「光殻防壁(ライトシェル)」 |
アバターデザイン
細い体格や頭大きめなヘルメットが目を引く。
一見すると主人公が扱うものには見えず、ハルユキからも「ザコ戦闘員」呼ばわりされ、あまり気に入られていなかった。
ハルユキとは似ても似つかないひょろ長い外見は、現実でのデブな自分に対する劣等感から、飛行アビリティは辛い現実から逃避したい願望から生み出されたものと本人は認識している。
なお原作とアニメではデザインが異なる。
原作ではシンプルで太めだった腕部は、アニメで心意やアビリティが発動する時変形するメカニカルな装甲が付与された、細かい装飾のある細腕に変更された。これらの意匠は原作小説に取り入れられたとおぼしき記述がある(ハルユキいわく、前腕装甲は『シルバー・クロウの装甲としては最も分厚く、硬い部分』『光学誘導アビリティの発動時に、変形とともに露出する導光ロッドがある』とのこと)。
胸部にも分厚い金属装甲が(見た目上)追加。
五対十枚の薄いヒレ(フィン)だった背中の翼は、六角形のタイルで構成される一対の翼になった。
原作では具体的な描写がなかった「口」もアニメで、顔面シールドが少し上がってその下に宇宙刑事ギャバンを思わせるスリット状の口が露出するという形で表現された。
アニメでは原作の地の文にもあった翼に走る虹の脈動が六角タイルの隙間を通る虹色の光という形で表現されており、非常に美しい。
他にも、勢いに乗ると六角形の羽根が青い光の翼に変わるという、『光速翼』を思わせる描写があった(おそらく『事実の上書き』を再現したものだと思われる)。もっともアニメ時点では『光速翼』は会得していなかったが、劇場版の最終局面にて遂に発動。通常よりも更に大きな翼とすることで差別化していた。
アニメ版最終回では自身の銀翼とゲイルスラスターの炎を四枚の翼に見せ、一瞬ではあるが黒雪姫の象徴でもある蝶をイメージしたような姿になっていた。
能力
初期武器を持たない場合が多いメタルカラーにありがちな徒手格闘型。防御に優れたメタルカラーの中でも特殊攻撃に強い貴金属の「シルバー」の特性により、熱・冷気・毒に耐性を持つが、電撃・腐食・打撃には弱い。
上述の飛行能力の割を食っており、腕力も耐久力も大した事はない。
アビリティ
- 飛行(アビエーション)
シアン・パイルとの初戦で覚醒させたアビリティであり、クロウの代名詞。背中から複数の金属フィンが結合した翼を展開し、必殺技ゲージの許す限り空中を飛行することが可能。滞空時間持続のため、レベル5までのボーナス全てが注ぎ込まれている。反面、空気が存在しない水中・宇宙空間では翼は出せても飛ぶことはできない。
- 光学誘導(オプティカル・コンダクション)
実は作中では「理論鏡面」ではメタトロンを突破できなかった節が示唆されており、結果的に2度の攻略に成功している。更にこの後、練度を上げることでハイランカーのビーム必殺技ならば無傷で跳ね返せる程にまでなっていた。
なおレベルアップ以外で、アビリティを複数覚醒させる例は非常に稀らしい。
強化外装
- ルシード・ブレード
レベル6に到達した際、それまでの「自己強化」から「味方の支援」を考えた結果、新たに獲得した両刃直剣型の強化外装。実体剣とエネルギーブレードの使い分けが可能。
- メタトロン・ウィング
- ザ・ディザスター(還元済み)
しかしその戦闘経験は少なからぬ影響をクロウに与えており、ルシード・ブレードの初使用時にはそれをフィードバックするような描写がある。
- ゲイル・スラスター(返却済み)
必殺技
初期状態で有していた唯一の必殺技。ただし、短すぎる射程と発動前後に生じる隙が原因で使い勝手が悪い。一応、組み付いて使う分には問題なく、また「打撃」と「光」の二属性を持ち、物理・特殊攻撃のどちらかを無効化する相手には有効。
上記の使い勝手の悪さからアッシュ・ローラーとのリベンジマッチ以降長らく使われることがなかったが、バーストリンカーとしての経験を積んでからは主にタイマンで相手に組み付かれた際の打開手段という形で使われる頻度が増えた。余りに使われなすぎて敵サイドの作った"シルバー・クロウ対策データ"にすら載っていなかった模様。尤も、隙という弱点が無くなった訳ではないため、手の内を知られた際のリスクが最も高いことには変わらない。
心意技
- 光線剣(レーザーソード)、光線槍(レーザーランス)、光線投槍(レーザージャベリン)
スカイ・レイカーの指導で身につけた射程距離拡張系の心意技のシリーズ。光線剣はシルバー・クロウのレンジを少し伸ばした程度のものだが、近くのものを切り裂く剣である。光線槍は剣の射程を大きく伸ばしたもので、光線投槍は槍が伸びる勢いを腕を引くことで残し、反対側の腕で剣を使って槍を根元から切ることで槍が勢いよく飛んで行くという、シルバー・クロウ唯一の遠距離技。精度が低い事が難点。
- 光速翼(ライトスピード)
- 光殻防壁(ライトシェル)
その他
- パンチ、キック
そのまま。腰まで右腕を引き前に突き出す殴るモーションと、右脚を引いて前に突き出して蹴るモーションの「ノーマル技」に該当する。しかしほぼ制限なく自由に動く事のできるブレイン・バーストにおいてノーマル技が存在する理由は不明。事実シルバー・クロウは小説版においてわざわざ使用した場面も無い…が、一応アニメ版では繰り出すことで前腕部が展開する描写があったため、意図して発動すれば攻撃が強化されるのだろう。
- 急降下重突撃(ダイブアタック)
- 螺旋蹴り(スパイラル・アタック)
- 空中連続攻撃(エアリアル・コンボ)
更にラッシュによる攻撃で微量の必殺技ゲージが溜まる為、それによって浮遊時間が伸びるという半永久的に続けられる中々凶悪な技でもある。
- 高所突き落とし
敵を掴んで飛行アビリティで上昇し、高所から放り捨ててしまう。当然敵は地面(物理無効オブジェクト)との高速衝突判定でKO。
飛行能力を持ったアバターが極少数である故に実質「使用時にゲージを50%くらい必要とするが、決まれば即死の投げ技」という、格ゲー的に見ると相当ひどい技である。
- 受け返し
- オメガ流合切剣
いくつかの奥義があり、《合》と呼ばれる物もシルバー・クロウは習得しかけている。
時空を超えた対決
原作10巻および漫画5巻では、キリトがアインクラッドの時の黒の剣士Verで特別ゲストとして登場する為、主人公同士のクロスオーバー対決が見られる。
「電撃文庫FIGHTINGCLIMAX」ではサポートキャラとして登場。上からのダイブ・アタックでプレイヤーを援護する。
プレイアブルになれなかった原因はおそらく、飛行を再現するとマトモな勝負ができなくなるからだろう。
関連イラスト
関連タグ
デュエルアバター ブレイン・バースト メタルカラー
有田春雪:本体
ブラック・ロータス/黒雪姫:『親』にして先輩
キリト