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概要

ブレイン・バーストと呼ばれるゲーム内のシステム、及び技の総称。


ブレイン・バーストにはプレイヤーのイメージを元にデュエルアバターの操作を補助する機能が設けられており、これを「イマジネーション回路」という。


通常は補助操作系として、主に人体に本来備わっていない機能(シルバー・クロウの翼やブラック・バイスの多重層など)を思い通りに動かすために機能している。


劇中で「心意」と呼称する場合は、この回路に強力なイメージを押し付けることで「事象の上書き(オーバーライド)」を引き起こし、システム以上の現象を意図的に発現させる行為を指す。


主に第三段階まであり、習得には「経験」「願望」により裏打ちされた「確信」が必要とされている。


特徴*

心意技には通常の必殺技やアビリティと違い以下の特徴がある。


  1. 心意攻撃は心意攻撃でしか防げない
  2. 必殺技ゲージが減らない
  3. 光る

心意技を扱う際、デュエルアバターと接続されているイメージ制御系に過剰なイマジネーションが通過し溢れたイレギュラーな信号をシステムが実体のないエフェクトとして処理する、この現象を《過剰光/オーバーレイ》と呼ぶ。


そのため熟練した心意使いが放つ過剰光は僅かしか現れず、逆に練度が低かったり心が乱れて上手くイメージを出力できないときにはより大袈裟に光る。


心意技を発動する際は確固たるイメージが必要なため、よりハッキリとさせるために『発音』いわゆる技名をトリガーにする。

熟練した心意使いならば無声で発動も可能。


「心意による攻撃は、心意による攻撃を相手が使った時にしか使ってはならない」という誓約にも似た暗黙の了解が存在し、初めて心意を教わるバーストリンカーはその不文律を師から最初に叩き込まれる。


種類*

心意システム第一・第二段階より 「基礎四種組み合わせの図」

心意技には主に以下の種類がある。


・希望や勇気などに根ざす正の心意

・怒りや憎しみに根ざす負の心意


正の心意の場合は銀や赤など鮮やかな色に、負の心意だと黒や灰色など暗い色になる。


前者が己の欠点やトラウマを受け入れたり克服しようとする意志から来るものなら、後者はトラウマやそれらに起因する破壊衝動を引き摺り出すことによって力を発揮する。


当然後者の方が心の闇に飲み込まれる危険性も高いが、心意攻撃を行うだけならそのままで攻撃的な負の心意の方が扱いやすいらしい。


第一段階


基本4種として

攻撃威力拡張移動能力拡張
装甲強度拡張射程距離拡張

が存在する。


ただしほとんどのアバターは4つ全てを使うことは不可能とされている。


心意が向けられる広さと、その正負をXY軸と見ることで心意技を四つに分類することができ、これらのどれか一つに属する心意技は《心意技の第一段階》と呼ばれ、心意技の中では基本とされる。


第一象限と第四象限はそれぞれ《希望》と《憎悪》の心意と言われている。

第一象限範囲を対象とする正の心意第三象限個人を対象とする負の心意
第二象限個人を対象とする正の心意第四象限範囲を対象とする負の心意

第二段階

前述の4つの基本技術を組み合わせる、もしくはその枠に収まらないイメージを具現化させることでオーバーライドの規模を高めたもの。


第一段階よりも圧倒的に派手で大規模に効果を発揮する。

また上記の範囲を対象とする正と負の心意は厳密には第二段階に分類される。


例:グラファイト・エッジブラック・ロータス《奪命撃/ヴォーパル・ストライク》


第三段階

第二段階では広範囲に広げたイマジネーションを、第三段階では極限まで一点に集中させる。


いわゆる「結果のごり押し」による高次元から事象操作であり、見た目の派手さはないものの距離や攻撃力、防御力などを一切無視して有無を言わせず事象を書き換えることができる。


プレイヤーである以上《心より出づる意志》という大原則に捕らわれてしまうため、第三段階をマスターしたバーストリンカーはいないが、これを極めたものは加速世界の神にも等しい力(≒管理者権限)を得ることになるとされる。


グラフはこれを《絶対理論》と呼んでいる。


例:グラファイト・エッジ《解明剣/エルシデイター》ブラック・バイス《二十面体絶界/イコサヘドラル・インシュレーション》



これらの流れは『心意という物を学術的に整理した』として、師匠が弟子にシステムを説明する際に使用している。

ただし後述するSAOシリーズの心意とは異なる点もある為、あくまでこれは心意システムの一面でしかない可能性が高く、応用によっては上記の流れ以外の使用法が存在する余地の可能性はある。


ただし作中で200年の歳月が経過したUWでは心意計をはじめとした心意兵器と呼ばれる強大な心意力を探知する技術がある他、幾重も研究や革新が行われた事で《心意の効率的な習得方法》が確立されている。

それに対応する物も生み出されており、心意無効化空間を発生させる武器も作中には登場する。


心意由来の現象一覧*


《零化現象/ゼロフィル》

負の心意によりアバターへ出力される信号が全て「0」になり、行動不能に陥る現象。バーストリンカーが無力感や絶望感に苛まれると起こる現象。


《逆流現象/オーバーフロー》

零化現象の上位版。怒りや憎しみ等より攻撃的な負の心意が溢れ、制御不能になること。

基本的には加速世界でアバターが起こす現象だが、稀に負の心意を身につけたバーストリンカーが現実世界でも起こす場合がある。


《オーバードライブ》

零化現象とは逆に闘志を高めることで若干だが能力を高めるコマンド。所謂軽い自己暗示である。現在使用を確認しているのは黒雪姫のみ。どちらかというと心意というより《黒》というカラーの特徴に近いらしい。

「あらゆる色を内包し、光を取り込むから黒く見える」という黒色の特性に関係があるかもしれない。


ザ・ディザスター

通称《災禍の鎧》。《七星外装》の一つ《ザ・ディスティニー》と《スター・キャスター》が負の心意によって同化・変質したもの。


《ISSキット(インカーネイションシステム・スタディキット)》

加速研究会が加速世界にばら蒔いた不正プログラム。

いわば《量産型災禍の鎧》であり、装備すると負の心意由来の強力な心意技を使うことが出来るが、負の感情を食い物にして技を発動しているため使用者の精神に非常に負担をかけ、また場合によっては性格さえ豹変させてしまう。

さらに一定以上負の感情を溜め込むと分裂し拡散するといった非常にやっかいな性質を持つ。使用技は基本的に《ダーク・ブロウ》《ダーク・ショット》のみ。


デュエルアバター

生成の段階で心にアクセスしているのは勿論、そのままの形を保っているのも心意によるもの。

メタトロン曰く「自らの存在そのものを保ち、守ろうとする意思」と考えて、それに対してハルユキ「自分の心を守る壁」と考えている


その他、明確な現象名は判明していないもののSAOではキリトやアスナのみ、心意の力によって着ている服の一部を“羽根”に変化させている。


SAOシリーズの心意

作中で明言されたのはアリシゼーション編から。舞台であるアンダーワールドにおいては最上位の極意とされ、人界最強とうたわれる整合騎士達でさえ極めるのは困難とされている。


AWのものと同じでイマジネーションが原動力。肥大化した自尊心からくる醜悪な欲望に始まり、積み重ねられた自分の技への誇りや自らが背負う責任感など、世界の基本法則(システム)を上書きするほどの強いイメージが秘奥義をより強力にしたり、下に挙げる心意の腕などの本来不可能であるはずのことを可能とする。

秘奥義の強化について例を挙げれば、ウォロ・リーバンテインは歴代の畏怖を原動力に己が剣撃の威力を底上げし、ライオス・アンティノスは上級貴族という驕りと自尊心で強化していた。


極めると自分が最も心に刻んだ武器や姿、そのアバターでは使えないはずの技の再現や現実世界の所持品を持ち込むことまで可能でいずれもその人間の意志の強靱さが鍵となっている。


なお、実のところUW限定の事象ではなく「ザ・シード規格の仮想世界」全般で起こりうる可能性がある。ただし、ナーヴギアやSTLなどの高出力のインターフェースを介するという条件付きだが。

実際、キリトとアスナはSAO時代からゲームシステムを超越したアクションを何度も意図せず行っている。


強力な心意の使用者

キリト…自身が重荷にも感じるSAO時代の黒の剣士が最も心に刻まれた姿で、UWではこの姿で戦っている。また、ソードスキルを通常よりも強力なものへ昇華させている。

アスナユウキから受け継いだマザーズ・ロザリオを使用。本来はALOのセーブデータにある技で、UWのスーパーアカウントでログインした彼女は使用できないが、心意によってそれを発動させている。

リーファ…兄キリトへの強い想いで激痛に苦しむ自らを奮い立たせ、ヴォーパルストライクで強力な遠距離攻撃を行っている。

シノン…キリトへの愛からお守りにしていたネックレスがUWに持ち込まれ、それをきっかけにソルスの弓をへカートⅡに変化させている。

アリス・シンセシス・サーティ…ルーリッドの村で暮らしていた頃の自分を受け入れ、心意でルーリッド時代の自分の姿を再現することに成功している。

ユージオアドミニストレータによって整合騎士にされた際に強力な心意を使うことが出来るようになった。死後も自分の意志を青薔薇の剣(システム上のメインビジュアライザー)に残している。

エイジ…アニメのみ。心意で血盟騎士団ノーチラスだった頃の自分の姿を再現している。かつての弱虫だった自分を受け入れ、乗り越えた証でもある。低出力のアミュスフィアでダイブしていたため本来ならば不可能な芸当だったが、旧SAOサーバーが補助装置の役割を果たしたことが示唆されている。

ユナ…エイジ同様にアニメオリジナルのシーン。SAOのアカウントをコンバートしたためか彼女も心意でSAO時代の姿を再現している。

ガブリエル・ミラー…生きながらにして死んでいるとまで称される虚無の心意で他者の意志を呑み込む力を発揮している。

PoH…自身が抱く日本人への深く強い憎悪を増幅・拡散させ、周囲の人間が抱く同様の感情に共振させる形で暴走させている。その都合上、自身に反する感情を抱く相手ほど効果が薄い。


人数だけ見れば非常に多いが、上記の通り心意を極めるのは並大抵のことではない。キリト達は互いの強い想いや自分が積み重ねてきたもの、背負ったもので並外れた心意を発揮している。


ガブリエルやPoHは本人達の途方もない虚無や憎悪によってそれだけの力を発揮している。


SAOシリーズの心意の種類


現在判明しているものは限りなく少ないため、全てを記述するのは無理があるが、判明しているものだけ記す。


  • 《心意の腕》(しんいのかいな)

整合騎士に古より伝わる秘術であり、神聖術でも完全支配術でも記憶解放術でもなく、何にも当てはまらない。

自らの意志のみで物を移動させる能力。より正確に言うのなら自らの意志のみで物を引き寄せる能力。

使用可能者は少ない。


使用者

ベルクーリ・シンセシス・ワンと数人(判明していない)

ベルクーリが心意の腕を使用する場面自体は確認されていないが、アリスとキリトがシンセサイズされたユージオと対面した際にアリスの口から「使える騎士はおじさま(ベルクーリ)とほんの数人と聞いています」と語られた。


ユージオ・シンセシス・サーティツー

上記の通り、アリスとキリトが元老院にて対面した際にキリトから「俺はキリト。お前の相棒だ」と言われ「ごめんよ、君のことは知らない。でも、ありがとう。僕の剣を持ってきてくれて。」と言う言葉と共にキリトの右腰にあった薔薇の剣を心意の腕を使用して自らの元に引き寄せた。


キリト

最終負荷実験の戦争にて復活した際に心意の腕でその辺に転がっていた夜空の剣を自らの手に引き寄せた。

また、心意によって“黒の剣士”になった(下記参照)際に二刀流になったため、ロニエとティーゼが握り締めていた鞘を引き寄せ、背中へと装着した。


  • 《心意のバリア》

これもキリトが復活した際に披露した技のひとつ。PoHに襲われそうになったアスナとソルティリーナをこの心意のバリアで守った。


  • 《心意による復元》

こちらもキリトが復活した際に披露した技のひとつで、心意のバリアに手が付いており、その手でPoHの攻撃を守っていた状態にあったのだが、その手にキリトが右手をかざした瞬間、キリトの失われていた右手となった(同時にPoHは吹き飛ばされた)。


  • 《心意による飛行》

こちらもキリトが復活した際に披露した。

心意の力によって風素を身に纏い、あり得ない程の速度で飛行した。こちらはどうやら直線特化型らしく、小回りが利かないらしい。

風素の次は羽根である。心意によって背中の被服部分を一部羽根に変えて飛行していた。こちらは速度は劣るものの、小回りが利くため戦闘向きらしい。

最後はアスナ共々この羽根を使用していた。

風素を身に纏うのは他の誰かが使用できるのか否か不明。


  • 《心意による素術》

こちらもキリトが披露した技のひとつ。こちらはキリトが星王位についてからの話だが、機竜はこの能力を利用して初めのうちは使用していた。あらゆる術式は心意を導き整えるための道具に過ぎず、覚醒したキリトは素因を無数に発生させほぼ全ての術式を無詠唱で行使出来る他、距離を無視して移動可能な転移門すら生成している。

両手の指の数を超えた素因の同時生成や無詠唱での素因の生成などもこれに該当している。使用者はアドミニストレータチュデルキン現整合機士団長二代目神聖術師団長など。他の心意に比べると比較的使用者は多い。


  • 《心意による変身》

キリトやアリスが披露した。

アリスはルーリッドにいた頃の姿を再現し、キリトは基本的に“黒の剣士”に変身する。

人界と暗黒界の戦争時には何故か「リリース・リコレクション」の一言で変身している他、200年後のUWに再ログインした際にはログインしたてで何故か“黒の剣士”の姿をしていた。


  • 《クウの心意》

エオライン・ハーレンツが披露した心意を隠す心意の発展形“存在を消す心意”これは他人が認識する自身の存在感を希釈させる。

また手を握った相手にも効果は発揮されるが連続使用すると天命を著しく損耗してしまう。

同様の効果を持つアビリティをあるアバターが使用している。


  • 《メイン・ビジュアライザーからの干渉》

サーバー上から他者へ干渉する。

これには相手との強い繋がりや執着を必要としており、ジャイアント族長シグロシグがファナティオへの強い殺意からサーバー越しにフラクトライトを納めるライトキューブへ干渉、彼女を行動不能にしている。

またサーバー上ならば物理的な距離や障壁は意味を持たないため、遠く離れた場所にいる相手にも干渉でき序盤キリトが見たアリスの幻影もカセドラル最上階《神界の間》天蓋にはめられた結晶が干渉してきたため。

これはAW21巻にてハルユキが行った封印された災禍の鎧の片割れであるスター・キャスターに干渉することでサフラン・ブロッサムの人格データを呼び出した際に明確化された。


関連タグ

アクセル・ワールド ソードアート・オンライン ブレイン・バースト

アリシゼーション  整合騎士

キリト・・・オーシャン・タートル襲撃の影響でフラクトライトが非活性化され心神喪失状態に陥り零化現象を起こす

ガブリエル・ミラー・・・自ら殺したアリシアの幻影に引きずられる逆流現象を起こす


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