声:高木渉
概要
アドミニストレータの側近の元老長(元老は、セントラル・カセドラルの上層部で禁忌目録違反指数を確認している役職にあたる)。
これだけ聞くと高潔な存在をイメージするかと思うが、その実態は、頭でっかちな3、4頭身くらいの道化の様な滑稽な姿で、性格も高貴から程遠く、クソなどの汚い言葉を平然と口する上、口調も汚く、それでいて醜悪な嗜好を持った男で、とても人民が信ずる公理教会の上に立つ存在とは思えない。
その上、利己主義者で、配下である整合騎士のことは「○○号」と道具扱いしており、しかも整合騎士達がダークテリトリーの侵攻に備えた軍備増強を訴えても無能な上層部のごとく『それを何とかするのがお前達の仕事』と言って取り合わない。当然ながら整合騎士達からの人望は皆無でむしろ蛇蝎のごとく嫌われている。
その一方でアドミニストレータを非常に心酔しており、『一夜の夢を共にしたい』という申し出が受け入れられた時は歓喜のあまり涙だけではなく鼻水をも出すほどである。
ちなみに、肥満体に見えるが、実際は服が膨らんでいるだけであり、彼の本当の体格は普通に小柄である。
下衆ではあるが、元老長の座に就いている事もあって、神聖術の腕は非常に高く、逆立ちすることで、両手だけでなく両足の指からも神聖術を行使することができる。精神集中すれば目からも…。
また、ディープフリーズやそれによる再調整で記憶容量に限界が生じた整合騎士達の記憶の消去等を行っている。
アドミニストレータにこれまでの失態への名誉挽回と前述のその暁に一夜を共にする約束をもって、発奮し、全力を持って反逆者3人に立ち向かうも、その執着心を逆手に取られてキリトのヴォーパルストライクをまともに受けてしまい、その後、アドミニストレータに邪魔という理由で無慈悲にも雑に壁に叩きつけられる形で退かされることとなった。
ひたすらに醜悪で下劣な存在ではあるのだが、その最期からある意味「誰よりも愛に生きた存在」であると言われることも。
関連項目
最後
「げいかぁぁぁぁ……アタシも連れて行ってくださいぃぃ!」
キリトのヴォーパルストライクで絶命したかと思いきや、チュデルキンはまだ生きていた。
現実世界へ逃げようとするアドミニストレータに自らを炎へ変えてしがみつき、恐怖したアドミニストレータの残った天命を全て自分ごと燃やし尽くして、彼女を道連れに果てた。
『愛は支配』と謳うアドミニストレータが形こそ歪で醜悪だったが愛に生きたチュデルキンの炎で絶命するというのは皮肉な結末であった。が、チュデルキンがキリトとユージオを迎撃するためにディープフリーズから解放しようとした整合騎士達の内、十人は異界戦争が始まった時点でも目覚めておらず、開戦前に目覚めたシェータ・シンセシス・トゥエルブとレンリ・シンセシス・トゥエニセブンでさえアドミニストレータが死んだ後にようやく覚醒したのである。
結局、最後の最後まで整合騎士達の足を引っ張る存在でしかなかった挙げ句、アドミニストレータと違い整合騎士の誰もが彼の死には何ら関心も持たなかった。生きていたとしても、ベルクーリの邪魔しかしないので、あそこで死んだのはむしろ不幸中の幸いで、たとえ、ソードゴーレムで迎撃しようと、暗黒神ベクタもといガブリエル・ミラーには敵わない可能性が高い為、二人とも死んだからこそ人界軍はかろうじて迎撃を行うことが出来たのである。