「エンハンス・アーマメント！」
「リリース・リコレクション！」
概要
アンダーワールド内に存在する極めて強力な武器（例外あり）。
ゲームで例えるのならば終盤で手に入る最強クラス、もしくは伝説の武器に相当する。
発生から長い月日を経て「記憶」という名の莫大なリソースを宿したオブジェクトから生み出され、これらを使用することで武装完全支配術と記憶解放術を発動可能となる。
また元になった武器の素材などの属性がそのまま受け継がれる特徴を持ち、例えば非金属から非金属のまま生み出された神器は金属武器の攻撃を無効にするシステムコマンドを貫通することが出来る。変換により金属属性を与えられた場合であっても元が植物なら炎に弱いなど元の性質は保持される。
主にアドミニストレータが人工的に変化させて上位整合騎士に与えた武器を指すが、
- 自然発生したもの
- オブジェクトコントロール権限30以上の武具（30以上の武具は特殊能力を持つ）
- スーパーアカウント用の装備
なども実質的には神器とよんで差し支えない。特に最後は、ムーンクレイドル編の地の文にてアスナの細剣がはっきりと神器と書かれている。
弱点はあくまでも一オブジェクトに過ぎないということ。攻撃力や武器の天命(耐久値)も並の武器を遙かに凌駕するが、あくまで非常に壊れにくいだけであり破壊不可というわけではない。天命を回復させることは可能だが、尽きれば他のオブジェクト同様破損して二度と再生できなくなる。
武装完全支配術/記憶解放術
神器が宿した記憶を解放する超高等神聖術。前者は「強化」、後者は「解放」にあたる。
ソードスキルや通常の神聖術を遙かに上回る威力を持ち、武器の元になったオブジェクトに準じて様々な効果を発揮する。
武装完全支配術・記憶解放術ともに直接的な攻撃を行わない所謂バフデバフ相当の神器でもその効果は非常に強力。
ただしどちらも燃費は悪く、使用すれば神器の天命を大幅に消耗してしまう。
武装完全支配術
「エンハンス・アーマメント」のシステムコマンドで神器の記憶を部分解放し、攻撃力を大幅に上げる技。分類としては神聖術だが、その攻撃力は並の神聖術の比ではない。
記憶解放術
「リリース・リコレクション」のシステムコマンドで神器の記憶を完全解放する。攻撃力は武装完全支配術を遙かに凌駕するがその分扱いも極めて難しく、一歩間違えれば自滅しかねない。
作中に登場した神器
アドミニストレータが作り出し、明確に神器として扱われているもの。
| 名前 | 所有者 | ベース |
|---|---|---|
| 時穿剣 | ベルクーリ | システムクロック |
| 天穿剣 | ファナティオ | 千枚の大鏡 |
| 闇斬剣 | イーディス | ソルスの光を浴びたことのない石 |
| 熾焔弓 | デュソルバート | 不死鳥 |
| 黒百合の剣 | シェータ | 戦場跡の黒百合 |
| 萌嵐槍 | ネルギウス | 巨大ネギ |
| 雙翼刃 | レンリ | 比翼っぽい番の鳥 |
| 金木犀の剣 | アリス | 最古の金木犀 |
| 霜麟鞭 | エルドリエ | 双頭の白蛇 |
神器相当の武器
キリトが所有する黒い剣。央都セントリアの細工師サードレに頼んでルーリッドの森にあった悪魔の木ギガスシダーの先端の枝を剣に加工してもらい、完成して暫くした後にユージオによって名付けられた。
元々がソルスとテラリアの恵みを長い間吸収し続けた上に、先端の枝はソルスの恵み（太陽の光）を最も浴びた部分であるために、三年使える黒蓮岩の砥石をたった一年で六つも消耗するほどの強度で、剣として完成した途端に途方もない重さになった。
最大の特徴は、木剣でありながら一般的な金属を遙かに凌ぐ強度・鋭さであり、それゆえにアドミニストレータを討つことができた。
素材はともかく誕生経緯は一般人であるサードレが通常の手法で加工したものであり、作中UW内の常識では神器と呼んでよいかは微妙。
ユージオが所有する青白い剣。北の果ての山脈に存在した永久氷塊とその側に咲いた唯一の友である小さな青い薔薇が剣の形に変化したもの。北の果ての山脈の洞窟にあったものを内部時間でキリトが再びUWにダイブする二年前にユージオが回収していた。
剣の柄に葵薔薇の装飾が施されている竜騎士の剣。一度だけ赤薔薇の剣に変化してキリトが使用している。
ラディアント・ライト
スーパーアカウント01創世神ステイシア専用の剣。形状はやや細身の両刃片手剣だが、ステイシアとしてダイブしたアスナは自身が得意とする細剣ソードスキルを使用している。
ステイシアの地形操作能力がある代わりに、この剣自体には特殊能力が確認されていない。
ムーンクレイドルでは地の文にてはっきり神器と明言されている。
アニヒレート・レイ
スーパーアカウント02太陽神ソルス専用の弓。周囲のリソースを吸収して絶大な広範囲攻撃を行う。広範囲攻撃は連射が出来ない代わりにソルスの光を得て神聖力を蓄えられる。
サトライザー戦ではシノンの心意で一時的にヘカートに姿を変えた状態で武器の能力も使用している。
ヴァーデュラス・アニマ
スーパーアカウント03地神テラリア専用の剣。形状は片手剣に近いが、現実で剣道部員だったリーファは何度か両手で使用している。
遠距離攻撃能力を持つと共に、キリトと同じくリーファも心意で強化されたソードスキルによる遠距離攻撃も行っている。
正式名称不明（暗黒神ベクタの長剣）
スーパーアカウント04（アニメ版では05）の暗黒神ベクタ専用と思わしき長剣。神器と明言はされていないが、他のスーパーアカウントの武器同様神器のと思われる。
アーデント・ハート
スーパーアカウント火神イグニア専用の片手棍。
ラスト・リコレクションの設定画において神器と明言。
フィアース・スカージ
スーパーアカウント風神アエリア専用の短剣。
アーデント・ハート同様、ラスリコの設定画にて神器と明言。
ソロウ・トライアンフ
スーパーアカウント剣神グラディア専用の長剣。
上記の二つ同様、ラスリコの設定画にて神器と明言。
シルヴァリー・エタニティ
アドミニストレータの武器。システムにアクセスした彼女が作り上げた細剣で、アドミニストレータの禍々しい心意と合わせて強力な力を発揮する。
加えて、カーディナルシステムに記録されていたソードスキル全ての知識を持つアドミニストレータによって、状況に応じ片手剣や刀など他の形状にも変形する。
ソードゴーレムの部品
アドミニストレータによって作り出されたソードゴーレムを構成する剣。神器に相当する。
月影の剣
ムーンクレイドル編でロニエが普及品の制式剣から持ち変える。
カセドラル武器庫に保管されていたもので、銘はロニエ自身が名付けた。
剣自体の天命を周囲に分け与える能力を持つが、ベースの素材も誕生経緯も一切不明。
保管場所を考えればアドミニストレータが作り出したものの可能性が一番高くはある。
正式名称不明（親子ドクロ）
親ドクロ1つと10個の小ドクロからなる通信用の神器。
親から子への一方通行ながら一瞬で遠隔地に連絡を取れるUWでは唯一無二と言っていい道具。
終結後に親ドクロといくつかの子ドクロが行方不明となった。
誕生経緯が神器と同一なもの
古の使徒各ボスのドロップ品
アリシゼーション・リコリスにてカーディナルが「「記憶」という名の莫大なリソースを宿したオブジェクト」を「人工的に変化させ」て生み出した武具。
神器と言う言葉は一切出てこないが誕生経緯は神器そのものであり、ゲーム上でもエンハンス・アーマメントが使用可能。
神器の可能性があるもの
同じくリコリスにてハイレベル・アカウントが持ち込んだもの、及びメディナの剣。どちらも固有の銘を持つ。
陽炎の剣
メディナの専用武器。
聖閃の細剣
パラディン（アスナ）の専用武器。
春風の剣
アタッカー（リーファ）の専用武器。
天隕弓
ハンター（シノン）の専用武器。
梟の短剣
ラーニング（シリカ）の専用武器。
硬炉の金槌
マシニスト（リズベット）の専用武器。
神獣、古代種、隠れ魔獣のドロップ品及びそれから作られた武具
「長い時間存在し続けた物品や生物」が変化したものに該当する可能性がある。
200年後のUW
異界戦争が終結し星界暦に移行した時代においては、残存するすべての神器がかつての整合騎士団同様に封印されている。
ただし、天命を保持したままログアウトしたキリト、アスナ、アリスのアカウントに紐付けられている5つの神器（夜空の剣、青薔薇の剣、ラディアント・ライト、金木犀の剣、霜麟鞭）はここに含まれていない。また、管理者権限によるアカウントの復活が可能なシノンのアニヒレート・レイとリーファのヴァーデュラス・アニマは復活していると思われる。
