概要
元々は北の守護竜に認められた者にのみ与えられる竜騎士専用神器。
だが当の守護竜はアドミニストレータが人界の防衛の邪魔になると判断し、整合騎士へと調整したベルクーリに討伐させた。
その際数多の財宝と共に長年捨て置かれていたものを幼少期のユージオ達が発見、2人の幼馴染を失い一人ぼっちになったユージオが持ち出し保管していた。
性能
優先度は45。
元になっているのは北の果ての山脈の永久氷塊と青い薔薇。
刀身は半ば透き通っており、切り口を「凍結」させる性質を持つ。
武装完全支配術では任意の対象を氷の棘と青薔薇の蔓で拘束・凍結させる。
記憶解放術では凍結させた対象から咲かせた青薔薇を通して天命を吸収、空間リソースとして周囲に放出する。ゲーム的な表現では相手の動きを完全に封じ込めた上で命尽きるまでHPを吸い取られ続けるようなものである。
この術はキリトの持つ《夜空の剣》の記憶解放術である「空間神聖力の吸収」との相性抜群。青薔薇の剣で対象の天命を吸収・放出したことによって生まれた神聖力を夜空の剣で再吸収する。
作中での使用
果ての山脈の洞窟内で幼少期のユージオ達により発見される。
当時は筋力値、オブジェクト操作権限が低かったため持ち運びが困難であり、アリスが中央へ連行されてからの数年間、ユージオは安息日の間に少しずつ移動させ小屋に隠し持っていた。
そしてアリス連行から6年後、ベクタの迷子として現れたキリトと共にゴブリンの集団を迎撃した事で権限レベルが上昇、剣の使用条件を満たし扱える様になる。
北セントリア帝立修剣学院では訓練用の剣を使っていて実戦の機会がなかったため寮の自室に飾り定期的に手入れをする程度だったが、ライオスとウンベールに傍付のティーゼ達が凌辱される光景を目の当たりにし右目の封印の抑制を突破しウンベールの腕を斬り飛ばす。
この事が問題になりカセドラルに連行される事となるが、ティーゼ達が手を擦り切れながら整合騎士に一緒に持っていってくれるよう懇願しカセドラルの武器庫へ保管される。
その後出会ったカーディナルとの対話の後に武装完全支配術・記憶解放術を考案。カセドラルに戻ったユージオによって武器庫から回収された。
記憶解放術の披露はベルクーリ戦となったが結果的に相討ちになる。アドミニストレータ戦においては彼女が操るソード・ゴーレムを倒すため、使い手であるユージオおよび「アリス・ツーベルクの記憶が納められた結晶体」とカーディナルの術で融合、自律機動する巨大な剣となる。
これによりソード・ゴーレムを撃破、アドミニストレータにも向かっていったが片腕を奪うに留まり、剣は刀身が真っ二つに折れてしまい融合状態が解除されると同時にユージオも腰の辺りで身体が二分割されてしまった。
剣はキリトが借り受け、ユージオ自身の血液とリソースを糧に刀身を心意の力で一時的に再構築した《赤薔薇の剣》となってアドミニストレータを討つことには成功した。
以降は半ば心神喪失状態に陥ったキリトに抱えられ、ティーゼが触れた際は『泣かないで、僕はずっとここにいるから…』とユージオの声が聞こえるという不思議な現象が起こる。
異界戦争においては現実世界側より比嘉健がキリトのセルフイメージを復元させるためアスナ、シノン、リーファのセルフイメージを繋げるも復元には至らなかった。だが何故かUWのオブジェクトが最後のきっかけとなり復元に成功、キリトは目覚める。
実はアドミニストレータ戦でのソード・ゴーレム化の副産物として、青薔薇の剣にはユージオのフラクトライトの一部が残留しており、時折彼の声が聞こえたのもこれが原因である。
キリト覚醒後は「夜空の剣」と共に振るわれ、PoHやガブリエル・ミラーを討ったが、ガブリエル撃破の際に放った「スターバースト・ストリームの17撃目」をもってユージオのフラクトライトはその役目を終え消滅した。
戦後、ティーゼが整合騎士に任命されるにあたりキリトから贈られたが数十年後に凍結封印に入るにあたり返還され、星界暦においてはキリトのアカウントに紐づけられている。
関連イラスト
関連タグ
クロム・ディザスター...同じ作者つながり。装着者の意識が残留するオブジェクトだが、こちらは怒りや憎悪、悲しみを宿す。