CV:丹下桜
概要
ライトノベル「ソードアート・オンライン」の登場人物である。
キリトとユージオを助けた「ザ・シード」の調整プログラムを名乗る少女。アドミニストレータと融合したカーディナルシステムのサブプロセスであり、「メインプロセスの間違いを正せ」という命令に従い行動している。別個の存在として分裂した経緯から、アドミニストレータ(クィネラ)のことを双子の姉とも表現している。
ファンからの愛称はカデ子。
かつては潜在意識下のサブプロセスとしてアドミニストレータの感情に乱れがあった場合にしかその体を操作することができず、ごくまれに覚醒したときはアドミニストレータの存在そのものをエラーとして判断し自身を消滅させようと試みていた。その存在を危険視したアドミニストレータによって情動回路が封鎖されたことにより一度は封じられるが、アドミニストレータが魂の寿命から逃れるために新たな身体として選んだ少女・リセリスのフラクトライトに自分の魂を上書きコピーした結果コピーされた方の人格が崩壊し、サブプロセスがその肉体を支配することになる。直後に実力行使でアドミニストレータの削除を試みるものの、失敗し逃亡。通常のフィールドから隔離された大図書室に逃げ込み、内部時間で200年もの間アドミニストレータへの対抗手段を練っていた。
リセリス
かつてセントラル・カセドラルにて修道女見習いとして神聖術を学んでいた10歳前後の少女。セントリアの家具屋の娘だったが、常人よりシステムアクセス権限が高かったため修道女の天職を与えられた。その体を乗っ取ろうとしたアドミニストレータによってデータが上書きされ、その人格は消滅した。
カーディナル
ソードアート・オンラインではカーディナルシステムといえばゲームのバランスを維持する機構のことを指す。アンダーワールドにおけるカーディナル・システムは元は地形や天候といったオブジェクトやエフェクトに干渉するだけのシステムだった。
また、カーディナルとは、"cardinal" のカナ表記。
カトリックの枢機卿のこと。あるいはスズメ目の鳥類・ショウジョウコウカンチョウ科。
その他、企業・団体等の名称として広く用いられている。
cardinalの語源はラテン語の"cardo"(蝶番)であり、これが相互監視により世界の維持を司る本システムの名の由来になったと思われる。
また、枢機卿がまとう礼服の色からcardinalは西欧圏では"赤"を指す言葉として扱われる場合があり、彼女が赤系統の服を着ているのもここからきている可能性がある。
アリシゼーション・リコリス
キリト、アリスユージオ達3人がソードゴーレムを破壊する罪を背負うと決意したことで、ユージオと共に死闘からの生還を果たす。
その後は「最高司祭代理」の肩書で整合騎士とキリト一行とともに魔獣対策本部に所属、アドミニストレータの亡骸が変貌した「カセドラル・シダー」の調査に当たる。
ゲーム上では中盤でフレンドリストに追加され、なんと初期レベルは発売当時のレベルキャップである50。しかしパーティに誘えるようになるのは非常に遅い上、セルカと同じく装備変更不可で神聖術しか使えない特殊後衛タイプである。
とはいえシナリオ上の出番は多く丹下桜ボイスをたっぷりと堪能できる。