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ヒロイン不在

ひろいんふざい

フィクションのストーリーにおいて、ヒロインと呼べる女子キャラクターがいない状況にあること。
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概要編集

文字通り「ヒロイン」に該当するような女子キャラクター(男性主人公の恋愛相手やパートナーとなるキャラクター)がいない作品のこと。


おおむね、物語上の主要キャラクターやレギュラー登場するキャラクターが男性中心となっており、女性キャラ自体の存在感がない場合と、主要キャラクター、特に味方側の勢力の中に女性がいるが、ヒロイン扱いはされない場合に分けられる。後者の例としては、男性主人公の肉親(母親など)や小さな子供、老人といった、主人公からすると恋愛感情の対象外となる存在であったり、女性キャラクター自身が恋人持ち・既婚者であったり、といったものが挙げられる。


男性向け、女性向けともに存在するが、後述するようにゲイ向けやBLなど「ヒロイン(恋愛の相手)となるような女性がストーリー上登場することがない」ジャンルや、乙女ゲーム逆ハーレムものなど「女性主人公以外の主要キャラクターは全員男性かつ恋愛対象となりうる」ような作品は除外する。


なお、一話完結のシリーズに多い「一話ごと、一シーズンごとにゲストヒロインが登場するが、シリーズ全体を通しての固定のヒロインはいない」作品についてはヒロイン不在に含めるものとする。


「ヒロイン不在」という言葉自体は新しい(※少なくともpixiv上では2000年代末期からタグとして使われている)が、それに該当するような作品は古くから存在する。


公式にメインヒロイン自体は存在するが、ストーリー上の立ち位置が悪かったり人気が低かったりしてヒロインとしての扱いが悪い、影が薄い場合は「メインヒロイン(笑)」、設定が杜撰であったり、性格や言動に問題があって正統派なヒロインとは呼びにくい場合は「ヒドイン」と呼ばれ、これらのヒロインが存在する作品はファンから「ヒロイン不在」に近い扱いを受けることがある。


ヒーロー不在との比較編集

ヒーロー不在」とは対となる概念であると言われることもあるが、あちらが「メインキャラクターが女性だらけで、作中には男性自体ほぼ登場しない」(主人公自身も女性ということが多い)という場面を指すことが多いのに対し、こちらは「メインキャラクターの女性がいるか否かにかかわらず、ヒロインという役割を遂行するキャラクターがほぼ居ない」状態を指し、ときに『女子がメインに据えられている』という作品も含まれるため、純粋な対義語とは言い難い。


また、ヒーロー不在の場合、男性キャラクターが担うような役割がそのまま女性キャラクターに置き換えられていたり、「女子の相手役は男子でなくてもいい」と、百合GLとまではいかずとも、シスターフッドなど女性同士の近しい関係が描写されたりなどして、(ヒーローポジションに限らず)男性不在でもある程度成り立つように物語が構築されている作品が多い。

一方、ヒロイン不在の場合、特に少年・青年向けでは女性キャラクターの役割を完全に男性キャラクターに置き換えることが難しい構造の作品も多く、また女性同士のそれに比べると、男性同士の(恋愛感情を含まない)親しい関係の描写・ブロマンスのような要素を嫌う男性読者・視聴者が一定数いることから、どうしても女子キャラ≒ヒロインに頼らざるを得ない現象が起きてしまう。

このため、影が薄くなることを承知でヒロイン役に据えるための女性キャラを出したり(また、アニメやゲーム、漫画等の他メディア化の際にオリジナルキャラを出す、男性→女性に設定変更するなど)、ヒロイン扱いではなかった女性キャラとの恋愛描写を追加したりする作品も少なからずある。

下記のように「女性の出番がない、存在しない」作品はあるものの、やはりストーリーに絡ませやすい、新たな展開を起こしやすいという意味で異性のキャラクターの存在は大きいのである。


意図的なヒロイン不在編集

意図して不在にしている場合、物語上ヒロインを含む女性キャラが必ずしも重要な立場になくてもよいためあえて出さない、もしくは出さなくてもいいように重要な立場にしない方向性にしていることがしばしばあり、代表的なパターンとしては

  • 作者が女性を描くのが苦手なので避けている
  • 男性キャラの魅力や、男性同士の関係を描くことに注力している(特に女性をメインターゲットとしている作品に多い)
  • 物語の主軸に女性キャラを絡めにくい(ラブコメでない下ネタギャグや、ヒロピンリョナを目的としないグロ・ゴアなど)
  • キャラ数そのものが増えて、ヒロインに限らず一人一人の掘り下げが少なくなった

などが挙げられる。


特にバトル漫画、スポーツ漫画では、戦闘や試合の解説、緊張感を表現する目的で、ラブコメ要素を排することも少なくなく、ヒロイン不在となりがちである。

仮に女性キャラクターが出ていても、恋愛描写が全くなかったり、「主人公と恋愛するヒロイン」と「ストーリーの主軸に関わる女性キャラ」が分かれていたりすることがたびたびある。


恋愛作品について編集

恋愛を描いた作品のうち「主人公の相手役が男性である必要がある」作品は「ヒロイン不在」には含まれない。


「ヒロイン不在」とは、基本的に主人公が異性愛者(もしくは両性愛者)の男性という設定であり、意中の女性が登場してもよさそうなものなのに、どういうわけなのかその手の人物が登場しない(もしくは物語中の影がとても薄い)という、ある意味で特殊な状況を指す。

このため、乙女向けのように「主人公≒ヒロイン≒読み手・プレイヤー」として作られた作品や、ゲイ向け、BLのように「主人公もカップルの相手役も男性でないと成り立たない」作品の場合、当然ながら「主人公の相手役となるヒロイン」が登場するのがそもそも主旨から外れるため、わざわざ「ヒロイン不在」と定義するのは間違いである。


古い作品編集

概ね1970年代前半以前には、男性キャラが弱者としての女子を守る事はあっても、対等な関係になる事は軟派として避けられる風潮があった。このような作品では、男女の関係より男同士の友情に比重が置かれ、結果としてヒロイン不在になることがしばしばある。

近年の作品でも、自衛隊警察のような縦社会が舞台の作品や、不良ヤンキーヤクザ等のアウトローものなど、いわゆるホモソーシャルにおける関係を主題とする作品に顕著な傾向である。


作品一覧編集

具体的な作品についてはヒロイン不在の一覧を参照。

閲覧の際には、記事冒頭の注意事項をよく読み、またあくまで「ピクシブ百科事典を利用しているユーザーの主観的な評価・判断」であることを踏まえること。


関連タグ編集

メインヒロイン(笑) ヒドイン ホモソーシャル スポ根 硬派

BLゲーム 男子力 男子力(ヒロイン)


ヒーロー不在:対義語。


データイースト:作品のほとんどがヒロイン不在となっているゲームメーカー。ただし、例外もある。


本宮ひろ志宮下あきら木多康昭福本伸行小沢さとる車田正美など:複数ある作品の中でも、ヒロインとの恋愛要素はおろか女性キャラ自体の存在感が希薄なことが多い漫画家。


コロコロコミック:小学生男子向け雑誌故に少年・男性向けコミック誌の中ではヒロイン不在の作品の比率が多い。一方で高めの年齢層をターゲットにしたコロコロアニキ週刊コロコロコミックではヒロインのいる作品や女性キャラが主人公の作品も多く掲載されている。

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