回路全開!オーバードライブッ!!
タグとしては「ロディ」での登録が多い。
パーソナルデータ
年齢 | 15才 |
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身長 | 158cm |
体重 | 43kg |
クラス | ガンウォリアー |
好きな球技(WA:F) | 玉入れ |
嫌いな食べ物(WA:F ) | ししとう(意外な辛さに不信感がぬぐえない) |
概要
ワイルドアームズ(第一作)における三人のメインキャラクターの一人で、ファルガイアにおける冒険者に当たる「渡り鳥」の少年。
剣とARM(アーム。作中世界における銃器の総称)を使い分け戦う『ガンウォリアー』(WA:Fでは攻撃手段がARMのみとなっている)。
劇中では(WA:Fにおける戦闘やフィールドでのアクション時のボイス以外)一貫して喋らず、ドラマCDでは彼の台詞はザックの相棒であるハンペンが代役する。また一人称も不明であるため、アンソロジーなどでは作者の好みで「僕」「俺」が使い分けられている。
育ての親であるゼペット・ラグナイト老により、ARMの使い方や剣の扱い、そして人に優しくする事を学び、「誰よりも人間らしい心」を持つ少年に育ったが、物語開始数年前に死別しており、以降は独りでファルガイアの荒野を旅していた。
小柄で華奢な体格ながらも頑健な身体能力と優れた剣技に加え、精神とシンクロさせる事で絶大な破壊力を発揮するARMに対して“異常”とも言えるほどのずば抜けた適正を有しており、その戦闘能力は「鋼鉄の身体に水銀の血」を持つ完全生物、『魔族』すらも驚嘆させた。また、人間ならば誰しもが持っているはずの魔力をまったく有していないため、魔法に対する適正や抵抗力が全くないという特殊な体質をもつ。
しかし、ARMは千年前にファルガイアに侵攻してきた魔族からもたらされた武器でもあるため、ARMとシンクロできるガンナーは人々からは忌避される傾向がある上、ロディ自身があまりにも「強すぎる」事から、滞在した村を魔物から守っては、人外の強さ故に魔物以上に恐れられ、追い出されるという暮らしを繰り返していた。
旅の途中、サーフ村で世話になり少年トニーを始めとする村人たちから好青年として歓迎されていた。そこでベリーケイブに巣食う魔獣ロッティングビーストを倒すという依頼を受ける。これによりサーフ村はベリーケイブにあるホーリーベリーの収穫を主とした産業に乗り出すのだが、ロディに待っていたのは感謝ではなく白眼視であった。年端も行かない少年の身でありながら魔獣を倒すほどの力を扱う彼は、村人たちにとって恐怖の対象でしかなかったのだ。トニーだけは庇ってくれたがロディは村を出て行く道を選んだ。
その後、立ち寄ったアーデルハイド王国において、セシリアとザックに出会い、千年の時を経て再度侵攻を開始した魔族との戦いに身を投じる事となる。
モチーフは人造人間キカイダー。このためパーソナルカラーも赤と青である。
ソーシャルゲーム『ミリオンメモリーズ』においても、重要な役割を果たすようだが……?
無印、アルターコードF、ミリオンメモリーズ、それに後年に出た音楽CDのジャケットなどを担当したWA5の方など、それぞれの作品でイラストレーターが異なる。
特に無印は顔つきがまったく異なる(髪型も少し違う)。右画像が無印のもので、左画像がFのもの。ミリオンメモリーズでは顔の雰囲気が無印に近く、髪型がFという折衷した感じになっている。
服装はブーツの形状など細かい差異はあるもののおおむね同じ...なのだが、これも担当イラストレーターによって色の差異があり、インナーシャツが初代およびWA5の方は黄土色のようなくすんだ黄色、アルターコードF及びミリメモではくすんだ白となっている。
面白いことにゲーム内ドット、ポリゴンでは逆転し、Fでは黄土色、無印版は白となる。
pixivおよび2次創作ではFやミリメモ準拠のイラストが圧倒的に多い。
正体
戦いの最中、仲間を救うためにやむを得ず自らの左腕を斬り落としたが、その切断面が金属であったことから、自らが人間ではなく本当の意味で「世界にひとりぼっち」であるという事実を突きつけられ、肉体・精神の両面からの衝撃で昏睡状態に陥り、戦線から離脱する。
彼の正体は、千年前に製造された人間型兵器、ホムンクルスであった。
完全生物である魔族の身体を解析し、物理魔道(インダストリアルソーサー)の到達点である「生きている金属」によって身体を構成、「推論・仮定型思考回路」によって制御され、高度なサバイバビリティと、オプション兵装として開発された超兵器ARMを使用しゴーレムの戦闘力をそのまま、あるいはそれ以上でありながらゴーレムを小型化されたものがホムンクルス。その力によりたった30体で一時的に戦線をファルガイア有利に押し戻したが、ほどなくロールアウトした全機が暴走し人間・魔族に対して見境無く殺戮を繰り返すようになったため、プロトタイプ(=ロディ)を封印した上で全機が破棄されたという、大戦期の最も濃い暗部を背負う存在であった。
戦いを求める魔族の血が暴走を引き起こしたと思われてもいるが真相は不明。
復活
遺跡からロディを発掘したゼペット老は、ロディが人間ではないと知った上で「人の痛みがわかる人間」として育て、そのロディの“心”に救われた多くの人物が今度は彼を救うために奔走。極大出力を有する生体金属「ガーディアンブレード」を新しい左腕として鍛え上げ、移植手術に成功する。
身体面では万全に回復したロディであったが、世界全てから否定されたと思い込み心を閉ざした彼の昏睡は続いた。
しかし手術後の夜、精神感応能力を持つセシリアが彼の内的宇宙にアクセス。そこで彼女は、夢魔エリザベートと対峙する。実はロディが昏睡状態に陥った真の理由は、エリザベートが見せる悪夢(周囲の人間から化け物と呼ばれること)にあった。このためロディはエリザベートが化けたゼペット老の幻影に縋りついていたのだ。
エリザベートはセシリアの『愛』の心に前に滅し、その想いがロディを受け入れる『世界(ファルガイア)』を示した事により完全に覚醒。自分の境遇の全てを認めて立ち上がったロディは、限界を超えてARMとシンクロする更なる戦闘能力を獲得し、戦線に復帰した。
(なお、WA:Fでは復帰前と復帰後で左腕のデザインが異なり、復帰後はガントレット自体も肉体の一部となっており、取り外しが利かない。)
更に精神面でも大きく成長し、造られた心でありながら最強の貴種守護獣(ガーディアンロード)である『希望』のガーディアン ゼファーを復活させるに至り、最後まで魔族と戦い抜いた。
アルターコードFでの追加イベント
心の傷が原因でゼファーを復活させることが出来ず、トラウマを乗り越えるべくかつて自分を追い出したサーフ村へと向かう。
瘴気によって飲み込まれた寂れた村と化していた。瘴気を抑えるホーリーベリーの収穫が進んだ結果、瘴気が膨れ上がってしまいサーフ村まで蹂躙してしまったのだ。
そしてその瘴気は周囲の魔獣たちを引き寄せ、更には以前ロディが倒したはずのロッティングビーストまで出現させてしまう。
ロディはARMを構えるが、その姿を見て怯える村人を前に懊悩。ロディの心がARMの使用を拒んでしまいARMと心が繋げなくなる。“また”ARMの所為で誰かとの繋がりが断たれるのではないかと考えてしまったからだった。
しかしトニーの言葉により村人たちはロディを支え、共にARMを構えてロッティングビーストに向ける。その瞬間、ロディはARMとの繋がりを取り戻しロッティングビーストとの一騎討ちを制した。
イベントシーンが長く、どう見ても勝ち確に見えるがここで戦うロッティングビーストはかなり強いため、ロディを相当鍛えていないとまず返り討ちにされることに注意。
ゲームキャラとして
素早さと魔力が低いが、ARMを含めた攻撃力と防御力の高い重戦士系。
魔族に対するカウンターとして創造された身体、ARMとのシンクロ能力、そしてガーディアンの加護の力を、「誰よりも人間らしい心」で御して戦い、裏設定では『未来』を司るガーディアンとして昇華した可能性も示唆される(後述)などシリーズ屈指のオーバースペックを有するが、ゲーム内ではバランス調整の為、基本攻撃力はザックより低い。
一言もセリフはないが、頷く、殴る、照れる、笑う、落ち込む、空を見上げる、など動きはあるため無言ながら分かりやすいキャラである。
加えて「仔犬系」の天然ジゴロで、本人にはその気はなくとも彼に対して好意を抱く女性キャラが何人もいる。
関連イラスト
銀の左腕
ワイルドアームズシリーズは、各々が独立した平行世界のため作品を跨いで登場するキャラクターは基本的に存在しない(僅か一部のキャラや用語などは共有している)。しかしながら、トータルゲームデザイナーである金子のおっさんが、「造られた存在でありながら『希望』に至ったロディの在り方を何らかの形で『次』に繋げたい」と考えた事から、上述で切り落とした後にワームホールに消えた左腕が様々な形で金子作品に影響を与える事となった。
2ndのファルガイアにおいては、左腕が聖剣アガートラームとなったこと、ロディ自身も『未来』を司るガーディアンへと昇華した事が、ある程度明確に示されているほか、3rd、4thにも影響を与えている可能性も暗示されている。
ワイルドアームズシリーズとは直接関係はないが金子のおっさんが原作・構成を務める戦姫絶唱シンフォギアシリーズにも白銀のギアとして登場。ガングニールや天羽々斬といった主神格の聖遺物と同等の戦力として扱われている。
なお、ケルト神話に登場する本来のアガートラームは右腕であり、これと区別するため上記作品群に登場する際は「銀の左腕」に「アガートラーム」とルビを振られるなどで表現される。
関連タグ
WA花盗人:主人公のマキシがロディのオマージュに当たる。またマリエルのオマージュであるガブリエッラはある理由から怪物に狙われており、町が襲われることから人々に差別されていた。しかしマキシが怪物を倒したことで人々も改心して彼女を受け入れた。奇しくもこのシチュエーションはアルターコードFにて逆輸入されることとなった。
戦姫絶唱シンフォギア
モチーフ
共通点があるキャラクター
ダイ(ダイの大冒険):ダイの大冒険の主人公。強大な力で魔物を倒して人々を救ったが、その力を恐怖され迫害されたことがある。しかも自分は人間と思っていたが、実は戦争のために生み出された存在だったと判明。みんなとは違うことに苦悩する。
ヴァン(レガイア伝説):レガイア伝説の主人公。青髪で無口だが戦闘中はボイスがあるため普通に喋る。こちらも正義感が強く村を守るために魔物と戦ったが、人々には感謝されている。ただし禁忌の力を使っていたため味方の一人から軽蔑の眼差しを向けられていた。
セルジュ(クロノクロス):クロノクロスの主人公。青髪の無口だが派生作品では声優が当てられたという点が同じ。その人間性から人々には好かれていたが、ある理由から掌を返されたように差別されることになる。またロディとは逆に、昏睡状態になったある人物を救うために精神世界に行くこととなる。