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概要

一国の最高峰で日本百名山の一つでもある富士山はその山容の美しさと活火山として信仰の対象とされてきたこともあり、古文書で確認する限り少なくとも1000年以上も前から登頂目的の登山が行われている。

現在でもその知名度や登山口までのアクセスの良さ、山小屋や麓の日帰り温泉施設等の充実度もあって日本でも特に登山人気の高い山である。
観光会社による多数の登山ツアーが組まれており、近年世界文化遺産に登録された事もあって外国人客も多く訪れるようになった。
最高地点である剣ヶ峰への到達だけでなく、火口の縁を一周する「お鉢巡り」、山頂や山腹から日の出を眺める「ご来光」、山頂の神社で開運グッズの購入目的の人も多い。

なお2020年度は新型コロナウイルスが大流行したため夏の開山が中止となり、2021年度は全山小屋の完全予約化や定員制限、登山口での検温報告義務化などの対策のもと開山される事となった。

登山・地理情報

富士山には主に4つの登山口とそこから山頂に至る登山道があり、それぞれ標高1,450〜2,400mの間の5合目と呼ばれる山腹上にある駐車場までは自動車を利用するのが一般的である。

  富士宮ルート・須走ルート・御殿場ルート
  吉田ルート
各ルートはの詳細は経験者や専門サイト、山岳地図を参考にして頂きたいところである。

一般客向け登山は基本的に毎年7月初旬の開山から9月前半の閉山までであり、その間御殿場口以外はマイカー規制となってバスタクシーでの利用となる。
それ以外の季節については、登山道自体は完全には閉鎖されず立ち入りの罰則規定もないため物理的及び法令的には可能である。
しかし富士山は4,000mにも近い独立峰の高山であり周囲に風除けになるような山々がなく、冬季の気候は非常に厳しく猛吹雪や熾烈な強風に襲われることもざらである。
または山体自体が綺麗な円錐形かつ広大であるので、その斜面の雪面から滑落するとストッパーやクッションになるような障害物がなく、最悪1000m近くも高速落下し生還は絶望的となる。
熟練の登山家でさえ「ヒマラヤ級」の難易度と評し、実際問題毎年のように多数の死者を出す危険な場所である事から登山経験の浅い人は言語道断である。

一般の夏登山シーズンにおいても、富士登山には登山中上級者としての経験や知識が求められる。
標高が上がると空気も薄く気温も低くなり、ほとんどの登山客は大きかれ小さかれ高山病の症状が現れ、その他心肺疾患発症の危険性も増す。
また天候も1年を通して急変しやすい環境であり、登山道も岩の段や砂利道が長く続いてかなりの体力と落石への警戒が必要な山でもある。
知名度の高さから不十分な日程と装備で訪れて負傷する人が絶えない山でもあり、Tシャツサンダルなどふさわしくない装備で来る者もメディアで取り上げられては問題になっている。
開山期間中は一部のルートに診療所が数カ所開設されるが設備の制限上応急手当くらいしか出来ないため、怪我や体調不良の際は自力で動けるうちに下山する他ない。
なお自力下山が困難な場合は、山小屋や登山道の管理者が利用するブルドーザーに乗せてもらえる可能性はある。
安全上の問題で救急ヘリは7合目より上で急患を乗せる事は不可能である。

富士山では例年夏期シーズン中に、山頂までに至る駅伝マラソン大会がそれぞれ御殿場口と吉田口で行われている。
近年の流行もあってその開催時以外に富士山でトレイルランニングをする者も増加傾向にあり、法令的にも禁止はされてない。
しかしながら、富士山の様な環境下での走行行為は重度の高山病や心臓病などの発症や、転倒、滑落、他者との接触、落石を起こしやすくなるのは当然であり、登山道の路面やロープ外走行による高山植物へのダメージも危惧されている。
複雑な問題ではあるが、大会中以外のトレラン行為は一切自粛して頂きたいところではある。

富士山の山小屋についても、開山中は全て有人かつ宿泊客以外も利用できる食堂や有料トイレがあり、無人の避難小屋やテント泊の経験者にとっては非常にありがたい環境である。
ところが大広間やカイコ棚形式の寝台での雑魚寝や食事メニューの少なさに不満を持つ利用客も多く、無下に山小屋を批判したり宿泊せずに「弾丸登山」を強行する登山者も多い。
実際問題一部の従業員の投げやりな言動が指摘される事も多く見受けられてきたが、山小屋をまるで通常のホテル旅館だと思って過剰なサービスを求める客が多いのも事実である。
弾丸登山も重度の高山病の発症や疲労による転倒、滑落、落石被害につながる事が多く、や各自治体が公式に自粛を呼びかけるほどの危険行為であり控えるべきである。

アウトドア用品ストアでは山開きの時期に合わせて登山装備のセール販売をする事が多く、富士登山の講習会を行っている大手チェーン店もある。
初心者は、
  • いくつかの1,000m前後の低中山で十分体力作りをし、
  • 可能ならば2,000m以上の登頂を経験した上で、
  • きちんと店や経験者に相談しながら装備を揃え、
  • 登山専用靴を履き慣らして行く。
以上の事前準備をおすすめする。

富士登山を題材にしたフィクション作品

ピクシブ百科事典に記事がある主な作品は以下の通り。

ヤマノススメ
作中で2回登頂。

1回目は吉田ルートから挑戦したが8合目にて雪村あおいの高山病が悪化し、付き添いの斎藤楓と共に途中断念。
残る倉上ひなた青羽ここなが登頂を果たし、御来光を拝んでいる。
アニメでは2期内で放送された。

2回目は須走ルートから挑戦。
前回登頂を断念したあおいと楓も山頂まで登り切り、4人で御来光を拝む。
帰りは御殿場ルートで下山した。

スーパーカブ
高校2年の夏休みに礼子が富士山のアルバイトで挑戦しているが、徒歩ではなく郵政カブ(MD90)で挑戦。
転倒や高山病に苦しみつつ最終的に8合目まで登るもMD90の破損などもあり断念した。

高校3年の夏休みでは小熊と礼子がバイク雑誌の用意したクロスカブで登頂を目指すも準備不足のうえ小熊が高山病が悪化し断念。
その後は準備を整えたうえで自前のカブを用意し、それぞれ山頂まで登り切っている。

ちなみに1963年にバイクでの登山大会が開かれて実際にカブで登頂に成功した者がいるが、遅くとも1990年代以降は自然破壊や重大な事故防止などのため一般の自動車・バイクの5合目以上の入山は法令的にも厳禁である。
前述の公式大会も登山事故や環境問題への意識が現在よりも総じて低かった時代に行われたものであり、決してマネをしないで頂きたいところではある。

関連項目

富士山 登山
アウトドア 山小屋
ワンダーフォーゲル

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