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概要編集

トネ・コーケンの小説『スーパーカブ』の登場人物。

アニメ版の声優は七瀬彩夏


成績優秀・スポーツ万能だがクラスではあまり積極的に話す方ではなく、自ら望んで一人でいる少女。


主人公の小熊とは同級生で、小熊がカブ乗りであることを知って接近し、一緒に昼食を食べるようになってから交流を持つようになる。


名前の由来はエッセイストである三好礼子とされている。なお小熊同様作中では苗字は明かされていない。


誕生日は8月2日(詳細は礼子(スーパーカブ)生誕祭を参照)。

生い立ち編集

父は東京都某市の議員、母は東京で弁当会社の社長。

中学までは東京都内の実家に住んでいたが、高校入学後は実家を離れ、普段は旧武川村地域の別荘地のログハウスで一人暮らしをしている。


容姿・性格編集

スーパー礼子

長身で黒髪の長髪。スタイルも良く、小熊の第一印象は「近寄りがたい美形」である。漫画ではそびえ立つ連峰っぷりが強調されているが、アニメでは控えめになっている(アニメベースのタペストリーや壁紙では連峰が再現されている)。


性格はかなりのマイペースで、高校になってから一人北杜で生活を始めたことからそれを窺い知れる。またカブへの情熱は凄まじく、自分にとってカブは生活の道具や趣味で乗るようなものではなく、「自分自身の生きる理由」であることを小熊に吐露している。実際カブのことになると旺盛になり、愛車のMD90で富士山登頂に挑戦する(※1)、公道で無茶な走りをするなど奔放な性格を見せ、「礼子」の名前にそぐわない礼節を欠いた言動をすることもある。もっとも、普段から他人に感謝や謝罪をしないらしい。


バランス感覚が悪く、小説では高校2年の9月まで自転車に乗ることができなかった(それを知った小熊の特訓によって乗れるようになっている)。


カブ関連のコネクションが広く、欲しいものがあればそれを生かして手に入れている。先述のMD90もモノがモノなだけに普通の人なら入手すら困難であるが、礼子はその上物を手に入れている。またカブ関係の噂にも敏感で、小熊が所有するスーパーカブ50の「曰くの正体」を知っていた。


カブにのめり込んでいるため成績優秀にも拘らず進路もあまり考えておらず、小説第6巻では大学進学をする小熊と椎に対し、自身はカブに乗って世界中を旅することを目指している。


小熊との関係編集

センシティブな作品

カブに惹かれ始めながらも人付き合いがうまくできない小熊に接近し、あの手この手でフォローやアドバイスをしている。小熊が欲しいパーツがあればコネクションを使ったり、ネットでどれがいいかを探したりしてくれる。最初は小熊の警戒心が強く、なかなか打ち解けない状況であったが、カブを使っての富士山登頂の無茶ぶりを語ったのを機に小熊の内面が表に出るようになり、それ以来行動を共にするようになる。


詳しくはれいこぐを参照。


椎との関係編集

礼子の別荘から学校までの途中に椎の家の喫茶店があり、昼飯用にパンを買っていることから、以前から顔見知りで第7話の冒頭でも椎は礼子にだけ挨拶をしている(小熊とは接点がないこともありスルー)。


その後文化祭の件を機に小熊とも行動するようになり、高校2年の春休みの旅行では礼子のバイクの後ろに乗っている。ちなみに礼子は原付二種取得後1年以上経過しているため、2人乗り自体は問題ない(尤も礼子は免許取得後1年未満の小熊のバイクへ後ろ乗りしているけど)。


残念な人物として編集

スーパーカブ2話

上述だけであれば「カブ好きの男勝りな美少女」で済むが、実際は以下の通りかなり危険な言動が目立ち、ついには「無礼子」というタグまで作られるようになった。無礼子を参照。

所有バイク編集

本人が電子制御型を好まないため、いずれも中古・新古のキャブレター車である。


ホンダMD90編集

礼子と郵政カブ

小説版の単行本、および漫画やアニメで最初に所有していたバイク。郵政カブのコレクターから譲ってもらったもので、礼子は各所を改造して使用している。


改造の目的は上述の通り富士山登頂に挑戦するためで、高校2年の夏に富士山の山小屋のアルバイトの際に持ち込み、運搬用ブルドーザーの走路確認で使用している。転倒を繰り返しながらも最終的には須走口八合目付近まで運転している。


事故後はシノさんの中古バイク屋に引き取られ、そのままシノさんが修復して愛車としている。このあたりの顛末はアニメでは描かれていない。


スズキハスラーTS50編集

小説版のカクヨム連載時、最初に所有していたバイク。富士山挑戦時にはスズキ・ハスラー125の125ccエンジンに無理矢理換装している。角川スニーカー文庫での出版時に上述のMD90に差し替えられたため、幻の設定となっている(※1)。


ホンダ・CT110編集

礼子×HONDA CT110

富士山挑戦後より乗っているバイク。MD90を修理するがてらオフロード対応のCT110に惹かれ、知り合いの伝手で探していたところデッドストック品があったため手に入れている。色はMD90にあわせて赤。MD90から郵政業務用大型ボックスが移植されている。


礼子の声優をしている七瀬彩夏も2021年5月に同じタイプ・色のカブを手に入れている。


その他編集

所有バイク以外で乗ったバイクについては小熊の記事を参照。


関連タグ編集

スーパーカブ(小説)

小熊 恵庭椎

村田いずみ - つうかあに登場する中の人繋がりかつ二輪車乗りのキャラクター。

ばくおん!! - 第79話「すーぱーかぶ!!」にて礼子をオマージュした銭子が登場する。作中小熊をオマージュした小鳥スズキ・スーパーフリーを見せたところ「これホンダじゃなくスズキだし」「心が通う部分が一つもない」「友達なんかなれっこない」と散々な罵倒を展開している。しかし上述の通りオリジナルのほうが当初スズキ車に乗っており、カクヨム連載当初を知る者からこう突っ込まれたのは言うまでもない。


注釈編集

※1:文庫化前は作者がメーカーに捉われない作品にしたかったのだろうが、出版時に『ホンダ・スーパーカブ総生産1億台記念作品』と銘打ったため、ホンダ主体の作品で主要人物が他社のバイクを運転するのは如何なものかという大人の事情によるものと推測される。なお、文庫化後もカクヨムではスズキ・ハスラーTS50のままで、また四輪車はホンダ以外の自動車も登場する。

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